株式会社YUIMEX

岡本 拓真

「本物」のアニメのデジタルデータを安全に購入

ブロックチェーンの特徴を生かした「AniPic!」
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今回のインタビューは、日本のアニメ文化をこよなく愛する株式会社YUIMEX代表取締役社長の岡本拓真氏に、ブロックチェーンの特徴とその利点を最大限に生かしたデジタルグッズ経済圏目指す、「デジタルブロマイド」販売プラットフォーム『AniPic!』についてお聞きしました。

株式会社YUIMEX 代表取締役社長 岡本拓真氏のONLY STORY


【経歴】

1998年生まれ東京都出身。2015年、若者向けマーケティングを専門とする事業を立ち上げ、大手アパレルブランドに展開。アクセラレータープログラムにて事業が評価され元文部科学副大臣、当時の文部科学補佐官から賞を受賞。その後、16年にVRやARを軸にxR開発の事業会社を創業。代表取締役社長を務める。VRプレゼンテーションシステムなどヴァーチャルリアリティ技術の開発及びB2B向けVRソリューションの提供を主事業として展開。日本VR学会の学会員でもあり、VR技術を研究領域から展望している。18年、オタクコイン準備委員会へ参画。

19年、世界中のアニメ・マンガ・ゲームファン向けコミュニティ通貨"オタクコイン"を発行・運営する一般社団法人オタクコイン協会を設立。共同創業者理事を務める。役員としてコンテンツ事業会社とのコンソーシアム経営における座組作り、アニメ制作スタジオとのリレーションや"オタクコイン公式アプリ"内の企画立案、コミュニティ企画などB2BからB2Cの領域まで協会の多岐に渡る業務を執行。20年4月より協会アドバイザーへ就任。

20年2月、株式会社YUIMEXを創業、代表取締役社長を務める。アニメ文化へのテクノロジーによる革新的アプローチを行うAniTech(Animation Technology)と提唱する領域を開拓中。

ファンが一番欲しいのは絵の「所有感」

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––株式会社YUIMEXの事業についてお聞かせください。

岡本氏:現在、今夏から秋にかけリリースを予定しているアニメのデジタルブロマイド販売プラットフォーム『AniPic!』の開発に全力で取り組んでいるところです。

『AniPic!』はアニメーションピクチャーの略で、デジタルブロマイドのデータをブロックチェーンを通じて、インターネット上でセキュリティを担保しながら購入できるサービスになります。

––なぜ、販売商品としてデジタルブロマイドに着目されたのでしょうか。

岡本氏:国内では店舗やECサイトから、簡単にクリアファイルやメモ帳などのアニメのフィジカルグッズを入手することができますが、海外のアニメファンの手元には届きにくいのが現状です。

こうしたアニメグッズはファンが何点も買えるように安価で設定されており、ファンは1回の買い物で、3~4千円の範囲で数点の買い物をしているようです。ところが、500円のグッズを例えばエクアドルで買おうとすれば、送料や関税などで3500円になってしまいます。その点、データは国境や距離に関係なく提供できるので、世界中のアニメファンに届くところが魅力だと思います。

加えて、アニメグッズを購入するアニメファンを対象に行った調査によれば、クリアファイルを買っても8割は実際に使用していないことから、「クリアファイルが欲しいのではなく、好きなアニメの絵を買っている」ことがわかりました。また、「アニメグッズに何を一番求めるか」の問いに対し、「所有感」とする回答が最多の34%を占めています。つまり、ファンが欲しいのはアニメの絵であり、グッズを購入して所有感が満たされることが一番のニーズなんですね。

それらのニーズやインターネット上での販売を考えた時、最適なものはデジタルブロマイドであると考え、このサービスを立ち上げました。

––他にもアニメ画像やグッズを扱う企業はありますが、御社の差別化ポイントはどういうところにありますか。

岡本氏:価値のある「本物」のデータだけが流通するプラットフォームであるところです。具体的には、アニメのデジタルデータにノンファジブルトークンを紐付けることで、クリエイターや提供者はデータを不正利用される恐れがなくなり、一方で購入者も偽物の商品を購入することがなくなるんです。

ブロックチェーンを通さないデジタルデータは簡単に違法サイトに転載されてしまったり、2次利用されてしまうので、万全なセキュリティの下にデータを世界中のユーザーに届ける「AniPic!」の魅力が際立ちますね。

ブロックチェーンの特徴を生かしたプラットフォーム


––続いて、ブロックチェーンを活用するメリットについて、教えていただけますか。

岡本氏:ブロックチェーンの特徴は3つあります。複製が不可能で、価値の送付が簡単であり、データへの信頼が絶大であることです。

まず1つ目の複製についてお話しすると、私はブロックチェーンとは本物と偽物を証明する技術だと思っているんですね。ある通貨やあるトークンに紐付く価値は、それがオリジナルであるとを証明され続けることで複製ができません。

2つ目の価値の送付ですが、インターネットが情報移転を滑らかにするのに対し、ブロックチェーンが滑らかにするのは価値で、国や政府にとらわれずコミュニティの価値判断によって、価値の送付が可能になります。例えば、Aさんにとってはボロボロの椅子でも、アンティーク好きなBさんには貴重なものに感じる。それぞれの価値観によって価値を送付することができるんです。

3つ目のデータの信頼性は、例えば円の価値は誰もが日本政府を信頼することで担保されていますが、そうしたひとつの組織に信頼を置くのではなく、多数の信頼による分散的な証明がシステムで成り立っているんです。

––これらのブロックチェーンの特徴はプラットフォームにどう生かされているんでしょうか。

岡本氏:まず1つが、先ほども申し上げた本物と偽物の証明ができるところです。インターネット上の画像がオリジナルかコピーかの判別は難しいですが、ブロックチェーンを通すことで、デジタルでありながらオンリーワンの本物として証明されます。

それは本物に適正な価値が付くことにも繋がると思いますし、加えて購入者は所有証明を半永久的にブロックチェーンに刻まれ、所有感も満たされるので、両者にとってメリットのあるサービスだと考えています。

ファンと制作者をつなげ、新たな制作構造を


––今後の事業展開を教えてください。

岡本氏:当面は世界に新しいアニメの価値を届ける『AniPic!』の開発に邁進したいと思っていますが、将来的にはアニメの制作構造を変えたいという想いがあります。

と言うのも、1クールのテレビアニメを作るのには3億円ほどかかり、年間枠でなら1千億が必要になるため、アニメの制作はファンドのような製作委員会方式での制作を余儀なくされ、その結果、どれだけ世界中でヒットした作品でも、制作会社つまりクリエイターの懐には1円も入らない仕組みになっているんです。

しかしもし、ファンとクリエイターを直接つなげることができれば、クリエイターに還元もされて、アニメ制作の新たなサイクルや経済圏が生まれると思います。

––将来、社会にどんな影響を与える会社でありたいと思っていますか。

岡本氏:ブロックチェーンの可能性と日本のコンテンツ文化の掛け合わせたAniTech(Animation Technology)領域を開拓していきたいと考えています。

かつて工業大国と言われた日本も、今や世界に誇れる製品は洗浄便器と炊飯器と片手で数えられるほど。私はアニメが最後の砦とさえ考えており、日本のアニメをいかに海外に広げていくのかを、あらためて追求しなくてはならないと思っています。

日本にはポケモンがあり、キティーちゃんがあります。AppleやGoogleのプラットフォームはいくら強力でも、ポケモンやキティーちゃんに匹敵するコンテンツは持っていませんから、今後生まれるであろうコンテンツを含め、ブロックチェーンを活用して、世界中に日本のコンテンツを届け、楽しんでもらえるようなプラットフォーム を目指していきます。

––最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岡本氏:弊社は『AniPic!』によって世界に新しいアニメの価値を届け、世界中のアニメファンと日本のアニメ文化を結ぶサービスの開発を進めることで、アニメやコンテンツ文化の発展に寄与し続ける所存です。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

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執筆=増田
校正=笠原

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