シンプルに価値が伝わる“人に優しい”新技術を

今、IT業界第一線で求められる情熱とベンチャー精神
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株式会社トリプルアイズ

福原 智

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ITやテクノロジーが発達した先の未来とは、どのような世界なのか。映画や展示場などで新しい技術に触れた時、誰もが一度は想いを巡らせたことがあるのではないだろうか。

とはいえ、突然聞き慣れない専門用語が登場したり仕様・使い方が複雑であったりすると、新しい技術というのはごく一部の“わかる人たち”のもののように思えてしまう。

そのような中、今回お話を伺う株式会社トリプルアイズの代表取締役社長・ 福原氏は、『人に優しく社会を牽引するICTサービスを提供し続けること』を目指している。そのビジョンに込められた福原氏の情熱と共にその実現に突き進む社員の姿に迫った。

“諦めずに挑戦をし続けた先に、ボタン1つ押すだけで人に価値を感じてもらえるような人に優しい新しいサービスというのは生まれるものだと思っています。”

株式会社トリプルアイズ 代表取締役社長 福原 智氏のONLYSTORY

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仕事にやりがいを、暮らしに生きがいをもたらす先端技術


各先端技術は、私たちの普段の生活や企業活動にどのような影響を及ぼすのか。具体的にイメージできずにいる方は少なくないだろう。

まず伺ったのは、従来の中央集権型システムにおけるリスクを回避できる上、情報の改ざんも行われづらいとされるブロックチェーンについて。BCCC(ブロックチェーン推進協会)の設立時からの理事として携わり、ブロックチェーン技術の研究と推進にも関わっている福原氏にその可能性を伺えば伺うほど、未来が目の前に浮かび上がっていく。

「ブロックチェーンの普及によって期待される現象としては、『スマートコントラクト ––契約のスマート化』が挙げられるでしょう。

例えば、私たちは仕事でも私生活でも様々な場面で『契約』を交わしていますよね。仕事で言えば新たな業務提携を結ぶ時、私生活で言えば新居を借りる時など。そのような際、様々な契約をコンピュータが理解できる形で事前に入力しておくと、その契約に即した仕事が発生し次第契約条件の確認〜決済まで自動で行われるようになります。もちろん、信頼性やセキュリティは担保されたままです。これはブロックチェーン技術を用いて行われるもので、契約に伴う手間が省け、コスト削減・作業時間も短縮され、より多くの案件を手がけることができます。

こうした承認・契約におけるスマート化は、海外ではすでに実行されているのをご存知でしょうか。そのような国の役所ではたった3人程度の職員だけで仕事が回っています。」

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たった3人で1つの役所の業務が行われているなんて、日本の現状と比べると想像もつかない。まるで、未来のことのようだ。


続いて伺うのは、人間に代わって言語の理解や推論、問題解決などの知的行動をコンピューターができるようになるAI(人工知能)技術について。

「AI(人工知能)技術が発達することによって、人がストレスを感じる場面がどんどん少なくなっていくでしょうね。例えば、工場の製造ラインの中に画像認識の技術を取り入れることで、不良品を見つけるという単純作業は自動化することができます。プログラマーの夜間作業や24時間稼働しているコールセンターにおいても、夜間は機械に任せることができるため、睡眠時間が確保できます。」

このようなことが現実になることで、より人がクリエイティブな領域で創造性を発揮できるようになり、仕事にやりがいを、暮らしに生きがいを感じられる人が増えていくだろう。


これらブロックチェーンやAIに並んで先端技術とされるIoT(Internet of Things)。あらゆるモノがインターネットとつながることによって、どのようなことが起こるのか。いち早くそこに着目した企業はすでに動き出しているという。

「現在、家具・家電をはじめとして、工場における機械やオフィスの事務用機器など、IoT化が進んでいることは多くの方がお感じになっていると思います。こうして IoT化されたものは『IoTデバイス』と呼ばれ、日常生活のあらゆるものがインターネットに繋がることで得られる膨大な量の情報 ––ビッグデータには、Googleを筆頭に多くの企業が熱い視線を送っています。

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その価値は21世紀における最大の資源の1つとまで言われ、第1次産業革命にとっての石炭、第2次産業革命にとっての石油のように、第4次産業革命におけるもっとも注目すべき資源と位置付けられています。

時代を牽引するGoogle、Facebook、Amazonといった世界的企業は、まさにこのビッグデータを活用して世界水準のサービスを生み出しています。」

研究開発において、エラー(失敗)は投資である


このようなお話を伺っていると、あることに気づきます。お話の中に登場する事例は海外のものばかりで、日本の事例は出てこない。何故なのかと問いかけると、福原氏の話から日本のIT業界が抱える大きな課題が垣間見えてきた。

「世界における情勢を知ると、遅れをとっている日本のIT業界が抱える幾つかの課題点に気づき始めました。

まず、1つ目には日本に根付いている“挑戦しづらい風土”がIT業界の進化の妨げになっていると考えています。

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新たなテクノロジーの開発においては、10回目、100回目、105回目、いつ成果が表れるかはわかりません。何十回、何百回と地道なトライをし、度重なるエラーから次なる道筋が見え、諦めかけた頃にようやく可能性がふと顔を覗かせるものです。

そのような中では、エラーをコストと捉える日本の文化の中ではそもそもトライがしにくく、世界的な流れから大きく遅れをとってしまっています。今後、日本が世界の産業革命の波に乗り遅れないようにするためには、エラーを『投資』と捉え直し、評価し、次につなげる新たな意識の醸成が必要不可欠でしょう。」

神妙な面持ちで、福原氏は続ける。

「2つ目には、日本において研究開発が『利益を生むかどうか』という観点でしか見られてこなかった点が挙げられると考えています。そのような中では、ビジネス視点に偏ってしまうことで、視野や発想が狭くなってしまいます。新たな道筋を模索し続ける研究開発現場において、この傾向は致命的と言えるでしょう。

一方で、私は研究開発には『遊びの要素』が必要不可欠だと考えています。これは『仕事と遊びを分けることが美徳である』とされてきた時代には馴染みがない感覚かもしれませんが、視野の広さや発想の豊かさによって導き出される新たな答えから次なる可能性につながることは少なくありません。」

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多くの日本のIT企業がこうした課題を抱えている姿を横目に、トリプルアイズでは研究開発の一環として独自の取り組みを重ねてきた。それが、『囲碁AI』の研究開発である。

「AIと人間の戦いは、1950年代にチェス、1960年代に囲碁、1970年代には将棋の盤上で始まったとされています。チェス、将棋の棋士がAIに破られる中、囲碁においては人間が優位を保っていましたが、私が当社の代表取締役に就任した頃には囲碁においてもAIのレベルが人間を脅かす存在になり始めていましたね。

私が代表取締役に就任してからは、その囲碁AIの研究に熱心に取り組んできました。プログラムを書き換えつつ、様々なシミュレーションを行いながら実験を繰り返していくと、より強い囲碁AIが作られていきます。そうして作られたシステムは誰にも迷惑がかからない実験現場で数え切れないほどの試行錯誤を繰り返すことができているので、後々製品化の段階ですごく高い精度や機能を発揮しますね。」

そのようにして開発を続けてきた囲碁AIにおいて、現在では世界大会に招待されるまでになったトリプルアイズ。その実績を積み重ねれば積み重ねるほど、独自の研究開発が進み、そこから生み出される製品には高い性能や品質が期待できる。

挑戦し続けるベンチャー精神を受け継ぐ社員の姿


こうして日本のIT業界の最前線を走る株式会社トリプルアイズでは、どのような社員が働いているのだろうか。実際に働く社員2名に普段の仕事や社内の奮起について話を伺ってみる。

まずは、主に先端技術を利用したシステムの提案と提供を行っているイノベーション部 部長・森本氏。2011年に株式会社トリプルアイズへ入社しており、社員数は現在の10分の1以下、職場もまだマンションの一室を借りていたという創業期を知る数少ない人物だ。

「私が入社した頃は狭い空間で賑やかに過ごしながら、目の前のお客様から依頼を受けた小さな開発案件をこなす毎日でしたね。それから4・5年が経ち、会社として受ける案件が徐々に大きくなっていくと、直接依頼先企業と取引するような場面も増えていきました。

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そうなると、社内でプロジェクトチームを組んで設計から取り掛かりますが、やはりみんなが集まると自然と開発や技術の話になりますね。そういった場でブロックチェーンやAIといった言葉が聞こえ始め、社内に先端技術の関心や話題が広がっていったのを覚えています。」

それから、いち早くブロックチェーンをはじめとする先端技術の可能性に着目した福原氏を筆頭に技術の開発や研究に取り組む。そして、2015年にはブロックチェーンやAI技術を活用したアプリケーションをリリースするまでに。

しかしながら、その当時は一般的には先端技術への理解度や関心はまだ高まりを見せる前。最新の技術を扱っているが故の苦労もあったという。

「その頃は一般的な認知度や理解度が(いまと比べると)まだ低く、仕組み自体の説明やその優位性を理解していただくための対話に時間がかかっていましたね。『AIならなんでもできるのでは?』といった感覚で難しい要求をいただくこともありました。

最近は、ブロックチェーンやAIといった言葉が随分と広まってきましたね。いただく依頼も次第に具体的、かつ現実的なものが増えてきたように感じています。」

長年会社を支えてきた森本氏にとって、日々仕事がある状態、無理なく働ける組織ができていることは決して当たり前ではない。今後の目標を伺うと、今の環境への感謝の気持ちも垣間見えた。

「入社当時を振り返ると、仕事が入る時があればそうではない時もあって…。忙しいくらいの時は良いのですが、やはり仕事が入ってこない時は不安でしたよ。最近は、社内の組織作りがしっかりしてきて安定した働き方がある程度できるようになってきたので、このままより働きやすい会社になっていけたらいいと思っています。

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一方で、私自身としては社内でアイディアを集めたりいろいろと調査したりしながら、みなさんに広く使っていただける自社サービスを作りたいと考えています。そして、ゆくゆくは先端技術を生かして生活に根ざしたサービスになっていったらいいですね。」

次にお話を伺うのは、2018年に入社した佐藤氏。普段は社長秘書業務と労務関係の事務仕事の両方を担っている。まだ大学生で就活をしていた頃の佐藤氏にとって、トリプルアイズという会社はどのように見えていたのだろうか。率直に伺ってみる。

「就活中、求人媒体を見ていた時にトリプルアイズという会社に出会いました。そこから会社を知るほどに、まずは人口や働き手が減っていく日本の中でとても重要な最先端の技術に取り組んでいるという点に魅力を感じました。そして、社長を務める福原がとても柔和な人柄でコミュニケーションを取りやすい人であったことも入社の意思を固めた要因の1つになりましたね。」

一方で、入社して実際に働いてみて何を感じているのだろうか。

「実際に働いてみると、会社に根付くベンチャー精神 ––現状にとどまらず、限界を決めず、常に挑戦を続けていく姿勢がとても素晴らしいと感じました。

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その一方で、みなさんそれぞれが忙しいのにもかかわらず、細かな気遣いや指導をしてくださる方々ばかりです。

というのも、私にとって総務と秘書の業務を両方担うということは大きな挑戦で、覚えることがたくさんあって…。まだまだ半人前です。そのような私を、周りの方々はいつも見ていてくださり、サポートしてくださります。」

まさに、社内に根付く経営哲学の1つ『大家族主義』がここに表れている。佐藤氏のような文系出身者や未経験で入社するエンジニア職の社員がトリプルアイズで働けているのは、こうした温かな社内環境に理由があるのかもしれない。

佐藤氏にも、今後の目標を伺った。まだ入社間もない時期ではあるが、このトリプルアイズという会社でどのような人物になりたいと考えているのか。

「まず、具体的なところでいうと、今の部署で一人前の社員になるための一歩として秘書業務にまつわる資格を取っていきたいですね。その後、しっかりと一人前になることを目指すのはもちろんのこと、先輩方の背中を追いかけながらどんどん挑戦していける姿勢を養っていきたい。」

地道な研究開発を支えるのは、ベンチャー精神と情熱


森本氏、佐藤氏をはじめとする社員は140名[※]を超える規模にまで成長してきたトリプルアイズは、今後どのような展開を見据えているのか。その展望を福原氏に伺った。
[※]社員数は取材当時のもの

「私たちは『人に優しいICTサービスを提供する』という経営理念を掲げています。さらにいうと、そのようなサービスを提供することで時代を牽引していきたいという想いもある。

そういったことを日本で行っていくにあたって、私たちが実現を目指すのは映画のワンシーンに見られるような単に便利なだけの冷たいターミネーター型の社会ではなく、人の気持ちを慮る日本らしい社会、『あったらいいな』を形にしていくような社会です。例えるならば、人に寄り添うドラえもん型の社会とも言えます。

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とはいえ、正直なところ、人に優しいサービスを提供するということは言葉にすると非常にシンプルですが、技術的には相当難しいです。

実際に、私は長年この業界を見てきて、私が関わる以前の歴史も学びましたが、革新的な技術ほど地道な基礎研究の積み重ね、実験の繰り返しを経て生まれています。新しい技術やサービスが生まれるとニュース等でいきなり取り上げられるのでパッと出てきたと思われがちですが、そうではありません。

諦めずに挑戦をし続けた先に、ボタン1つ押すだけで人に価値を感じてもらえるような人に優しい新しいサービスというのは生まれるものだと思っています。」

人に優しいサービスの開発に必要なのは想いを共有できる人材だ、と福原氏はいう。そういった人材にはどのようなことが求められるのだろうか。

「こうしたサービス・技術の開発を行っていくにあたっては、もちろん数学的な視点やプログラム的な知識は大事です。しかし、先ほどお話ししたようなリアルな開発現場においてはそれよりも大事なことがあります。

それは、最後まで物事をやりきるために必要な責任感や挑戦し続けるマインド ––ベンチャー精神、そしてITに寄せる情熱です。

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もっというと、どんなに優秀な上司についてもどんなに先進的な指導を受けても身につけることができない『情熱』という部分を持っているエンジニアというのは素晴らしいと思います。言い換えれば、私たちと一緒に仕事をしたいと思ってくださる方はその『情熱』だけ持っていてくれたら良いですね。

私たちが目指す高い目標を実現するためには、それだけ大切なものです。この『情熱』というのは。」

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