「着ること」を通して使い捨てのない社会を目指す

一人ひとりが大切にされ、輝ける世界に向けて
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一般社団法人日本リ・ファッション協会

鈴木 純子

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一般社団法人日本リ・ファッション協会は、全国から着られなくなった服飾系のアイテムを集めて必要な人に届けるリ・ファッションラボという事業に取り組んでいます。今回は、代表理事である鈴木氏に詳しい事業内容や会社の成り立ち、今後の展望などについてお話を伺いました。

一般社団法人日本リ・ファッション協会 代表理事 鈴木 純子氏のONLY STORY

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着るものを通して循環型社会を作り上げていく


―一般社団法人日本リ・ファッション協会の事業について詳しく教えてください。
 
鈴木:一般社団法人日本リ・ファッション協会が取り組んでいるリ・ファッションラボという事業は、全国から着られないけれど捨てるに捨てられないという服飾系のアイテムを集めて、必要な方へ送り、もったいない衣類をなくして循環させていくというプロジェクトです。

服飾系アイテムは主に洋服や着物で、2010年7月からこの事業を開始しました。高価なものが丁寧に送られてきて、想いのこもった添え書きもいただいたりしていたので、これを無駄にはできないという気持ちが非常に大きくなりました。

始めたころは段ボールで1日2~3箱届くようなペースでしたが、今は毎日10箱くらい届きます。

受け取ったものをどのように活かしていくかという点が私たちにとっての大事な使命であり、循環型社会を実現するために立ち上げた事業なので無駄にするものはないように工夫をしています。

―現在特に力を入れているものはありますか。

鈴木:現在特に力を入れているのが着物を利用した「リ・ファッションキャラバン」というプロジェクトです。キャラバンという名前の通り、着物を着て日本文化を伝えるエンターテインメント性の高いショーを開催しています。

人の気持ちが動いたり、変わっていくためには自分が体感することが鍵になると思うので、実際にイベントに足を運んでくれた人には、着物を手にとっていただいたり、着ていただいたりしています。

そういった体験を経て「これを自分の生活に取り入れたい」と思った方に購入していただくという一連の流れが、リ・ファッションキャラバンです。

キャラバンの事業以外にも、アンテナショップとして「EngawaSumida」というコミュニティカフェの運営や、他の場所でも衣育、食育、住育カフェというものに取り組んでいます。

生活スタイルの再構築、再提案を目的として、衣食住を見直すことが目的で、講師が一方的に教えるのではなく、参加者みんなが講師になって一人一人の体験をシェアしていただくというスタイルで活動しています。
 
―一般社団法人日本リ・ファッション協会のサービスを利用した方からは、どのような声が多いのでしょうか。
 
鈴木:リ・ファッションキャラバンのショーに出演してくださった方にはテレビや映画に出演しているマルチタレントの方もいるのですが、私たちの考え方や事業内容にとても賛同してくれて、スケジュールさえ合えばいつでも参加したいと言っていただいています。

―事業に対して一番、重要視していること、大切にしていることについて教えてください。
 
鈴木:私が一番大切にしていることは、多様性を認め合うと言うことです。私自身が他人の価値観で計られたくないという思いがあるのですが、人にはみんなそれぞれ輝き方があると思うんですね。一人一人違った輝き方がある。それを実現できる場所を作りたいという想いを、とても大切にしています。

私がリ・ファッション協会を作ったのは約10年前なのですが、そのころちょうどリーマンショックがあって、日本の企業は大打撃を受けました。そこから、大量の派遣切りがあったり、事件が起きたり、自殺者が増えていくのを見て、人間が物みたいに扱われていると思ったんです。

私たちは物じゃない。使い捨てされていい存在じゃない。このような社会を変えるためには、物、文化、人を使い捨てにしない社会を作ることが必要だと思いました。使い捨て社会が終わって訪れるのは、人を大切にする、一人一人が輝ける社会だと思います。
 

型にはまった人生を歩むことに抵抗を感じ、憧れの祖父の背中を追って起業


―起業に至ったきっかけについてお聞かせください。

鈴木:私は高校1年生のときに起業家を目指したのですが、その理由は、高校受験に失敗して行きたい高校に行けなかったからなんです。通っていた高校も進学校だったので、1年生の夏休みが終われば自分の進路を決めなければいけませんでした。

高校受験を失敗したことから立ち直っていないのに、これから先のことを考えろと言われても困ってしまったんですね。どういう大学に行って、どういう会社に入るのかと想像したときに、このまま型にはまった人生を歩んで良いのかという気持ちが湧いてきました。

決められたレールを歩むことに抵抗があったし、こんな思いを抱えているのは私だけではないはずだと思ったんですね。

型にはまらない生き方をするためには、まず自分で会社を立ち上げるのがいいだろうと思いました。私の祖父がもともと起業家で、私は祖父と祖父が作り上げた会社のことをとても誇らしく思っていたので、それを目標に一般社団法人日本リ・ファッション協会を立ち上げました。

一人一人が輝く社会に不可欠なものは「和の心」


―一般社団法人日本リ・ファッション協会の今後の展望について教えてください。
 
鈴木:日本ではリーマンショック以降、人が使い捨てられ、経済がどんどん衰退して壊れてきているように感じますが、それは国内だけに留まらず、世界中でも同じように起きています。

地球全体が壊れてきている中で、どのように人が人らしく、それぞれが輝いて生きていけるようになるのかと考えたときに、私はその鍵になるのが「和の心」ではないかと思ったんです。他人を尊敬し、お互いを尊重しあい、輪を尊ぶこと。自分の国だけを大切にするのではなく、世界のさまざまな問題に目を向けていくことが重要なんです。

その和の心が残っている文化こそが着物だと思います。リ・ファッションキャラバンはもともと国内でのみ行っていた事業なのですが、今年から海外を向くようになりました。

日本の着物は海外でとても評価が高いのですが、その理由は、民族衣装がきちんと着られる形で残っている国がそもそも珍しいからなんです。

そのことが羨ましい、だから見てみたいという外国の方は非常に多いんです。そういう方たちの思いを感じ取りながら、私たちは着物という文化を伝えていくために、リ・ファッションキャラバンの在り方を見直し、取り組んでいきます。

そして10年後まで、そしてその先も私たちは和の心を大事にしながら、衣類を通じて循環型社会を作っていくことに関わり続けていこうと思います。
 


執筆=スケルトンワークス
 

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