菅　在根

私は現在、株式会社ファクトを経営し、人材サービス業界及びフード&ヘルス業界を中心に、多数の事業を運営しています。はじめに、私が会社を立ち上げることになった、その経緯からお話いたします。

私は高校を卒業した後、最初は音楽の道に進んでいきました。しかしロック音楽に浸かる生活を続ける中、徐々に本当に自分がやりたいことは何だったのかと、改めて自問するようになったのです。

　そして私が辿り着いた答えが、焼肉屋の経営でした。実は、今はもうなくなってしまったのですが、元々実家が焼肉屋を経営していたこともあり、小さい頃から私はタダで焼肉を食べることができていました。そして２０歳の頃、他のお店で焼肉を食べたとき、そのクオリティの低さに正直驚き、お金を払う価値さえないと感じてしまったのです。そのときから、安くて美味しいお肉を提供できる焼肉屋を、自分で作り上げてみたいと思うようになりました。

そこでノウハウを学ぶため、私は大手焼肉チェーン店でバイトを始めます。しかし、それだけでは生活できず、派遣会社に紹介されたパチンコ屋でも働くことになりました。実は、この経験が起業に向けての大きなターニングポイントとなったのです。

数年後、その派遣会社から正社員にならないかというお話をいただきました。たまたまその会社も飲食店の事業をやっていたので、正社員になり、結果を出したら自分のお店を持たせてもらえると言われたのです。焼肉屋の夢が少し近づいたように感じましたね。

正社員になった後は、新規事業の立ち上げも経験し、会社の売り上げを7倍にすることができました。しかし結果を出した矢先、会社のトップ同士のいざこざが原因で会社が分社化することになってしまったのです。私は両者どちらにもご恩を感じていたので、板挟みの心境に陥ってしまいました。

結局、どちらについていくのか、私には決めることができませんでした。そこで、自分で会社を立ち上げて両者のコンサルタントをすることを宣言したのです。このことがきっかけで株式会社ファクトは誕生しました。

私たち株式会社ファクトは、人材サービス領域とフード＆ヘルス領域の２つの軸でサービスを展開しています。

人材サービスの方では、パチンコ業界に特化したアルバイトの人材派遣及び、各種イベントへの人材派遣を行なっています。「若い人たちの夢を支援する」というコンセプトのもと、女優やモデルを目指しているような子達が仕事を両立できることを目指して、アルバイトのみの募集をしている点が特徴です。派遣先は1都3県をメインに、常時1000人をカバーしております。

フード＆ヘルス事業では、牛肉に特化したビジネスを展開しており、私の夢であった焼肉屋「李苑」をはじめ、肉バル業態のカンビーフ、和牛のお弁当宅配サービス「ビーフボックス」、フライドポテト＆ハンバーガーショップ「フリッツフリッツ」等、様々な形でお客さまに美味しい牛肉をお届けしています。

また、私たちは、ただ美味しいだけではなく、身体にいい食べ物を提供することにもこだわりをもっています。牛肉には、自然に生えている草で飼育された牛のみを使用し、野菜も無農薬・有機栽培のものに限ってお客さまに提供しています。

私たちの強みは、こうしたお肉や野菜を農家さまから直接仕入れることで、コストを限界まで抑え実現する、驚きの低価格です。一般的な高級レストランで食べられている150g8000円のお肉でも、私たちのお店では居酒屋と変わらない料金でご提供することができます。

現在フード＆ヘルス領域では6店舗を経営しております。昨年で約7億6000万円の全体売上を達成することができました。

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