株式会社サンウェル
ユガナンダン・スブラマニヤン
POSTED | 2020.10.01 Thu |
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TAGS | 従業員数:301〜500人 業種:人材(採用・派遣) 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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世界中の優秀エンジニアが企業の課題を解決!
紹介料月額3万円36ヶ月払い。人手不足にサンウェルTopics
今回のインタビューは、エンジニアの人材派遣事業を展開する株式会社 サンウェルのユガナンダン氏にお話を伺います。
「優秀なエンジニアの力で企業の課題を解決したい」と話すユガナンダン氏にサービスの詳細やこれからのビジョンについて語っていただきました。
株式会社 サンウェル 社長 ユガナンダン・スブラマニヤン氏のONLY STORY
【経歴】
1997年インドのMadras大学で機械工学専攻後、2001年に来日。大手電機メーカーで機械設計に従事。その後2004年~2010年大手の自動車メーカーで、プロジェクトマネージャーとして100名以上の外国人エンジニアを管理。同年2010年に株式会社サンウェルを設立。年間250名以上の高度外国人エンジニアを日本の企業へ派遣。現在、国内4拠点(横浜,宇都宮,名古屋,福岡)に支社を持ち、海外に4社の子会社を経営。今後も海外から日本、日本から海外へとグローバルタレント人材の架け橋となる企業を目指す。
優秀なエンジニアの人材派遣・紹介料は分割可能!
––株式会社サンウェルの事業内容を教えてください。
ユガナンダン氏:弊社は外国籍の高度技術を持つエンジニアの人材派遣・人材紹介を行っている会社です。具体的にはプラントや自動車製造、ITの3つの領域をメインにそれぞれのクライアントのニーズや業務に適したエンジニアをご紹介しています。
––それぞれのクライアントのニーズに適した人材紹介、とはどういった意味でしょうか。
ユガナンダン氏:日本企業は即戦力になる人材かよりも「長期的に働けるか」「協調性があるか」を重視されることが多いので、求職者の面談を行う際には転職理由や応対の仕方などをよく見るようにしています。そこから、面談時の情報と着手していただく業務内容からエンジニアを紹介していきます。
これまで十数年エンジニアの派遣に携わってきた知見により、適するエンジニアかどうかを判断することができます。例えば、プラントであれば他の領域よりも高い技術力を必要とすることが多く、またエンジニアスキル以外にも英語力が必須になるのでインド人かフィリピン人を紹介する、というように企業のご要望にお応えできる人材を紹介しています。
––御社がフィルタリングすることで、クライアントのニーズに合致する人材が紹介できるということですね。ただ外国人材は採用のハードルが高いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ユガナンダン氏:その通りだと思います。そのため、弊社では一定の日本語力を持ったエンジニアのみを紹介し、クライアントがエンジニアを採用した後のサポートも行っています。
しかし、離職してしまうリスクもありますのでそこはクライアントに十分にご説明しています。例えば、去年の11月に入社した男性エンジニアがいたのですが、新型コロナウイルスの影響で彼以外のご家族が日本に来れず「家族と暮らしたい」という意向から、数ヶ月で辞めることになりました。
私たちができる対応策としては、やはり採用した方と同じかそれ以上のスキルを持つエンジニアを紹介することにつきます。早期離職というリスクも、人材派遣のシステムをうまく利用することで補うことができるのです。
また最近、紹介料分割サービスを始めました。このサービスでは一般的に一括払いである人材紹介料を月額3万円の36ヶ月払いで利用できます。そして最大のメリットは、退職理由に関わらず、エンジニアが離職してしまった際の残額は弊社が負担する点です。
このサービスによって、中小企業の深刻な人手不足を解消できたらと思っています。
異国から来た仲間を守るため、起業を決意
––ユガナンダン様が株式会社サンウェルを起業するに至った経緯を教えてください。
ユガナンダン氏:前職ではプロジェクトマネージャーとして日本の自動車メーカーに勤めていましたが、リーマンショックの不景気で、派遣元が倒産することになってしまいました。
自分を含め派遣社員が次の所属先を見つけられず困っていましたが、その中には自分の紹介で日本に来た仲間もいました。「彼らを無職にすることはできない」と思い、起業を決意しました。
––それは大変でしたね……。
ユガナンダン氏:そうですね。ただこれまで親の運送会社の経営を手伝っていたり、自動車メーカーの請負先の会社を設立した経験もあったので「自分ならできる!」という気持ちもありました。
また、以前営業現場に同席した際に、開発に携わったことのない営業担当者はやはり現場が分からないので、お客様にきちんと内情を伝えられていないなと感じました。そこで私が代わりに説明したらとても喜んでいただけたことがあり、その経験も起業をする上での後押しになりました。
––起業後、特に印象に残っていることはありますか。
ユガナンダン氏:2011年3月に起きた東日本大震災です。この日から、派遣先で順調に働けていたエンジニアが帰国してしまい、経営が一気に傾いてしまいました。しかし、震災から数か月経つと、少しずつエンジニアが戻って来て、クライアントが別会社に依頼していた案件も弊社で穴埋めをすることができるようになりました。そして結果的には売上を伸ばすことができました。
良くも悪くもこの震災はサンウェルにとって大きなターニングポイントになりましたね。
人材・労務・顧客管理を1つでできるサービスを開発中!
––今後の目標を教えてください。
ユガナンダン氏:今後は、技術者だけではなく、技術も提供する会社になりたいと考えています。オンサイトとオフショアとオンショア。この3つのサービスを提供することで、クライアントの課題を包括的に解決できるようになりたいですね。
––オンショアではどのようなことをしていきたいとお考えですか。
ユガナンダン氏:労務や人事、そのほかにもクライアントのデータを1つで管理できるサービスの開発です。
現在、市場には様々なツールがありますが、あれこれ導入することで、「AとBのカレンダーは同期できないかな?」「このリストはCに入れられないの?」など、ツール間の連結ができず、困っているという声をよく聞きます。この問題を全て解決できるようなサービスを目指しています。
––時間やコストの削減につながりそうなサービスですね。
最後に、読者へメッセージをお願いできますか。
ユガナンダン氏:はい。街中でも外国籍の方をみかけることが多くなってきました。外国人と一緒に働くことが当たり前の日本を作っていきたいと思っていますので、共にお取り組みができる方がいらっしゃいましたらお声がけください。
執筆・校正=笠原