株式会社パーシヴァル
川辺友之

POSTED | 2020.02.11 Tue |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:3〜4年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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テストマーケティングとしてのクラウドファンディング
世の中に問いかけながらイノベーションを起こすTopics
今回のインタビューは、クラウドファンディングのプロジェクト立ち上げから運用までをサポートする株式会社パーシヴァルの川辺氏にお話を伺います。
日本一のサポート実績を誇る同社の取り組みをはじめ、起業に至るまでの経緯やこれからのビジョンについても語っていただきました。
株式会社パーシヴァル 社長 川辺友之氏のONLY STORY

クラウドファンディングの実施をサポート
–株式会社パーシヴァルの事業内容をお聞かせください。
川辺氏:弊社はクラウドファンディングを活用して、企業の商品やサービスのマーケティングをサポートしています。
具体的には、「CAMPFIRE」「Makuake」「未来ショッピング」などのクラウドファンディングのプラットフォームを利用して、プロジェクトの立ち上げや運用のサポートをするコンサルティング業を行っています。
–どういった方が利用されるのですか。
川辺氏:創業して間もないベンチャー企業が多いですね。そのほか、個人でお店をオープンする方や事業を始める方も多いですが、最近では企業の利用が増えています。
–御社のサービスの強みを教えてください。
川辺氏:主に3つあり、1つ目はクラウドファンディングの起案サポート実績が日本で一番多いことです。過去6年間で270件以上のプロジェクトをサポートしてきました。
2つ目は、地方自治体や商工会とのネットワークがあり、人脈が広いことです。
3つ目は、私自身が紳士服メーカーを経営しているため、モノづくりの現場を知っていることです。口だけではない、中小企業に寄り添ったコンサルティングをすることができます。
さらに弊社は、すべてのクラウドファンディングのプラットフォームと繋がりがあるため、プロジェクトによって適切なプラットフォームを提案できるのも大きな強みだと思います。
–実際にクラウドファンディングはどのように行うのでしょうか。
川辺氏:クラウドファンディングには、準備の期間と本番の期間があります。
準備期間では、事業計画を立ててランディングページを制作するほか、TwitterやFacebookなどのSNSを活用して情報を発信し、仲間やファンを増やしていきます。この期間は2~3ヶ月ほど必要だと弊社では考えています。
そして本番で、自分たちのプロジェクトを世の中に問います。同時にプレスリリースを打つことで、新聞やテレビ、雑誌、WEBニュースメディアなどを通じて1万人以上の方にプロジェクトを知ってもらうことができ、その商品やサービスが世の中にウケるかウケないかが分かります。
その結果、商品を量産するかどうか、サービスを本格的にリリースするかなど、事業を見直すことができるんですね。つまりクラウドファンディングは、資金調達だけではなく、新しい事業を育てていくための最初のテストマーケティングの手段でもあるんです。
–事業を運営する中で、やりがいを感じる時はいつですか。
川辺氏:弊社とともにクラウドファンディングに挑戦された方からは、「事業を知ってもらうことでいろんな気づきや出会いが生まれ、つながりが広がりました」と喜んでいただくことが多く、とてもやりがいを感じますね。
3代目経営者としての苦悩と学び
–起業された経緯を教えてください。
川辺氏:大学卒業後、東京でマーケット調査の事業を始めたのですが、祖父の代から続く紳士服メーカーを継いだ兄から「家業が大変だから大阪に帰ってきて欲しい」と言われ、1998年に大阪に帰ることになりました。
帰ると会社は倒産寸前で、父と兄は新規事業として結婚式場を始めたため、私が紳士服メーカーを3代目として継ぐことになったんです。その時に、借金返済や資金調達についてすごく学びましたね。
そんな中で見つけたのが、インターネットで資金調達ができるクラウドファンディングでした。調べる中で「FAAVO(ファーボ)」というフランチャイズ制の地域密着型クラウドファンディングの会社との出会いがあり、2014年3月に「FAAVO大阪」の運営をスタートします。
やがて、大阪を中心とした関西の中小企業のプロジェクト立ち上げをサポートする機会が増えてきたため、家業とは別に、クラウドファンディングのコンサルティングに特化した株式会社パーシヴァルを2018年に起業しました。
コンサルタント・アンバサダーの育成に注力
–今後の目標を教えてください。
川辺氏:より多くの方にクラウドファンディングを広めていくために、コンサルタントの人材育成に力を入れています。その第一歩としてアンバサダー制度を設け、今、関西地域を中心に90名以上のアンバサダーが誕生しました。
近くに相談ができる人がいれば、より多くの人がクラウドファンディングに挑戦がしやすくなると思うんです。今は関西が中心ですが、今後はアンバサダーやコンサルタントがいる地域を全国に広げていきたいですね。
–そのために現在行っていることはありますか。
川辺氏:クラウドファンディングを始めたい人と全国のアンバサダーをつなぐ「CrowdTeam(https://crowdteam.jp/)」というポータルサイトを立ち上げました。
クラウドファンディングを「CrowdTeam」の人材が手伝うことで、Win-Winの関係をつくっていけたらと思っています。
–事業を通して、世の中にどういった影響を与えていきたいとお考えですか。
川辺氏:日本はモノづくりに優れた国だと思います。そして、地方や田舎には良いものがまだまだ眠っています。
私たちはクラウドファンディングというツールを使って地方の技術者や職人さんたちをサポートし、日本の優れたものを海外へ発信していきたいと思っており、それによって地域活性化・地方創生につなげていきたいです。
–最後にメッセージをお願いします。
川辺氏:企業の成長や存続には、社内イノベーションが必要不可欠です。
その1つのきっかけとして、クラウドファンディングをテストマーケティングの手段として使ってみることをおすすめします。
執筆=山田
校正=米山
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