有限会社NSPドクター

曽我部康二

コンサル会社が防災ビジネスで世の中に貢献

電源さえあれば空気から作れる、安心安全な飲料水
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今回のインタビューは、パチンコ業界のコンサルタント事業を展開する有限会社NSPドクターの曽我部氏にお話を伺います。防災ビジネスとして新たに展開するサービス「WATER MAKER」に込めた想いを語っていただきました。

有限会社NSPドクター 代表取締役会長 兼 グループCEO 曽我部 康二氏のONLY STORY

空気から水を作り出すウォーターサーバー


–有限会社NSPドクターの事業内容をお聞かせください。

曽我部氏:弊社は全国のパチンコ業界のコンサルタント事業を柱に様々な事業を展開しています。

その中で最近力を入れているのが「WATAR MAKER」です。これは、電源さえあれば、空気から安心安全な飲料水を作ることのできる世界初の技術を使ったウォーターサーバーになります。

–パチンコ業界のコンサル事業をされている御社が、お水の事業を始められたのはなぜですか。

曽我部氏:東日本大震災の被災地でボランティア活動に取り組んだ際、災害時に地域のために貢献をしたいと思っているパチンコ屋のオーナーさんが非常に多いことを知ったことがきっかけです。

各パチンコ店が発電機を持っていますので、全国1万店舗あるパチンコ店に「WATAR MAKER」があれば、停電や断水時でも被災者の方たちに安全なお水を提供できます。

日本の自然災害はとても深刻化しているので、少しでも世の中のためになればと思い、この事業を始めました。

–他のウォーターサーバーとは違う差別化ポイントを教えてください。

曽我部氏:「WATAR MAKER」は空気から1日最大30リットルほどのお水を作ることができます。さらに、後ろにあるタンクに水を入れてフィルターを通すと、どんな水でもきれいな飲み水になるため浄水器としても使うことができます。

ここで使われているフィルターはNASAが開発した最先端の性能を持つフィルターであるため、例えば災害時に水道が止まっている状況で泥水を入れても、安全性に優れた飲み水を作ることができます。

またコスト面では、1リットル20円、水素水は1リットル30円で作ることができ、圧倒的に安いランニングコストでご利用いただけます。

–「WATAR MAKER」は実際にどのような場所で導入されていますか。

曽我部氏:2019年の佐賀豪雨や千葉の台風災害の際に、各地の役所に「WATAR MAKER」を設置させていただきました。暑い中で、その場で冷たいお水が飲めるということで、被災者の方たちには非常に喜んでいただきました。

また災害時だけでなく、常設のウォーターサーバーとして事務所等に設置することも可能です。弊社でも導入しており、社員からは「健康になる水素水を毎日無料で飲めるのが嬉しい」と評判です。ペットボトルは一切買わなくなりましたね。

後輩との約束を果たすために


–起業に至るまでの経緯を教えてください。

曽我部氏:大学卒業後、レジャー関係の仕事をしようと日拓グループに就職し、外商や店舗開発など様々な経験をさせていただきました。そこで8年間お世話になった後、今度は中小企業に転職して、パチンコ店のコンサルタント事業を手掛けました。

そして7年間が経った頃、日拓グループの時の後輩が「一緒にコンサルタントの会社をやりたい」と言ってくれて、ちょうど私自身も独立を考えていたので話を進め始めたのですが、その1週間後に後輩が交通事故で亡くなってしまったんです。

それで私は「ここで決断しないと一生後悔するな」と思い、彼の四十九日までにまずは個人事業主として事業を立ち上げました。

–後輩の方が交通事故で亡くなられてしまったことが起業へのきっかけとなった部分があったと…。

曽我部氏:そうですね。その後次々と仕事が入り、1人では無理だと思っていたところに、その後輩と絆がある人たちがどんどん社員として入ってきてくれました。

なので、弊社の社名の由来についてよく聞かれるんですが、Nは後輩・中山のN、Sは私・曽我部のS、PはパチンコのPで、NSPドクターなんです。

やる気のある人に手を差し伸べたい


–今後の目標について教えてください。

曽我部氏:弊社は学歴や経歴ではなく、面接をして本人のやる気を感じれば、どんどん採用していきたいと思っています。

世の中には義務教育を受けていないことを理由に挫折をしてしまう子も少なくありませんが、私は生きていれば絶対に価値はあると思うので、そこを拾ってあげられるような会社にして行きたいと思いますね。

–現在、そのための第一歩として始められていることはありますか。

曽我部氏:どんな人間でも頑張れば成長すると思っていますので、私は若い人にもどんどんバトンタッチをして仕事を任せるようにしています。

パチンコ店の中には、部下に自分の仕事を渡せない店長もいるのですが、部下の成長を止めてしまうと部下の明るい未来もありません。すぐに店長を追い越すぐらいのことを部下に教え、店長は別の仕事をやるくらいの度胸が大事だと思いますね。

–世の中にどういった影響を与えていきたいとお考えですか。

曽我部氏:企業が成り立っているのは、お客様からお金を頂いているからなので、「お客様は神様です」という言葉はまさにその通りだと思うんです。

なので神様の一番近くで接するアルバイトや、バックアップしてくれる業者さんなど、支えてくれる人たちに感謝ができる会社でありたいと思いますね。

–ありがとうございます。では最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

曽我部氏:1度切りの人生なので、自分が納得できるやりたいことにどんどんチャレンジしてほしいと思います。ダメな時も誰かが見てくれています。だからこそ、諦めずに頑張ってやることしか正解はないのかもしれませんね。

執筆=山田
校正=米山

有限会社NSPドクターの住所や電話番号、採用・求人等が載っているホームページはこちらから↓

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