株式会社ウィモーション
廣瀬凌雅

POSTED | 2019.11.04 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:その他 創立:3〜4年 経営者の年齢:20代 商材:その他 |
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仕事に応用できる技術を教えるプログラミングスクール
ITを駆使した人材のバリューアップに取り組むTopics
今回のインタビューは、IT教育事業と人材紹介、SES事業を展開する株式会社ウィモーションの廣瀬氏にお話を伺いました。市場が拡大していくIT教育業界の中で、スキルの向上を重点においたプログラミング教育を行う同社の取り組みと今後の目標について語っていただきます。
株式会社ウィモーション 代表取締役 廣瀬 凌雅氏のONLYSTORY

【経歴】
1995年生まれ。幼少期から、経営者である実父の影響もあり学生起業家を目指す。大学1年時に学生団体を立ち上げ、最大で1500人規模のミュージックイベントを開催。その後、数社のベンチャー企業にてBtoC営業に従事。営業商材として大手不動産会社の不動産なども扱う。
大学3年時には一部上場企業やベンチャー企業など幅広い企業を招待し、学生と企業のパイプとなる就活マッチングイベントを運営。
しかし、当時の課題であった就活生の属性不均一と世間のIT人材の不足をいち早く察知したことから、マッチングイベントを閉鎖し、大学4年時にプログラミングスキルの教育事業であるCodeShip及び株式会社ウィモーションを在学中に設立し、現在に至る。
無期限・無償・安価で広く学べるプログラミング
–株式会社ウィモーションの事業内容を教えてください。
廣瀬氏:株式会社ウィモーションは、一言で表すとITを駆使して人材のバリューアップとキャリアアップをサポートする会社です。具体的にはプログラミング教育事業を中心に、そこで教育した人材の紹介やSESなどを展開しています。
–3つの事業の中から、教育事業について詳しくお話いただけますか。
廣瀬氏:はい。弊社が運営するプログラミングスクールCodeShip(https://code-ship.wemotion.co.jp/)では、今までに500名以上の方に教育を実施しており、常時60名以上の方が受講しております。受講生は25歳くらいまでの年齢層が最も多く、そこから35歳くらいまでのレンジでいろいろな方が受講しています。
受講生はログラミングを学習することによってできること、やりたいことのビジョンがしっかりある人はもちろん、キャリアアップにITの知識が必要であったり、独立のためにスキルを身につけたいという目的で通う人もいます。 そのためITに強い興味関心を持っている方がほとんどですね。
‒他社との差別化をはかっている点や強みについて教えてください。
廣瀬氏:弊社の強みは大きく3つあると考えています。まず1つ目が学習領域が広いという点。そして2つ目が学習領域が広いにもかかわらず、他社と比べて金額が安いという点です。
最後3つ目は無期限・無償の延長保証を付けている点です。これは自分が選択した期間中にしっかり出席していていたにも関わらずコースを終了できなかった場合に延長ができるというものです。延長していただいた場合には、そのコースで学べるスキルを習得するまで受講者をサポートするので、きちんと身につけられることが保証されている点は評価をいただいています。
また、スクールでは0から自分で設計して自分のものを作る卒業制作を行い、提出してもらうことが卒業のルールになっています。1つ大きなゴールを置いているからこそ、非常に高いスキルを身につけることができると感じていますね。
教育現場と社会のニーズの乖離を感じた
‒起業のきっかけについて教えてください。
廣瀬氏:経営者である父の背中を見て育ったため、高校生のころには経営者になることを目標にしていました。その後、大学1年生の時に、サークルを立ち上げたのですが、そのつながりから参加したミュージックイベントがもう1つの大きなきっかけになります。
というのもそこでは年齢がほとんど変わらないような人たちがみんなを笑顔にさせるようなイベントを作っていて、その姿がとてもキラキラして見えました。そして同時に「自分にももっと何かができるんじゃないか」という想いを抱いたんです。
そしてサークルとは別に学生団体を立ち上げて、2年生になるころまでに1,500人ほどの規模のイベントを企画しました。そのときに、ビジネススキルとまでは言えないにしろ、人を集めるための集客の仕組みや、人を喜ばせるコンテンツ作り、そして裏方の現場の動きなどを学びました。
2年生以降はインターンで営業の仕事をさせてもらって、自分のビジネス感覚をさらに洗練させていきました。3年生の半ばくらいからは企業と人材のマッチングイベントを企画して上場企業にも来ていただいたんですが、そのイベントで人材の教育が必要だという気づきを得て、そういう仕事を始めようという考えに至りました。
‒人材教育の中でもIT領域に目をつけたのはなぜでしょうか。
廣瀬氏:大学で情報系の学科を専攻していたことから、大学でのIT教育と社会から求められているITスキルや身に付けたいプログラミングスキルとの乖離を感じたんです。
スマートフォン産業の黎明期においてアプリやウェブサービスが作りたい方が多いにも関わらず、時代錯誤な技術や簡易的で基礎ばかりのプログラムを組むことが多く、もっと時代に合わせた教育が必要だと感じ、IT教育事業を始めました。
‒プログラミングスクールを運営されてから、印象に残っていることはございますか。
廣瀬氏:印象に残っているのは2人の受講生のことです。1人は受講期間中も人一倍学習して、卒業前に弊社の受講料より高額な50万円程度のWeb制作の仕事を個人で受注していた方です。
もう1人はベンチャー企業に籍を置きながら、スクールに通ってくれた受講生。彼のプログラミングスキルが会社内ですごいという話になったそうで、そこからその企業の社長さんが「一緒に仕事がしたい」とオファーをくださったことがあります。
どちらも受講生が優秀に育ってくれたことを実感できたエピソードで、とても嬉しく感じましたね。
高い質のIT教育を提供する
‒今後の目標について教えてください。
廣瀬氏:弊社では「日本で一番技術習得率が高いIT教育事業者」を目指しております。なぜかと言いますと、IT教育マーケットはここ10年ぐらいでとても伸びているのですが、教育の質は向上しておらず、むしろ教育に使えるリソースは増えていないため、教育を受けたとしても受講者が習得できるラインは下がっているんです。
そんな時代だからこそ、株式会社ウィモーションは技術者としてビジネスで活用できるレベルまで習得できることを大切にしながら、質の高い教育を行っていきたいと思います。
また、今後は教育だけでなくSES事業にも力を入れたいと思っています。SESの事業者にはITに疎いところも少なくないので、教育サイドからその状況を変えていって、受講者がしっかりとキャリアアップできるような体制を作りたいと考えています。
‒ありがとうございます。最後に読者へメッセージをお願いします。
廣瀬氏:学生の方、経営者の方にかかわらず、Webサービスやアプリ開発に必要なスキルを身に付けたい方は、様々な形でサポートができると思いますので、是非一度株式会社ウィモーションにご相談ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原