株式会社医療産業研究所

梅本 哲

ストレスチェック「PRAS」が「うつ」リスクを判定

企業の生産性を向上させる「打たれ強い人材」を育成
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今回のインタビューは、企業のストレスチェックを行う株式会社医療産業研究所の梅本氏にお話を伺います。宇宙飛行士採用時のモジュールを取り入れた独自のストレスチェック「PRAS」の特徴とその効果について語っていただきました。

株式会社医療産業研究所 代表 梅本 哲氏のONLY STORY


【経歴】

北海道出身。大学卒業後、医療関係の会社に入社し、調査・マーケティング・経営企画部門に配属。市場調査・商品企画・事業計画・販売計画策定・新商品の市場導入など、マーケティング・プロセスを、初歩から一通り経験した後に退社、30歳で起業し現在に至る。

打たれ強さの測定から育成までをサポート


–株式会社医療産業研究所のサービス内容をお伺いします。

梅本氏:弊社は、企業のストレスチェックと、医療関係の専門的調査の2つを柱として事業を展開しています。今日は「PRAS」(ピーラス)と名付けた、弊社独自のストレスチェックについてお話をしたいと思います。

PRASは2003年に筑波大学の先生とともに開発したストレスチェック方法で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が宇宙飛行士を選抜する際に利用するモジュール(問診項目)を取り入れているのが特徴です。

開発から17年間の導入実績があり、企業の規模や業種を問わず提供しています。

–なぜ宇宙飛行士の問診項目なのですか。

梅本氏:ISS船内では、①分刻みのスケジュールでミッションをこなす、②数人の限られた人間関係で長期間過ごす、③ストレスを解消する手段(アルコールなど)がないなど、究極のストレス環境と言えます。

なので、宇宙飛行士は「打たれ強いこと」が条件です。その選抜と同じ問診項目を取り入れたストレスチェックを受けることで、「ストレス対処能力(打たれ強さ)」がわかると同時に、ストレスによるうつ病の発症リスクの有無も判定します。

打たれ強さは能力であり、才能や性格ではありません。能力は伸ばすことができるので、打たれ強い人材を育成することもできます。打たれ強い人材は、ストレスに負けず、むしろストレスを楽しみながら難易度の高い仕事を成し遂げられ、結果的に会社の発展に貢献することもできますよね。

弊社はストレスチェックの実施とともに、打たれ強い人材の育成・開発までをサポートしています。

–同業他社と比べ、御社の強みはどこにありますか。

梅本氏:社員がうつ病になってしまうと、仕事の能率や生産性が低下する一方で、休職するということになると会社の損害となってしまうため、早めの発見・早めの対応といった「予防」が企業の課題とされています。

2014年に、50人以上の事務所でストレスチェックが義務化されました。ストレスチェックを提供する会社すべてが「予防」を前面に謳っていますが、弊社は予防のみならず、「ストレス対応能力」までチェックするため、うつ病のかなり手前の段階からパフォーマンス低下の兆しを掌握できるとともに、打たれ強い人材の育成に活かせる点が、抜きん出て優れているところだと自負しています。

また、弊社は設立以来、医療データの解析を続けており、その経験と実績を基に構築したビッグデータの活用で、離職予測、パワハラ傾向予測、ハイパフォーマー予測などをオプションで提供することが可能です。

このように、人材育成や社内問題の解決に役立っている点も、他社には真似のできない強みですね。

–顧客の反応はいかがでしょうか。

梅本氏:Webで10分程度で回答してもらう弊社のストレスチェックでは、終了と同時に判定結果と過去3年分のデータが即時表示されるため、今の状態がどうか、自分がどのように推移したのかについて知ることができます。

また、その結果を企業の役員や幹部に報告するプレゼンテーションはとても好評ですね。データに裏打ちされたエビデンスをもとに報告書を作成しているため、どのお客様からも「職場の正確な実態を反映している」といった声が届けられています。

年間26万人ものストレスチェックを実施しているにもかかわらず、95%以上という驚異的なリピート率を誇っています。

生き残るのは強者ではなく変化に対応した者


–創業の経緯をお聞かせください。

梅本氏:誰かに言われたことをやるよりも、自分で集めたデータを、自分で分析して、自分で方法論を見つけて、その新しい価値を世の中に問いたいと考えていましたが、そんなことを勤め人の身で自由にできるはずもなく、30歳で自立しました。

開始当初から医療関係のアンケートや公開データなどを分析し、官公庁や地方自治体、関係団体、病院、企業に提言する事業を展開していきました。

–起業して思うことは何でしょう。

梅本氏:創業5年目にバブル崩壊が起き、次いで阪神淡路大震災、リーマンショック、東日本大震災など、世の中を大きく変える出来事をすべて経験し、今またコロナ禍によって、これまでにない大きな社会変革が起きつつあります。

こうした大きな変化の中で生き残るのは、強者ではなくて変化する者だとダーウィンは言いましたが、私も同感です。これまでの危機でもそうであったように、今回も、新たな危機や変化に対していかに自分たちを変えられるかが問われています。

テレワークの活用やWebサービスがさらに進むことで、これからはマスではなくパーソナルな視点を重視したサービスが求められるはずです。弊社も、半歩先の変化を先取りして対応しようと思っています。その結果として、弊社だけでなく、社会が変わることに貢献できれば良いですね。

–どういう経緯で「PRAS」が開発されたのでしょうか。

梅本氏:ブラック企業という言葉があるように、様々なな企業で過労死が問題になっています。

「PRAS」の開発も、かつて起きた過労死事件の裁判で負けた企業様からの要望をきっかけに開発が始まりました。過労死再発防止のプログラムを模索する中で筑波大学の先生と知り合い、産学協同開発したのが「PRAS」になります。

「科学的人事」への貢献を目指す


–今後の目標をお尋ねします。

梅本氏:「エビデンスHR」に貢献することを目指しています。

経験や勘に頼ることなく、エビデンスをもとにした採用、配置、能力開発などを行う、いわゆる「エビデンスHR」のお手伝いをしたいです。打たれ強い精鋭を集め、ハイパフォーマーを育成し、部門やプロジェクトの位置づけによって人を配置し、離職を予防することなどを通じて、最後に残された課題「ひとの生産性を高める」ことに貢献したいです。

人材に関するビッグデータが集積・活用されることで、いずれそのような時代が来ると思って準備しています。

–最後に、読者へのメッセージをお願いします。

梅本氏:宇宙飛行士のようなストレスに強い人材を育成し、生産性向上を目指す経営者様は、ぜひ弊社へお声掛けください。

執筆=増田
校正=米山

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