日本の食器文化を守る唯一無二の和食器専門店

「国産」の焼き物の価値を伝える、創業70年の老舗
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株式会社菊屋 

宮崎浩彰

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株式会社菊屋・宮崎浩彰代表取締役社長のONLY STORY

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「オンリーワン」の価値を持つ焼き物を揃える、食器専門店


菊屋で販売している商品の多くは、全国より経済産業省から認可をうけた伝統工芸士が丁寧に作っている物を、取り揃えております。

焼き物では有田焼、九谷焼、清水焼、漆器では津軽塗、輪島塗、越前塗といった有名な伝統工芸品を取り扱っております。

日常的に使うグラスや湯飲みなどの食器は、“いいもの”を使いたいという人はたくさんいます。お茶を飲むにしても、プラスチックのコップで飲むよりも、焼き物の湯飲みで飲む方が気持ちが豊かになる感覚が持てるのではないかと思います。

ただ残念なことに、そういった日本の伝統文化に触れられるようなお店は、30年前と比べるとピーク時の10分の1にまで激減しております。

昔は「瀬戸物屋」とも言われ、食器を売っているところは商店街など町中にありましたが、今はそういった場所はほとんど無くなってしまいました。質が高い日本製の食器が欲しいと思ったら、デパートに行き、高いお金で購入するしかないのが現状です。そうした時代の中では、食器専門店として店舗を構えていること自体が、お客様のニーズに対応しており一つの価値になると考えています。

私は、よく従業員に『オンリーワンになろう』と話をします。
菊屋にしかない商品を揃えて、「菊屋に行けばある」、「菊屋じゃなければ手に入らない」、そう言われるお店にしていこう。オンリーワンで差別化すれば、自然に結果としてナンバーワンになる。

100円の食器でも生活に支障が出ることはありません。
しかし、菊屋は食器を売るだけの会社ではなく、人間の伝統と文化を発信する会社でもあります。

販売スタッフでも、やはり食器が好きとか、伝統文化に興味がある人でないと、お客さまに商品の価値をうまく説明できません。

最近は外国の方のほうが、焼き物に限らず日本の伝統工芸品の良さを知っていて、そのためか、2018年の6月の日本航空の国内線及び、国際線の機内誌双方に英語と中国語で『日本の伝統工芸品を取り扱う和食器店、吉祥寺菊屋』と掲載されました。ここでも日本の伝統文化を取り扱っている企業として紹介されています。

宣言通り10年で財務再建、苦労の連続だった継承当時!


日本では起業しても10年以内にその90%がなくなり、30年以上続く企業は1%もありません。そうした中で、祖父がのれん分けで吉祥寺に食器の専門店として菊屋を創業してから、来年早々に70周年を迎えます。

私は元々、菊屋に入るつもりはありませんでした。日本の大学では法律を専攻していましたが、法律家は性に合わないと感じ、卒業後に渡米してビジネススクール(大学院)でMBAを取得しました。

取得後すぐの26歳の時にアメリカの外資企業に就職しましたが、すぐに大阪赴任を命ぜられ帰国、3か月後には札幌転勤を命ぜられました。日本人で英語も日本語もできる人材ということで採用されたと後で気がつきました。

そこで1年が経ったころ、当時社長であった父から入社の打診があり、半年程悩み抜いた結果、退職しました。私が菊屋に入った当時は、バブルの後遺症で会社は財務的に厳しい状況にあり、早急な立て直しを迫られていました。正直、入社後いい思いをした記憶は少ないですね。

再建を任されたといっても、最終決定は代表者でなければ思うように進まない面もあるので再建を急ぐべく、2008年6月に代表取締役社長に就任しました。入社から11年目の38歳の時です。入社してこれまで28年、就任以降もとにかく苦労の連続でしたが、代表になった当初はそんな窮状を社員には見せられないながらも、様々な構造改革を推し進めてきました。

人事や財務面も前社長の下ですべて整えられた上で、新たに社長に就任する方々を見て、
正直「羨ましいなぁ」と思っていた時期もありました。
ただ、逆境の中で交代し経験した事が、後々に経営に対する強い原動力(推進力)へと生まれ変わりました。
逆に、今ではこうした貴重な経験が出来たことに感謝をしています。

この数年は高収益体質に生まれ変わり、銀行からは実質無借金経営と呼ばれるまでに立ち直り、財務内容が10年前と同じ会社とは思えないと言われるようになりました。帝国データバンクに代表されるような信用調査会社の調査結果でも、日本の企業上位7%以内にランクされるところまで来ました。

私は代表就任当初、『10年で実質無借金経営にする』と宣言していたので、それを達成したことになります。ただ、そうした当初の目標を達成することが出来たのは、一緒に働いてくれる人たちの協力があったからです。そうした苦労の中から、会社の一番の財産は働いている人であるということを学びました。

人を大切にするため、(全従業員の97%が女性である菊屋における)女性の働きやすい環境のため、柔軟性を持たせた就業規則に変えたところ、政府の同一労働、同一賃金の掛け声と相まって、様々なマスコミから取材を受けるようになりました。

これからも、小売店が追求すべき「質」を追い求めて


株式公開(上場)は株主のためだけに売り上げ・利益を追うようになり、お客様目線での経営が難しくなるため、私は株式を上場する気はありません。

規模の拡大が目的ではなく、食器屋が無くてお客様が困っている地域になら、どんどん出店はしたいと思っています。30年前に1万3千あった食器屋が、今は2千にまで減っています。日本製の和食器を買いたくても買えない人が増えているんです。私は小売業というのはひとつの社会貢献だと考えています。お客様に喜んで頂きその対価として利益を出す、これが小売業の本来の役割だと思っています。

ただ、店舗というのはやはり『質』が大事で、小売業の厳しい時代に菊屋が伸びているのは、地域密着型で女性スタッフがお客さまを知っているからです。店員もお客さまもお互いを知っている、それが小売業の原点であり、菊屋は昔のやり方を集大成したチェーン店なんです。

女性は出産や子育てなどのライフステージがあり、男性と同じように働くことは容易ではありませんから、女性の働き方に合わせた働き方ができることで、女性の応募が増えました。週1日、あるいは1年間時短、また週3日で管理職で働いている方もいます。どうしても販売には女性の感性が必要なんです。

また、働きがいという点も重要で、POSシステムで画一的な店の運営をするではなく、女性スタッフ個人の好みや感性で花を飾って、実際に売っています。システム化せず、画一的運営をしないので、店長の育成には時間をかけています。

もちろん女性に限らず男性でも、食器という伝統文化に興味がある、勉強したいという人なら、大歓迎です。ぜひ応募していただきたいと思っています。




執筆・ことばし 増田晶嗣
 

住所や電話番号などの企業詳細情報はこちら↓


会社名:株式会社菊屋

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