トキワ精機株式会社

木村 洋一

新しいモノづくり。その裏側には大量のゴミが...!

最低限の資源で地球に優しいモノづくり始めませんか?
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トキワ精機株式会社 社長 木村 洋一氏のONLY STORY

その商品、まだ使えませんか?


みなさん、こんな体験はありませんか。
まだ使えるのにも関わらず新しいものに買い換えたり、捨ててしまったこと。古くなったというだけで「ゴミ」になってしまっていますよね。

つまり、作ったモノがどんどん世間に広まる一方でゴミが自然と作られているんですよ。
そのような中でゴミを減らす、資源を無駄にしないモノづくりをしたい。それが私の原点です。
私が環境に対して強い想いを抱いたきっかけは、NHKのクローズアップ現代で「栃木の鹿沼で10万のパチンコ台の山がある」という番組を見たことでした。この時、モノづくりに対して違和感を感じ始めたんですよね。

当時、パチンコ台は素材の特性によるものなのか、太陽光で発火して燃えるということが起きたんですよ。その結果、近隣の民家にも飛び火して火事になったり、有毒ガスが発生していました。また、そもそもパチンコ台は人気がないと、短期間で捨てられてしまうという事実を知った時は驚愕しました。

その1台を作るために、お客さんが喜んでもらえるようなものを作ろうと思って設計し、みんなでアイディア出し合い、資源を使って作るという工程を踏んでいるんです。確かに人気がなければ、お店からすると置き続ける事が難しいということはわかります。

でも機能的には全く問題ないものが、1週間という短さで切り捨てられてしまうことを考えると、モノづくりってなんだろう、って当時強く思いましたね。このパチンコ台の処理に関する現状を見てから資源やゴミ、モノづくりへの観点や切り口も変わりました。

その時を境に、経済の成長って何なのか考えるようになると共に、過剰にものを作り続けるということに対して罪深さを感じるようになり、今に至ります。

必要最低限のモノづくりで、今あるものを大切に


モノを作る側は山のようにアイデアが膨れ上がって、次々と新しい製品を世の中へ生み出し続ける。しかし、現実には使う人が消費しきれずにゴミへと変わるものが多いですよね。確かに消費者側からすると新しいものの方が良いかもしれないですけど、その機能でなければ使えないという訳でもない。

だからこそ、私はより少ない資源で、多くの幸せを提供するモノづくりを行おう。そう決意して、今も走り続けています。
私たちが製作しているものは、大きく分けて2つ。
1つ目は特許・日本特許庁3件・韓国特許庁1件・国際特許庁2件をもつ、新しいグローバルスタンダードの油圧継手です。

その名も「まるみ君」。

このまるみ君を作る上で最も大切にしたのは、「小さな循環」です。
小さな循環とは、工場の中で材料の運搬や製造ができるということ。これが一番環境にいいなと思ったんです。まるみ君のある部品は、材料を基にして5メーターという距離の近さのところで加工してるんですよ。

遠方からトラックで500キロかけて材料を運んでくるような作り方があったとしたら、距離の近いところでものづくりができた方が資源を初めとして色々と節減する事が出来ていると思う。私は、この小さな循環で「1人の輪から地域の輪までビジネスを考えていこう。」「いろいろなアイディアを持ち寄ってものづくりがしたい。」と思っています。

最終的に今思っているのは、作られたたものが世の中にたくさんあるという現状があるからこそ、いかにモノを作らないようにするかです。

このような「過剰にモノをつくりすぎる問題」は様々な分野、業界に当てはまります。その一例として、ファストファッション業界が話題に上がることがあります。なぜなら服には、トレンドがあり、どんどん移り変わるからです。ショッピングセンターに行くと、女性の衣料品の量がすごいですよね。

ファッション業界で関連する問題をあげると、低賃金労働もそうですよね。この前も途上国で縫製をするにあたって、1000人2000人が収容されていてギュウギュウ詰めで縫製の仕事をしている女性たちの工場が火事になって、何百人が亡くなり大問題になりました。

そのような背景がある中で、日本でリサイクルがどれだけされるのかと言うと11%とか13%しかない。つまり、一生懸命に作ってくれた人がいたとしても、20億着が捨てられているのが現状なんです。
世の中にこのような悲しい事態がある以上、私はものの過剰と本気で向き合うことが必要だと思っています。だからこそ、「 小さな循環 」を意識した必要最低限のものづくりを行いたい。

ゴミを減らすのではなく、限りなく0に近付けるモノづくり


世の中というものは、バランスで成り立っています。

このことを実感する人は多いのではないでしょうか?例えば経営をしつつ新規事業を考えるなど、人それぞれ2つのものを天秤に掛けて、バランスを保った生活をしている人が多いと思います。
さて、この言葉を考える上で、より大きな視点で「バランス」という言葉を考えてみてください。
テクノロジーのイノベーションに頼りきった今の世の中ではなくて、小さな循環も使って生きるということのバランスを考えるべきであると私は思います。

勿論、全ての現代技術を拒むということは難しいと思うので、バランスを取れた生き方を人々がしていくような理想の社会をつくりたい。
その中で、中小企業が自分たちの生きている地球環境と共生しながら、ビジネスとしてもきちんと成立可能な製品開発とかシステム開発、ビジネスの開発をやっていけたら面白いなと私は思っています。

弊社であれば、まだ具体的なイメージはないものの、それが「まわる」君です。
名前の通り「まわる」とは、私たちトキワ精機が大切にしている小さな循環を持ったという意味です。
まるみ君からまわる君へと、新しい新規事業を開拓していきたいですね。
モノづくりにおける過剰な生産。そして、それが原因でゴミが増え続けてしまう問題。
これをまわる君で解決できるような新しい事業を作り出していきたい。
この強い想いと共に、トキワ精機株式会社は成長し続けます。

執筆・秋元 海人

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