ラウル株式会社

江田 健二

中小企業でも年間5000円で環境問題に取り組める!

毎年100人のインターンが集まる環境問題をITで解決する会社
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ラウル株式会社 社長 江田 健二氏のONLY STORY

環境問題×IT


いきなりの質問となるが読者の方は、日本の中小企業数と大企業数の割合はご存知だろうか?私達が知っている企業は大企業がほとんどであるので、少しイメージがつきにくいかもしれない。答えは大企業が0.3% 、中小企業が99.7%だ。つまり、日本に存在している企業は圧倒的に中小企業が多い。

だからこそ環境問題を根本的に解決するためには中小企業にアプローチする必要があるのである。

とはいえ、中小企業は環境貢献に興味があってもそれを実行に移すことが難しい状況にある。株式会社ラウルの江田社長は前職のITコンサルタント時代の経験からそう強く感じていた。そこで、ネットメディアやサービスソリューションを通して、中小企業でも気軽に環境貢献できるサービスを展開しているのが、株式会社ラウルである。

他がやらないからこそもらえる喜びの声


ラウルの主要事業の1つとして、「Green Site License(以下GSL)」がある。これはGSLのマークを企業サイト内に貼付けてもらうことによって、環境保全のための取り組みを支援していることをPRしてもらう一つのツールである。本来、大企業がこのような取り組みをCSRで行うと数百万円以上かかるものが、GSLなら年間わずか5,000円で参加できる。その点が中小企業にとっては何よりの魅力である。とはいえ、中小企業が環境対策という文化を作ることは簡単なことではない。

「初めの1年間はなかなか導入企業が増えませんでした。それでも日々コツコツと改善を繰り返していくと少しずつですが導入企業が増えていきました。そして、導入してもらった企業さんから感謝の言葉やメールで御礼を言っていただいたりすると、この事業をやって良かったと本当に感動しました」江田社長のひたむきな想いが実を結び、現在では毎月100社以上の企業と新規の契約を交わすことができているそうだ。

一方で1社あたり年間5,000円という価格設定はあまりに安すぎる印象を受けた。その真意を江田社長は以下の様に語ってくれた。「年間5,000円にしたのは、環境問題に対して価格というハードルを作りたくなかったからです。正直、初めの10年は赤字でいいと思っていました。桃栗3年柿8年という様に、事業にも土台作りが必要です。時間やコストがかかってでも、いい商品を作れば必ず売れると思いました」この言葉からは、我慢強く努め続ける江田社長の経営信念が伺えた。今後は2016年の電力自由化に向けて、電力とITを絡めた新規事業を考案中だという。

環境事業を通して学生が仕事を学ぶ場を提供する


〜ひとりひとりの成長の為に〜

ラウルの大きな特徴として、年間100人程度の学生を対象にしたインターン制度がある。地球の未来や環境についてのディスカッションを通してビジネススキルを磨いたり、インターンを通して自分がどんな仕事が向いているか自己分析できる場を提供している。これもひとえに、中学生の頃から社長になりたいと思っていた江田社長の経験から来ているものであろう。

「学生が就職活動を通して行きたいと思う会社の多くは、本当に行きたいと思って行く会社では無いと思います。中学、高校の頃に感じていた素朴な感情、例えばスポーツ選手とか社長とか。そういったことが自分にとっては本当にやりたいことだったりすると思うのです。だからこそラウルのインターンを通して学生に自分のことを再認識してもらい、本当に自分に向いている仕事を見つけてもらいたいと考えています。どうすれば長く同じ仕事を続けられるのか、そのことにこだわりを持って就職活動に望んでもらいたいのです」

編集後記


東日本大震災によって岐路に立つことになった東電に対抗して、ソフトバンクが電力業界参入などのニュースは記憶に新しい。京都議定書以降注目されている環境問題であるが、おそらく今後もっと省エネ化、代替エネルギーの発掘が進んでいくだろう。その中で、ラウルのように「環境問題のプロフェッショナルの企業」がもっと脚光を浴びていく時代になるのではないかな、とそんなことを思わせてくれました。

ラウル株式会社の住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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