株式会社いまでや
小倉 あづさ

POSTED | 2020.02.25 Tue |
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TAGS | 従業員数:101〜300人 業種:卸売業・小売業 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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珍しくて美味しいお酒と食文化をつないでいく
時代に合った方法で価値あるものを継続的に提供したいTopics
今回のインタビューは、日本酒・ワイン・焼酎などお酒の販売を行う株式会社いまでやの小倉氏にお話を伺います。
ただ売るだけでなく、お酒というすばらしい文化を広く楽しく多くの方たちに伝える同社の取り組みについて語っていただきました。
株式会社いまでや 社長 小倉あづさ氏のONLY STORY

造り手から飲み手まで幸せになれるマーケット
–はじめに、株式会社いまでやの事業内容をお聞かせください。
小倉氏:いまでやは、日本酒やワイン、本格焼酎といったお酒の販売事業を通して、造り手からお酒の飲み手までお酒に関わる人々が継続的に幸せになれる循環をつくっている会社です。
–ただお酒を販売しているという訳ではないんですね。
小倉氏:そうですね。この循環を作るために、まず「マーケットの創造」を第一の目標としています。
実は弊社の売上の85パーセントは飲食店向けの酒類の販売から成り立っているんです。飲食店にお酒を紹介して、いいお酒と食の文化がつながれば、少しずつマーケットが拡大・創造される。そのためにできることをしていく、つまりこの販売数を増やしていくことが私たちの使命だと思っています。
–同業他社と比較した際、株式会社いまでやならではの強みはどこにあると思いますか。
小倉氏:いまでやの特徴は大きく3つあります。まず1つ目はやはり提供しているお酒の美味しさですね。全国の酒蔵を自分たちの足で回って「本当に美味しい」と思ったものだけを提供していますので、自信があります。加えて、弊社が取り扱うお酒の多くが簡単には市場に出ないような珍しいお酒なので、そこも差別化に繋がっていると思います。
2つ目が頻繁に試飲会を開催している点です。お酒は実際に口にして初めて良さが伝わるもの。なのでお酒を紹介するイベントは多く開催しています。私自身がお祭り好きということもありますが、イベントを通して、一緒にお酒を楽しみながらファンをつくっています。
3つ目はお客様である飲食店との関わり方です。私たちは飲食店に対して、共にマーケットを作るパートナーだという意識を持っていますので、お酒の提供はもちろんのこと、その上で何ができるのかということを常に考えています。
その1例として、弊社では、実際に飲食店の料理をいただきながら「このお料理であれば〇〇が…」と、オーナーとのディスカッションを行いつつ、お酒を提案することがあります。この取り組みはお客様からご好評をいただくことも多く、その声を聞くたびにうれしく思っています。
いまでやだから飲める国内外の魅力的なお酒
–なぜ、業務用の販売を始めたのですか。
小倉氏:いまでやが誕生したのが1962年。現在は5つの店舗を経営していますが、当時のいまでやは、店売りができないような立地の本店のみだったため、飲食店への配達がメインになりました。
しかし、私たちが2代目として継いだ時、その近くに日本で一番安いディスカウントストアができたため、価格競争の波に飲まれてお客様が離れてしまいました。
ただ私はお酒が好きだったこともあり「価格競争の中でお酒を売ることはしたくない」と思っており、これからどうやっていまでやを経営していくかと考えるようになりました。
そんな中で、全国には生産量の少ないお酒がたくさんあることに気がついたんです。
そこで大型ディスカウントストアや一般の酒屋では売っていない個性的で魅力的なお酒を全国から集めたり、ヨーロッパの生産地を回って気に入ったワインを集めたりして、いまでやだから手に入るお酒の販売を始めました。
–2代目として事業をされる中で、苦労はありましたか。
小倉氏:30年ほど前、私たちがお酒を求めて全国を駆け巡っていた頃の話ですが、いわゆる幻の地酒屋と言われるところでは、配達や業務用の取扱いはしていませんでした。そのため酒蔵に訪ねても門前払いをされることが多く、閉鎖的な業界だと感じることも少なくはありませんでしたね。
けれど酒蔵も世代交代をしていき、若い造り手の中には私たちのビジネスを「面白い」と思ってくださる人も増えていきました。そうやって少しずつ認められながら1軒、1軒歩いて仕入先のパートナーを増やしていきました。
今でこそ、「いまでやさんで売ってください」と言ってもらえるようになりましたが、10年ぐらい前に初めて生産者の方から私たちを訪ねてきてくれた時は、本当にうれしくてぐっときましたね。
商人マインドで楽しみながら事業拡大へ
–今後のビジョンを教えてください。
小倉氏:今まではショップや飲食店をオープンするなど横に広げていくことに注力してきましたが、今後はさらに深さを追求していきたいと考えています。
少し語弊があるかもしれませんが、私たちはこちらが売りたいと思うお客様に希少性の高いものを販売していきたいと思っているんです。お酒に詳しいような方ということではなく、お酒を楽しんでくれる方に届けていきたい。この世界観を大事にしながら販売を続けて行きたいと思います。
それと同時に、国内にはまだまだ魅力のある酒蔵がたくさんあります。生産者が望む売り方を考えながらそのような場所で作られているお酒を販売をしていきたいです。
–具体的に行ってみたいことはありますか。
小倉氏:BtoCの展開の1つとして、若い人や学生に向けて気軽に美味しいお酒を味わっていただくイベントコミュニティを作りたいと考えています。学生の会費は1000円、お酒を教えてあげたいと思う大人は会費1万円で、若い方たちが本物に触れる機会を提供できたらと思います。
日本人は本物に触れる感性がとても長けていると思うんです。トップレベルのお酒を若いうちから味わってもらい、ロマンや価値を感じられる大人になってもらいたいですね。
–ありがとうございます。では最後に、読者へメッセージをお願いします。
小倉氏:私たちは、お酒を売る商人、笑顔を絶やさない笑人、そしてお酒を表現するSHOW人です。これが、いまでやのマインドです。ぜひいまでやに興味のある方は、ご連絡ください。
執筆=山田
校正=笠原
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