あなたは、誰のために生きたいですか?

障害者の僕だから見えるもの、できること
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オンラインで、オーダーメイドの革小物を作るサービスを提供する、ジョッゴ株式会社。同社の事業の根底には、「障害者」を「健常者」と同等の戦力にするというビジョンがあるという。今回、同社代表取締役を務める高橋氏にお話を伺った。

ジョッゴ株式会社 代表取締役 高橋 亮彦氏のONLYSTORY

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【経歴】

1987年、東京都出身。2014年に早稲田大学人間科学部卒業。 幼稚園からサッカーをはじめ高校まで続ける。ポジションは主にDF。 その後医学部を目指すも浪人、浪人時代の2006年8月に事故で脊髄を損傷し、車いす生活になる。日本やアメリカで5年間リハビリを継続するも医学の常 識は崩せず、弟の大学進学を機にリハビリを止め、大学入学を目指す。 新卒でボーダレス・ジャパンに入社。BORDERLESS FACTORY事業の新規立ち上げを担当し、JOGGO事業に異動。マーケティング統括や戦略立案担当を経て、 2016年12月より事業統括、2017年3月にジョッゴ株式会社(https://joggo.me/ )の代表取締役社長に就任。

「なりたくなかった人間になってしまった」自分が変わるチャンスを与えてくれた、会社に恩返しをしたい


– 高橋氏 – 

「僕にとっての人生の転機は、18歳のときに遭った交通事故です。

事故をきっかけに「障害者」になったことで、「健常者」と「障害者」の間にある、見えない壁を意識するようになりました。「健常者」は「障害者」を特別な存在として扱うし、「障害者」は「障害者」であるために、どこか甘えた姿勢で生きている。そして互いに偏見や先入観を抱いてしまっている。

「この壁を無くすには、どうしたらいいのだろう」事故に遭ってから、漠然と悩む日々を送っていました。そんな時にふと『壁の無いこと』を意味する “borderless”という英単語を検索したら、ヒットした10件のサイトの中に、1件だけ日本語のサイトがありました。

それが、僕が今いる株式会社ボーダレス・ジャパンのサイトです。ページを開いてみたら『3年以内に社会起業家になる人を、新卒として募集している』と書かれていて、「社会起業家か、これだ!」とピンときたんです。すぐに入社面接を受けました。

それから面接で『障害者と健常者の間の壁をなくしたい』『障害者を受給者から、納税者に変えたい』という僕の想いをぶつけました。すると、代表の鈴木から、僕の考えの甘い部分をするどく指摘されましたし、同時に「自分のやりたいことをやったらいいよ」と背中を押していただきました。
そして「ここなら事業・経営・ソーシャルビジネスというものが、一体どういったものなのかをしっかり学べる。実践しながら実力をつけられる。」そんな直感と確信から、ボーダレス・ジャパンへの入社を決めました。

入社してみると、1年目に大きな気づきがありました。それは、自分自身が“障害者のマインド”になってしまっていたことです。当時、全く自覚が無かったことでした。

例えば、何かしてもらったとき『ありがとう』と言いますよね。僕も言葉では言っていたようなのですが、自動応答みたいに機械的なレスポンスしかできていなかったんです。周囲の人に助けてもらうことが当たり前になってしまい『感謝の気持ち』を持たない人間になってしまっていたのだと思います。また、そういう姿勢は、本来自分が大嫌いだったはずのものでしたし、「なりたくなかった」障害者像でした。

このように自分を見つめ直すきっかけをくれたボーダレス・ジャパンに対しては、感謝の気持ちしかないです。だから、少しでも多く恩返ししていきたいと思っています。

障害者が生き生きと働き、価値を提供できるロールモデルに


– 高橋氏 – 

入社後、はじめはグループ会社の「ボーダレス・ファクトリー」にてOEM事業を担当しました。営業や生産品質管理をするなかで、生産サイドであるバングラデシュのメンバーともスカイプなどで話をするのですが、生産が増えるにつれ、画面の向こうに映る仲間が増えていくのが、とても嬉しかったです。

現地に700名ほどいるメンバーのうち、親が失業している人も少なくないような経済状況のなかで、メンバーがうちの事業を通じて仕事を得ることで、経済的に自立し、家族を支えていく。この変化を目の当たりにして、「この人たちのために頑張らなくては」という気持ちが湧き上がったことを覚えています。


入社して1年が経たないうちに、ボーダレス・ファクトリーからジョッゴという事業に移りました。それから約2年後、さらなる転機が訪れました。ジョッゴの事業責任者(ジョッゴ株式会社の代表取締役)をしないかと声をかけられたのです。

わたしはこのとき、ジョッゴの事業のために、新しい工場を日本国内につくらないか、というご提案もいただいていました。「障害者」と「健常者」の間の壁を、事業の力で無くすことはできないか。この問いに向き合い続けてきた私にとって、この新しい工場をつくるという話は、問いの答えを見つけるためのまたとないチャンスのように思えました。

「障害者」と「健常者」の間の壁を無くすには、まず「障害者」を「健常者」が支えているという構造を崩す必要がある。そのためには「障害者」が経済的に自立する必要がある。でも、いまの社会には「障害者」が自立できるような雇用がない。だったら、これからつくる新しい工場で、その先例をつくろう。

こうして僕の挑戦ははじまりました。2017年の8月、「障害者」が「健常者」と同等の戦力として働き、経済的に自立することをコンセプトに、新しい工場をスタートさせました。工場では精神疾患を抱えている人も社員として採用し、「健常者」と同じようにしっかりとバリューを出せる仕組みやマネジメント、教育方法などのノウハウを作るために試行錯誤を続けています。

こういった取り組みの先には、ゆくゆくは47都道府県に1つずつ工場をつくり、雇用を増やしていくという目標があります。1つの工場で大量生産した方が、「生産性が高く」や「効率的」ではあります。でも、ジョッゴの目的はあくまで「障害者」の雇用を変えることなので、集中生産という選択はしないつもりです。そして、雇用を広げた先には、ジョッゴが「障害者」を「健常者」と同等の戦力として雇用する企業のロールモデルになるという目標があります。

なぜなら全国に展開することで、世の中の「障害者」に対する期待の低さを引き上げ、現在企業が持っている「障害者雇用」の常識を変えていけると確信しているからです。

また、僕自身は『車椅子暮らしの僕でも事業を成功させられる』ことを社会に対して示したいと思っています。「障害者」が「障害者枠」の雇用で期待されること以上のことができるということを、まずは僕の仕事の結果によって証明する。それが僕の目標です。」

最後に


– 高橋氏 – 

「誰のどのような状況を、どう変えたいのか。この問いが仕事を選ぶうえでも、仕事を続ける上でも重要なのではないかなと僕は考えています。

多くの方が、仕事を探すときに「この会社ではどのようなスキルが必要なのか?どのようなスキルが身につくのか?」という点を気にしているように感じますが、僕はスキルなんてものは、入社してから身につけられるものだから、さして重要ではないと思っています。

それよりも、もっと重要なのは、自分が誰のために働いているかということ。誰のどのような状況を、どのように変えたいのかという点について、具体的に語ることができるかということ。僕はそこさえしっかり持っていれば充分であり、それ以上のものは何も要らないとさえ思っています。

なにかいまの社会のなかで「このままではいけない」と感じることがある方、ぜひ一度、僕と話してみませんか。きっとその出会いは、あなたが思い描く未来に近づくための一歩となるはずです。」

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会社名:ジョッゴ株式会社
会社URL:https://joggo.me/

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