株式会社名学館ホールディングス

佐藤剛司

誰かのために捧げる人生は、素晴らしいんだ。

湧き上がってくる透き通った心で、貫き通す。
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株式会社名学館ホールディングス 写真 佐藤 剛司氏のONLY STORY

環境という名のきっかけ


株式会社 名学館ホールディングス
~代表 佐藤 剛司(さとう たけし)様~
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1963年、愛知県名古屋市 出身。
商社にてサラリーマン生活を経た後、1988年4月に個人塾を開業。
独自の早期多店舗展開と近隣不振塾の合併・業績改善に着手しチェーン化に成功した。
「わかりませんは大歓迎!®」をスローガンに、「理解できる楽しさ」や「目標達成できる喜び」を存分に感じてもらい、自発的な学習意欲を引き出す。
2015年、カンボジア王国の首都プノンペン市内にカンボジアオフィスを設置。
著書は『わが子が勉強好きになる4つのヒント』、『起業して成功するための7つの秘訣』など。
大切にしている言葉は『一期一会』。私たちは、日々出会う人々に”ご縁”を頂いている。
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今人生を振り返ると、「自分は本当に運がよかった」と思っています。

とある二人の教師に人の道というものを教えられて、人から馬鹿にされた経験も味わい、「なにくそ、やってやるぞ!」という気持ちも芽生えました。

私の家庭は複雑で、お金もなかった。
母は心に病を持っていて、父は才能ある料理人だったんですが、母と私たち子どものために、様々なチャンスを犠牲にして養ってくれていたんです。

「他の家庭と違う」という偏見や、小さいころから繰り返していたやんちゃのおかげで付いた悪評で、幼かった私の心はひねくれていました。
「どうせ悪いと思われているなら、本当に悪になってやる」という気持ちだったのでしょう。

小学校6年生の時、私には大嫌いな先生がいました。
その先生は非常に厳しくて、私がルール違反や悪さをするたびに、強く叱ったり殴ってたりしましたから、小学校の卒業式になるまで、私はその先生が大嫌いでした。

ところが、卒業の時先生がこう言ったんです。
「佐藤、俺はお前に厳しくしてきた。お前は俺のことが大嫌いだったかもしれん。
だが、俺はお前のことが嫌いで厳しくしてきたわけじゃない。
お前に、これ以上道を外してほしくなかったんだ。
だから厳しくしたんだよ。」

その時、人生で初めて“一人の大人を尊敬する”という経験をしたんです。
「こんな大人になりたい」という憧れが生まれました。


僕は中学に入り、その小学校の先生の紹介でラグビー部に入りました。
ラグビー部の先生もまた厳しくて、その人からも、人の道というものを教えてもらいました。

中学校では、もう一つ僕の基盤となった経験があります。
ラグビーに励んでいた僕は、運動神経抜群で、友達も大勢いる子供でした。
ですがある時、お金持ちでピアノなどを習っている同級生の男の子に、こんなことを言われたんです。

「佐藤君って、運動はできるかもしれないけど、勉強はできないよね。」

これが、私の心に火をつけましたね。
「男としてこいつにだけは、何としても負けたくない!」
自分と真逆の環境で生きる人間に言われたからこそ、そこまで強い想いが芽生えたのかもしれません。

そこで僕は、いじめられっ子だけども頭の良かったクラスの男の子と、「取り引き」のようなことをしました。
“部活で忙しい僕の代わりに、ノートを取って見せてほしい。その代わりに僕は、君がいじめられないように守るから。”と。僕といるとたくさん友達もできましたからね。

彼は僕のためにテストの山を教えてくれて、そのおかげで僕はずいぶん助けられました。
その子はいわゆる僕の個人教師でした。
そして、僕の成績はみるみる伸びました。

「俺だって、やればできるんじゃないか!」

これも僕の人生において、大事な人との出会いでした。
人との出会いがあり、人に助けられ…。
家にお金がなかったという環境、人から見下された経験でさえも、「負けたくない」という精神を育んでくれたのです。

どんなことも、「ものは考えよう」です。
若いうちは、逆境を味わったとき「何で俺ばっかり!」と思ってしまうでしょうが、振り返ってみると、逆に幸運だったと感じるものなのです。

真に社会に貢献する


もう27年経営者をやっていますが、その間に心に化学反応が起きました。
私には「後世に何かを残したい」という気持ちがあります。

それが、教育です。
子供の教育をするということは、未来を創るということ。
今現在、日本という国の問題は、『教育』なのです。
私たちは今、省庁とともに、真に国で必要とされている教育事業に携わっています。

私は、学習支援を通して、昔の自分と同じ状況にある人間に手を差し伸べ、もう一度夢と希望を抱いてもらいたいのです。

たった一人でも、もう一度夢を描き、「努力は実る、努力は自分を裏切らないんだ」と実感してくれれば、その人は成長した暁に、同じように困っている人へ手を差し伸べてくれるでしょう。
その場が、就職先であったりボランティアだったりするかもしれません。それは人それぞれです。
私たちは、その連鎖のきっかけを作っています。
学習塾では、体験や体感によって、後世へ感謝の連鎖を伝えることができるのです。

私には第二の座右の銘があり、「受けた恩は石に刻み、かけた恩は水に流す」というものです。人から受けた恩を、すごく感じているんです。人として、そうあるべきだとも思っています。
教育事業を始めたのは、私にも、過去に出会った憧れの人物がいたからです。


ところで、そもそも塾の生徒に、勉強の好きな子はあまりいないと思っています。
勉強に自信がなく、勉強をやりたいと思っているわけではないけれども、「親が行けというから」「勉強についていけていないから塾に一応行っておかなきゃ」という理由があるのです。

ただし人は、自分の嫌がることをしてくる人間を、どうやっても好きになることはできない動物です。
だから、学校で自分の知らないことを質問されたり、解くことのできない問題を解かされたりしていくと、どんどん学校も先生も嫌になっていきます。

逆に毎回毎回授業が楽しければ、絶対に通いたくなるでしょう。

そこで私が講師たちによく言っているのは、「生徒たちは、お前たちのファンなんだ」ということ。
「この教え方が正しいんだ」「なぜ分からないんだ」と押し付けるのではなくて、相手に受け入れられるようにしなくてはなりません。
生徒が先生のファンになると、授業が毎回楽しくなります。
そうすると継続して通いたくなりますし、多少勉強が辛くとも、乗り越えることができます。

そして、生徒一人の夢が叶った時。それは、たった一人を喜ばせるに留まりません。
これも講師に伝えている言葉です。
その生徒の父、母、父方の祖父母、母方の祖父母。全員合わせて七人います。
子供の喜びは親の喜び、孫の喜びは祖父母の喜びです。
一人の生徒を成功に導けば、七人が幸せになります。
千人の生徒を成功に導けば、七千人が幸せになります。

目の前の子供一人助けられない人間に、大事をなすことはできません。
君は、どれだけの人に影響を与えているのか。それが重要なのです。

自分を磨かなければ、自分に魅力がなければ、他の人を自分のファンにすることもできませんし、何かを実現するための力を持つこともできません。
この国では、物事を実現するために、理想だけではなく“力、お金、協力してくれる人”が必要だからです。

『言うは易し、行うは難し』と言いますが、自己実現できない人間や、目の前の人間を助けられない人間が、人に語ったり見本を示したりする資格はないと思っています。

人のために捧げる人生は、素晴らしいんだ。


私は経営者ではありますが、「ただ儲ける」という表面上のことには興味がありません。

私は今、53歳です。いつかは死ぬでしょう。

「死ぬときに後悔したくない。自分に関わってくれた人たちのことも、後悔させたくない。」

私は特定の宗教を信じているつもりはありませんが、もしあの世があったら、もし神様がいたら、とよく考えますよ。
もし自分が神様だったら、この世で自分の利益だけを追求し、その代わり周囲の人間を損させている人間に、善き報いなど与えないだろうと。
それに、死んだ人間が悪く言われるということは、その親族が悪く言われるということですからね。

「楽しい」「面白い」「便利だ」「素敵だ」という刺激を追い求めるのも良いかもしれませんが、もっと一歩踏み入ってみてください。

「いつか、困っている人を助けるためにお金を稼ぐ」とか、「人を助けたいから勉強する」と言うように。他人に与えるために、求めてみてください。

自分のためだけに生きるより、ずっと素敵な人生になります。


今後、私たちがやっていきたいのは教育事業と、医療・介護・福祉事業です。
教育の意義は未来を創造することですが、その一方で、長くこの国に尽くしてくれたお年寄り達に、ありがとうの気持ちを還すことも大切なのです。

医療・介護・福祉という事業は、決して楽なものではなく、「お金を稼ぐため」の手っ取り早いビジネスとは、真逆のものです。

この国を作ってくれた世代が、今老年期に入りました。
いずれは自分も、その中へ入ります。
お年寄りの中には、一人では立てない、歩けないという方もいらっしゃいます。
そうした方たちは、「助けてほしい」と言う純粋な気持ちで、助けを求めています。

そこへ、心から相手をねぎらい、まっすぐピュアな気持ちでお世話をする。
私の言う「真の社会貢献」とは、自分たちの経済活動が、すなわち社会貢献となることです。

やりたいことをやるには、力やお金、協力してくれる人が必要だと先に述べましたが、きれいごとを言うだけではなく、実践すること。
それも、透き通った心で、率先垂範することも大切なのです。

今のこの世の中は、『一億総評論家時代』です。
情報技術が発達しましたから、誰でも言いたいことを言うし、未来への不安も煽ります。
ですが、例えば30年後、実際にこの国がどうなっているかなど、誰にも分りません。
世の中を批判する人は多いのに、状況をよくするために実践行動している人は少ないことに、私は違和感を覚えます。

どんなことであれ、完璧はこの世にありません。
私は経営者として、課題解決の一つの事例を、率先して見せていきます。

「やるときはやりますよ!」とね。

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