株式会社イーハイブ
平井 良明
POSTED | 2020.08.07 Fri |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:IT・情報通信業 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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中小企業や地方自治体のIT化をサポート
月額300円でファンが増える、『すまっぽん!』とはTopics
今回のインタビューは、ファンサポートツール『すまっぽん!』やブログCMSシステム『コムログクラウド』の2つを柱にサービスを提供している株式会社イーハイブの平井氏にお話を伺います。「IT活用で中小企業の発展に貢献したい」と語る平井氏にサービスの内容や今後のビジョンについて語っていただきました。
株式会社イーハイブ 取締役 平井良明氏のONLY STORY
【経歴】
自身は、九州工業大学大学院時代に起業し1997年に株式会社イーハイブ・コミュニケーションを設立。代表取締役に就任。現在は、同会社取締役統括責任者。
ソーシャルメディアアドバイザー /ホームページビジョンシート作成アドバイザー/株式会社イーハイブ 取締役統括責任者/一般社団法人中小企業事業推進機構 代表理事
「読み書きそろばんソーシャルメディア!」著者2006年から東京・福岡での毎月定期セミナーを開催。さらに2011年は、年100回のセミナーを実施。ソーシャルメディアの特性とビジネスで使う上でのホームページの特徴をわかりやすく解説。 セミナーは、経済誌BIG tomorrowにも、紹介される。独自開発のホームページ更新ツール「コムログ」「コムログクラウド」、スマホアプリ風ホームページ「すまっぽん!」も好評。
気軽に導入できるファン化ツールとHP作成サービス
––まずは、株式会社イーハイブの事業内容をお聞かせください。
平井氏:弊社は、主にファンサポートツール『すまっぽん!』とホームページ制作ツールCMS『コムログクラウド』を提供しているWebアプリケーション会社です。これまでITが使えず諦めていた中小零細企業や行政でもITツールを活用して情報発信ができるよう支援しています。
––はじめに、『すまっぽん!』について教えていただけますか。
平井氏:すまっぽん!は、1つのページで店舗や会社のホームページや電話、Twitter、Facebook、LINEなどへアクセスすることができるアプリ風ホームページです。パスワード不要でダウンロードせずに使用できるため、お客様のファンの方はすまっぽん!1つから知りたいすべての情報にアクセスできます。
さらにすまっぽん!はご利用人数に関わりなく月額300円(税込)だけで、アプリの開発費やメンテナンス費用は一切かかりません。そのため活用範囲も広く、個人事業主から中小大企業、行政に至るまで導入実績があります。
––法人・個人問わず様々な方に利用いただいているとのことですが、どういった目的で利用されていることが多いですか。
平井氏:リピーター獲得のツール、いわゆるファンを育成していくツールとしてご利用いただいています。
例えば営業マンや保険代理店の方が名刺代わりに活用したり、飲食店さんはペーパーコースターにQRコードを入れて次回の予約ができるようにしたり。
またアイドルや芸人さんはInstagram、Twitter、ブログを一括でチェックできるようにしたり、画面上にグッズやチケットが購入できるボタンを設置したりと、さまざまなケースでご活用いただいています。
そのほかにも、飲食店では新型コロナウイルスの影響でお客様ごとにメニュー表をアルコール消毒しているので、メニュー表をお渡しするだけでも手間がかかるんですよね。その点すまっぽん!はお客様が直接スマホからメニュー表を見ることができますので、「消毒の手間がなくなり、楽になった!」と喜んでいただきました。
––本当にさまざまなところで利用できるんですね。
続いて、ホームページ制作ツールCMS『コムロググラウド』について教えていただけますか。
平井氏:はい。コムログクラウドは、自分たちで簡単にホームページを作成・更新できるツールです。
初期費用は0円、月額4667円(税別)で、SEO(検索エンジン最適化)からセキュリティ対策、ドメイン管理まですべてクラウド上でサポートしているため、お客様はホームページの更新に注力できます。
お客様が自走しながら情報発信ができる状態を目指していますので、お客様自身で作れるサービスとして提供しています。
企業とコラボして面白いことをしていきたい
––「西日本初の理科系大学生の起業家」として起業されたとのことですが、どういった経緯で起業に至ったのですか。
平井氏:僕が大学院時代の1995年当時は「3年ごとに転職してステップアップしていくのがかっこいい生き方」だとされていましたが、自分は就職してもその先のビジョンは描けないと思っていたんです。
自分の将来を考える中、ちょうど日本にインターネットが入ってきました。そこで研究室の仲間と「面白そうだからインターネットの会社をつくろう」とノリで学生起業をしたのがはじまりですね。当時は、インターネット全般のお手伝いを、現在は、クラウド系サービスに特化して展開しています。
––では元々、起業したいという気持ちはなかったのですか。
平井氏:そうですね。ただ後から考えてみると、私は高校も大学も大学院も一期生なんです。小学校だけは2年目でしたが保育園も創立時に入園しているんです。
ということは、頼れるのは先生だけで、先輩はいない。運動会も文化祭も自分たちで企画する。なので、もともと一から何かを作ることが好きだったんでしょうね。もちろん社会には大先輩がいっぱいいますが、Web業界はどこも創業したばかりでした。だからこそ躊躇せずに入っていけたんだと思います。
中小企業や地方自治体のIT化サポートに注力
––短期的な目標を教えてください。
平井氏:中小零細企業や地方自治体には、まだまだITを利用できていない方々が多くいらっしゃいます。しかし、もっとITを上手く活用すれば、大手企業にも勝るとも劣らない広報活動ができるはずです。
とくに新型コロナウイルスの影響で東京一極集中から地方へと流れが変わってきました。その中で『すまっぽん!』と『コムログクラウド』の2つのツールを柱に、引き続き中小零細企業や地方自治体のIT化に向けてお手伝いをしていきたいと思います。
––その後の長期的な目標を教えてください。
平井氏:働き方改革の1つとして、スタッフだけでなく、フリーランスや学生たちとコラボして、行政と連携しながら地域で働ける環境を作っていきたいと考えています。
例えば、週1回複数の企業で働くという新しい働き方をイメージしています。現在は企業も求職者も「フルタイム」をキーワードにしているため、マッチングが成立しないことが多いんですね。そのような背景からも今後はフルタイムの雇用契約ではなく、業務契約が増えると考えています。
そのような働き方が一般的になれば、企業はコストを抑えながら求めるスキルを持った人材に業務を委託できますし、働く本人にとっても場所がいくつかあることはリスクヘッジになります。そういった働き方改革をいろいろな自治体に向けて行いながら弊社のツールを活用していければと思いますね。
––ありがとうございます。では最後に、メッセージをお願いします。
平井氏:面白いことをたくさんしていきたいので、一緒に楽しんでくださる方を募集しています。ご連絡お待ちしています!
執筆=山田
校正=笠原