株式会社シー・シー・アイ

平尾貴治

withコロナに負けない強い組織作り

ゼロベースで新たな戦略を握れる組織とは何か
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今回は組織開発の領域でコンサルタントと人材育成を行う、株式会社シー・シー・アイの平尾氏にお話を伺います。組織開発におけるコンサルタントの仕事や、過去にあった3つの転機、今後の展望などについて語っていただきました。

株式会社シー・シー・アイ 社長 平尾 貴治氏のONLY STORY


【経歴】

1960年、東京都調布市生まれ。1983年、明治学院経済学部経済学科卒業と同時にそごう百貨店に入社。営業及び人事部門の管理職を歴任し、2000年、40歳の時に内部で経営破綻(民事再生法)を経験する。
破綻により仲間がバラバラになっていく中で「会社は絶対に潰してはいけない」という強い信念を持つ。同時に、内部者だけでは変えることが難しく、しかし企業存亡に関わる組織文化変革の重要性を感じ、2001年より㈱シー・シー・アイの一員として組織開発コンサルテーション活動を開始。「組織に火種を入れるODコンサルタント」として企業から自治体まで活躍の幅を広げながら今に至る。
2002年、社会保険労務士資格取得。2010年、南山大学中村教授らとともに組織開発を多面的に研究実践するために、発起人の一人としてODネットワークジャパン設立(現在NPO法人)。2017年、社会保険労労務士有志と共に差別のない社会を目指してSR LGBT & Allies (社会保険労務士LGBT&アライズ)を設立。2018年㈱シー・シー・アイ代表取締役社長就任。プライベートでは音楽と格闘技を愛する。極真空手初段。

組織開発の領域におけるコンサルと人材育成


–まずは株式会社シー・シー・アイが手がけている事業について、お聞かせください。
平尾氏:弊社は組織開発という領域で32年間、大企業を中心に700社のコンサルテーションと人材の育成・教育を行ってきた会社です。

具体的には、外部環境変化に則した戦略と組織内における従来規範のギャップを埋めることで、自立的に戦略をやり切る組織づくりの支援を行っています。

–コンサルティング業界の中で御社の特徴だと考えられている点はどこにありますか。

平尾氏:そこにいるメンバー同士が安心して本音で話せる状態を作り出すことですね。私たちは本音で話せるようになるまでには3つの段階があると考えています。1つ目が建て前しか言えずに全く本音が言えない段階、2つ目が「あの時あそこで、こんなことがあったよね」というのをタブーなく本音で言える段階、3つ目が「今、この場で私はあなたにこう感じている」というダイレクトなフィードバックをその瞬間に互いに言いあえる段階です。

過去の焼き直しではない戦略をリスクを張ってやろうとするときに、目の前の人やチームと本気で本音をぶつけ合いながら自らが変革し続ける、そこまでの状態を創り上げるのが弊社の特徴だと思いますね。

会社の倒産、コンサルの役割、社長の責任


–コンサルタントとして転機になった出来事について教えて下さい。
平尾氏:3つあります。ひとつめは勤めていた大手百貨店が潰れたことです。子供も家のローンも抱えていた時だったというショックもありましたが、何よりも会社から飛び出した瞬間に会社に守られなければ何もできない自分がいるということに気がつき、大きな衝撃を受けました。

だからこそ、二度と勤め人は嫌だと感じ、独立しようと思ったのが最初の転機でした。

2つ目の転機は、勤めが破たんした後、シー・シー・アイに加わった初期の頃の話です。ある会社の幹部層の泊まり込み戦略ミーティングのコンサルティングをサブとして担当することになったんですね。

とても険悪の関係にあった幹部同士が対象だったのですが、本音の対話を実現したことにより劇的に変わりました。良い意味で弱みも見せあい援助をし合える仲に変わり、最終的には新たな戦略を決め、その内容を役員層に堂々とプレゼンをする場面を目の当たりにしました。

その時に「本気で話し合うと関係性はここまで変わるんだ」と感じ、組織の可能性を感じたんです。そして、これからもこういう体験を多くの人たちに味わっていただきたいと思うようになりました。これが2つ目の転機です。

–その後起きた3つ目の転機とは…。

平尾氏:最後、3つ目の転機としては、破綻により辞めた百貨店のOB会があったのですが、ある時そこに当時のトップがやって来た時のことです。もう90歳を超えた高齢で、今さら何を言うんだろうと訝ったんですが、ただひたすらその場にいた私たちに長時間謝り続けたんですよ。そのお詫びを聞いているうちに、こちらの気持ちもいたたまれないものになってきてしまいました。

それまでは会社が潰れるのは全部社長の問題で、社長の経営のせいで若い人が不幸になると思っていたんですが、見方を変えれば社長も社長で苦しんでいて、中堅も若い人も部分的にはその経営を回している側でもあるわけなんだなと。それがきっかけで、経営者の気持ちにも寄り添えるようになっていきました。

目的は「自ら変わり続ける企業を作ること」


–今後の展望について教えてください。
平尾氏:withコロナのこの時代に、今までの枠組を外し、ゼロベースで新たなな戦略をやり切る組織を作るお手伝いをとにかくやっていきたいです。

こういう時代こそ単なるロジックだけなく、あるいは精神論だけでなく、本気・本音で上下左右に握り合う組織が必要だと思っています。

そして、それはかつて経営破綻を経験した自分だからこそ、お役に立てるのではないかと考えています。
–最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
平尾氏:経営者の方へ。時代の変化に本当に苦労されていると思います。とはいえこの変化をチャンスだと、どれだけ面白がることができるかが経営者の勝負だと思います。

過去の焼き直しが通用しなくなっている時代こそ、経営者が、本当に自分の想いを中核に置いて、好きなように経営をしていける時代なのです。だからこそ志を持って青臭くやって欲しいですし、そうふうにしていく人の手伝いをしたいと、強く思っています。

執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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