株式会社ディーアール
谷脇宗
POSTED | 2016.06.20 Mon |
---|
TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:飲食・サービス 創立:15年以上 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
---|
一店一店、真剣勝負。
食を通じてお客様の満足を追求し、世界の飲食業界を代表する会社へ。Topics
株式会社ディーアール 社長 谷脇 宗氏のONLYSTORY
【経歴】
1978年 東京都品川区生まれ
1986年 父親が「ラーメン道楽」を開店
2001年 アルバイトを経て「ラーメン道楽」に入社、洗足池店店長に就任
2002年 株式会社ディーアールを設立、代表取締役に就任。食品加工卸業を開始
父の店に就職。背中から経営姿勢を学ぶ。
私がこの店で初めてアルバイトをしたのは、高校生の時。当時は「店を継ぐ」という意識は全くなく、「時給1200円」という破格のアルバイト代が目的でした。
ところが、大学進学に失敗し、予備校代を稼ごうと本格的に働くようになってからは、この商売の面白さに夢中になりました。一度は大学にも進学したのですが、既にこの仕事にかける決意をしていましたから、大学を4年で中退し、正社員として就職することにしたんです。
その際、父に了承してもらったことが、「家業ではなく企業にする」ということでした。いずれは2代目として店を背負う身。ラーメン屋だけで終わらせるつもりはなかったんです。
父の姿から基本的な経営姿勢を学び、知識的なことは、時間を作ってはセミナーに参加したり本を読むなどして学びました。就職してからは現場と並行して常務を務め、23歳の時に、株式会社ディーアールの社長に就任したのです。
株式会社ディーアールでは、食品加工業を新たに立ち上げ、更に新業態の「立呑酒場道楽」や「ラーメン道楽」のフランチャイズ展開に挑戦しました。ラーメン店以外の業態のノウハウはゼロでしたから、私自身が焼き鳥屋で短期間修行して「立呑酒場道楽 亀有店」を出店したり、フランチャイズ運営のノウハウを学ぶために実際に某FCチェーンに加盟しました。
「お店の“立地条件と外観”にこだわり、周辺の客層などの調査を徹底的に行った上で出店業態を考える」という、株式会社ディーアールの礎はこの「立呑酒場道楽 亀有店」で築きましたね。
現在は、「新鮮ホルモンまるみち」「ITALIAN BAR バル道」「そば道 東京蕎麦style」など、9業態25店舗を展開するまでに至りました。
お客様を満足させる「味」「サービス」「空間」を。
私たちが一番のポイントに掲げているのが、「お客様の満足度」です。
「この金額でこんなに美味しいものが食べられるんだ」「こんな雰囲気を味わえるんだ」ということですね。そのために「味」「サービス」「空間」の3つで他店との差別化を図っています。
「味」は、手作りの美味しさはもちろん、オリジナリティのあるメニュー開発にも力を入れています。私が毎月100品以上を試食し、合格したものだけが商品化されます。
例えば、肉も普通に焼いて提供するのと、塊の状態で提供するのとではやはり印象が違います。鉄板で出して、ジュージューと焼ける音が聞こえるようにするなど、臨場感や楽しさも大事にしています。
「空間」は、きれいなお店をきちんと作り、清潔な状態を維持することはもちろん、そこで働くスタッフも含めた活気のある空間の演出も心掛けています。
この3つのバランスが一つでもかけると、飲食業界では生き残れません。
私自身は、今の店舗に100%満足していません。まだまだ、お客様の満足を追求していかないといけない。そのためにも、現在社員・アルバイトあわせて280名いるスタッフの育成に力を注いでいます。
社内の研修のみならず、外部のセミナーにも積極的に参加させていますし、福利厚生やキャリアアップ制度も充実させています。受け身ではなくまずは行動して、自分たちの想いを積極的に伝えること。どんどん失敗して、課題を見つけ、成功への道を自ら切り開いていくこと。
一人ひとりが目標を持って働くことで強いチームになり、目標を達成すれば、自信も生まれ、会社にも勢いがつきます。
「味」「サービス」「空間」をブラッシュアップし続け、スタッフの挑戦意欲も高めることで、10年20年ずっと繁盛できるような飲食店を目指して行きます。
全世界の地域No.1店を創りたい。
私たちが掲げる目標は2つ。
ひとつは、「食を通じて、お客様の満足を追求し続け、世界の飲食業界を代表する会社を創る」というビジョンを達成すること。
もうひとつは、「各地域に地域NO.1店舗を創る」ことです。
「私たちの地域にも、ディーアールのお店を出店してほしい!」と言われるような会社になることで、よりお店を増やすことができ、目標達成に近づいていけることでしょう。今後はライセンス展開にも力を入れ、海外の店舗も中国や韓国だけでなく、他の国にも出店していきたいと考えています。
2年後の目標は、店舗数を48店舗にまで拡大すること。今期は11店舗、来期は12店舗で計画しています。様々な業態の出店ノウハウがありますので、それをパッケージ化し、国内・海外問わずあらゆる地域へ出店していきたいですね。