株式会社ピースカルチャー

角田 遥奈

日本文化の体験だけでなく、世界観も伝えたい

ビジネスと文化事業を組み合わせて成功モデルを作る
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今回のインタビューは、日本文化の体験事業を行う、株式会社ピースカルチャーの角田氏にお話を伺います。事業を通して伝えていきたいものや、起業時の経緯、日本文化への想いなどについて語っていただきました。

株式会社ピースカルチャー 代表取締役 角田 遥奈氏のONLY STORY

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【経歴】

1993年群馬県高崎市出身。大学在学中はファッションビジネスの専門学校と着付け教室に通い、着付け講師師範課程取得。学内で着物体験プロジェクトを立ち上げ学生運営の着物店を期間限定出店。一般財団法人アジア・ユーラシア総合研究所に所属し上海財経大学、復旦大学に着物に関する講演のアシスタントを経験する。大学を卒業し2018年にフリーランスとして出張着付けレッスンを開始。同年10月にインドで浴衣着装体験を行い、2日間で100人の現地人に着付けを慈善団体に寄付。翌月11月に法人化をし、銀座で紹介制着付け教室を開業。2019年5月に祐天寺で日本文化の総合体験ができるスペース運営を開始。「文化で人々の心を豊かに、文化で世界に平和で貢献する」を理念に活動をしている。

アットホームな雰囲気で日本文化を体験

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–まずは株式会社ピースカルチャーが手がけている事業について、お聞かせください。
 
角田氏:一言で言うと日本文化の体験サービスを提供しています。今年の3月までは紹介制の女性向け着付け教室ということでやっていたのですが、そこを拠点にして、今後は日本文化という大きな括りにしていきます。

ターゲットは日本人の方と外国人の方、両方になります。日本人の方では、定期的にお稽古に通って下さる方を対象にしています。

外国人の方では、主に旅行に来てくれた方ですね。旅行の中で楽しんでいただき、それをSNSで発信して、より多くの方に知ってもらえれば嬉しいなと考えています。
 
–業界のなかでは、どのような差別化をはかっていますか。
 
角田氏:日本文化の体験をされている他社様の多くは、ビルの中にあって事務所的な雰囲気があるのですが、うちは日本家屋の一軒家でやっているので、そこが一番の違いですね。外国人の方がここに来てもらえた時は、ここは日本でのあなたの家と思っていただけるような雰囲気作りをしています。 

アットホームな雰囲気の中で、日本文化の世界観や背景といったものも伝えていきたいと思っています。

たとえば茶道であれば、お茶を立てて終わり、ではなく、このお手前にこの動作が必要なのはなぜか、茶室に飾られる掛け軸やお花といったものすべてがお茶会の雰囲気に欠かせないことなど、総合的な空気感と世界観を伝えています。
 
–お客さまからは、どのような声がありますか。
 
角田氏:メンバー同士のコラボとして、茶道とお花、茶道と着物といったように、分野を跨いで色々なレッスンやワークショップをやっています。なのでお客様からは、新しいものを習いたいとき、わざわざ自分で探す手間も省け、安心だという声をいただいています。
 
–御社の事業運営にあたって、一番重要視していることを教えてください。
 
角田氏:現在のお客様というのは、ある程度意識の高い方や、自分磨きの投資としてお稽古に通ってくださる方が多いので、まずはそういった方たちと幸せになって、そこから少しずつ輪を広げていきたいと思っています。

来てくださる方は生徒さん、という形にはなりますが、私自身も他のことでお客様から勉強させていただくこともあるので、一つのご縁、人付き合いとしてみなさんとお付き合いしています。

インドに行って100人に浴衣の着付けを

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–起業を決意したきっかけについて教えてください。
 
角田氏:去年の4月にフリーランスになり、出張スタイルの着付け教室ということで始めました。ですが紹介制ということもあり、すぐには広がらず、私としては早く事業を安定させたい気持ちもあったので、速度が足りないなと感じていたんですね。
 
そんな折に旅行会社を経営するインド人の社長さんとランチをする機会があり、「外国人観光客を紹介したら何か一緒にできることはあるか」と声をかけていただいたんですね。着物のレンタルができることを伝えると、「じゃあ業務提携をしてあげるから法人化しなよ」と言っていただき、法人化を決意しました。

またその社長さんから、インドで日本文化を発信する大きなイベントにも、着物の先生として誘っていただきました。準備期間が短く、一部自己負担になってしまうということで、迷ったのですがせっかくの機会なので参加を決断しましたね。
 
現地では100人のインド人に浴衣の着付けをして、2日間でインド人の大学初任給の半分ぐらいの売上になりました。とはいえ日本円に換算すると3~4万円ぐらいで、出費のほうがはるかに大きく、赤字は埋まりようがありません。

それなら日本円にするのではなく、現地の価値のままで貧しい子どもたちに寄付した方がお金の価値を最大化できると思って、チャリティーに募金して帰ってきました。
 
その後、日本に戻ってから法人化を進めたという流れです。

–インドでの経験はピースカルチャーにどのような影響を与えたのでしょうか。

角田氏:それまでは自分が着物を好きだからこの事業をやっていたのですが、インドで様々な光景を目にして、身の危険を感じずに生きていられることのありがたさを痛感しました。

それから、私も平和に貢献できる人でありたいという気持ちが軸になったのが大きな変化だと思います。そうは言っても、私にできることは限られているので、まずは着物で文化を伝える活動を続けて、心を豊かにできたり、羽休めができる空間を提供して、平和の輪を広げていけたらと思うようになりました。

そうした「文化で世界を平和にしたい」気持ちを込めて、ピースカルチャーという社名にしています。

文化事業での成功モデルを作りたい


–今後の展望について教えてください。
 
角田氏:向こう一年ぐらいの目標としては、協会を立ち上げて、黒字を維持していくというところですね。海外からのお客様も増やしていき、三年後には海外に支店をひとつ作りたいと思っています。

また、私たちが行う講習を元に、「浴衣マイスター」の資格を提供できるようなサービスをつくりたいとも考えています。例えば海外の人が自国で着付けを教えられるようになれば、自然に海外へも日本文化が浸透していく。それは日本文化を発信しているものとして、実現したい1つのビジョンですね。
 
その後、10年後くらいには、私は子供を連れて、本を書いたり講演をやりながら、色々な支部を転々としていたいですね。
  
–最後に読者へメッセージをお願いします。
 
角田氏:まずは経営者の方に向けて。現在の日本は経済面で成熟して、成長が落ち着きつつあります。もちろん経済的な成長を追い求めるのは当たり前なのですが、それがもういちど落ち着いてきた今、次に目を向けるのは文化だと思うんですね。

日本を良くするために、この環境を良くしていくために、気づいた人からアクションを起こすことが大切です。そういった意味で、文化はひとつの土台になってくれると思うのです。

学生さんに向けては、今は色々な働き方があるので、やりたいことは何でもやった方が良いと思います。また海外に行くと自国の文化については大体聞かれるので、何かひとつでもいいから知っておくと良いと思います。そのきっかけに私たちがなれたら嬉しいですね。 
 
執筆=スケルトンワークス
校正=勝野

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会社名:株式会社ピースカルチャー

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