株式会社デルフィーノ

藤井大介

POSTED	2019.01.15 Tue

TAGS	従業員数:6～10人業種:飲食店・実店舗創立:15年以上決裁者の年齢:その他商材:BtoC

バリアフリーの店内で安全で健康に良いイタリアンを

美味しいだけでなく体に良い料理を楽しんでもらいたい

Topics

今回のインタビューは、イタリアンレストランを経営する株式会社デルフィーノの藤井氏にお話を伺います。お客様の健康に気を配り、誰もが安心して食事がとれるレストランを展開する同社。藤井氏にその経営に対しての想いや食材へのこだわりについて語っていただきます。

株式会社デルフィーノ　代表者　藤井大介氏のONLYSTORY

【経歴】

1989年〜1994年 · 東京都渋谷区

調査課にて、レストランやホテルの環境診断、害虫・小動物・ハト・水・微生物の研究

株式会社サンデーサン　店長 · 1994年〜2000年

西武学園調理師専門学校卒業後、フランス料理・イタリア料理を学び、イタリアにも4回ほど勉強に行き、29才で席数18席のイタリア料理店をオープンさせる。

その後店舗を新所沢に移転し、現在は株式会デルフィーノを設立し、パスタ・デルフィーノのオーナーシェフとして若手店長やシェフの指導にあたる。

☆22年8月には姉妹店　「カフェ&レストラン　北野の森」OPEN

(浅子オーナーシェフ)

23年には新所沢飲食店組合の組合長に就任し、地域社会に貢献。

☆石垣島に「のんびりカフェ」OPEN (半田オーナーシェフ)

24年11月に「カフェ＆ダイニング　デルフィーノ」　西武新宿線　入曽駅　西口駅前にＯＰＥＮ

（水村店長)

☆新所沢に「ヘンキーペンキOPEN

（浅井オーナーシェフ）

バリアフリーな店内で美味しく健康な食事

–株式会社デルフィーノの事業内容を教えてください。

藤井氏：株式会社デルフィーノはイタリアンレストラン『パスタ・デルフィーノ』の経営を行っている会社です。看板メニューはお店と同じ名前の『デルフィーノ』というホタテやエビなどの魚介類をたっぷり使用したクリームジェノバソースのパスタです。海のない埼玉県に海を作りたいという想いで作りました。

–他のレストランと比較した際の『パスタ・デルフィーノ』の特徴はどのような点になるでしょうか。

藤井氏：来店されるお客様の年齢層が幅広いという点ですね。小さなお客様から、年配のお客様まで安全に食事を楽しんでいただけるように、バリアフリーなお店になっているんです。

そのため、身体が不自由な方や、車椅子を使用している方も、安心してご利用いただけます。そのほかにも、お手洗いも広くスペースを取っているので、お子様のおむつ替えなどもスムーズにしていただけます。

店内をこのような設計にした理由は、店の近所にリハビリセンターがあるためです。地域の方々に、より利用していただきやすい店作りを心がけているんです。

–飲食店を経営する中で、最も大切にしていることは何ですか。

藤井氏：美味しいだけでなく、体に良いものを提供することです。例えばパスタであれば、普通の乾麺や生パスタだけでなく、小麦粉を使用していないグルテンフリーのものもご用意しています。

それによって、アレルギーで小麦が食べられないという方や糖質の摂取を控えているという方にも安心して食事を楽しんでいただけます。糖質だけでなく、塩分調整や辛さの調整もお客様のご希望に添えるようにしています。

また、水や野菜にもこだわりを持っています。水に関して言えば、野菜を洗ったり、パスタを茹でるために使用する水は、すべて磁気処理水です。磁気処理水の特徴は、分子が非常に小さいという点です。例えば、コーヒーであればコーヒーの抽出が濃く、まろやかな味わいになるというメリットがあります。

野菜も地元の埼玉県所沢産のものを厳選して使用し、健康に留意しているお客様にも喜んでいただけるようにしていますね。

―飲食店を経営する中で、最も大切にしていることは何ですか。

人を育てる喜びを知った店舗経営

–藤井氏の経歴について教えてください。

藤井氏：私は子供のころから動物や植物が好きで、工業専門学校を卒業後は環境衛生の会社に就職しました。その会社では、レストランの害虫やネズミの発生を予防したり、綺麗な環境の店舗を作ることを推進していく仕事をしていました。そうした業務の中で、毎日さまざまなレストランやホテルを訪れ、飲食業界に興味を持つようになりました。

昔から私は食べることが好きで、パスタが大好きでした。一般的なロングパスタだけでなく、小さなリボンの形をしたファルファッレや、ペンネやリガトーニなど、ソースの組み合わせによってさまざまな楽しみ方ができるパスタ。そんなパスタに魅了され、自分でイタリア料理の店を持ちたいと思うようになり、３年勤めた会社を退職したんです。

そして、包丁を握ったこともないような状態から調理師専門学校に通い、フレンチレストランで修業を積んで株式会社デルフィーノを立ち上げるに至りました。

–起業してから、大変だったことや嬉しかったことはありますか。

藤井氏：私は自分の店をオープンさせることをゴールに据えていたので、実際始めてみるとそれがスタートだったと言うことに改めて気付かされたことですかね。その上、がむしゃらに頑張り無理が祟ったのか肺炎を患って入院したんです。自分がいないとお店が回らないという状況を目の当たりにし、人を育てることの重要性を感じ、スタッフの教育に力を入れるようになりました。

人を育てるために自分の知っている知識やスキルをすべて教えてあげようと向き合っていると、相手からも新しい知識や気づきを教わることがあります。そのことにとても感謝していますし、そういったスタッフとの出会いは嬉しいですね。

コラボレーション企画で店舗に広がりを

–今後の展望について教えてください。

藤井氏：まずは上手くスタッフを育成して、各店年中無休の営業にするのが直近の目標です。また、今年から消費税が上がることへの対策として、テイクアウトの需要を増やしていきたいと考えています。店内での食事も嬉しいですが、美味しいものを安く届けたいとも考えているので、この割合を増やしていきたいですね。

それに加え、食事に限らず、何かのきっかけでデルフィーノを知っていただけるようにチャレンジをしていきたいですね。もともと、食事とプラスαのかたちでデルフィーノを楽しんでいただけるように、店内のギャラリーの使用や演奏会の開催を行っているのですが、最近は料理教室や占いなどの面白いコラボレーション企画を始めています。

その中には、自分たちの思いつきで企画するものもあれば、お客様の声から実現したものもあります。常に、その場にいるお客様に喜んでいただけるようなことを考えていきたいです。

–最後に読者にメッセージをお願いします。

藤井氏：私たちは、デルフィーノに関わる方がみんな幸せになれるような経営を目指していきたいと思います。ここに来るといつも何かが体験できる、味わえる、楽しめる、そうお客様に感じていただけることが一番嬉しいと感じるんです。

ぜひ、デルフィーノに遊びに来てください。素敵な音楽、絵画、そして美味しい料理を準備してお待ちしております。

執筆＝スケルトンワークス

校正＝笠原