ジンアンドパートナーズ株式会社
吉本 仁
POSTED | 2017.09.05 Tue |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:飲食店・実店舗 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoC |
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食べる事も、作る事も“好き”で切り開いたラーメン店
好きな事でお金を稼げる若者をもっと増やしたい!Topics
ジンアンドパートナーズ株式会社 代表取締役 吉本仁のONLY STORY
好きを仕事に。飲食店で働く事の楽しさに気づけたアルバイト時代
私は現在、飲食店や美容に携わるジンアンドパートナーズ株式会社を運営しています。なぜ起業に至ったのか、その経緯からお話します。
私は学生時代、美容師になりたいと思っていました。美容室を経営し、ファッションに精通していた母親の影響あり、美容師が楽しそうだと思ったのです。しかし下積み時代が長く、有名店になることも難しい美容師の道を両親は反対。結局卒業後は、ダイニングバーなどで働いていました。
そんな時、偶然ラーメン屋で働く機会があったんです。たまたまだったんですけれど、働いてみたらすごく面白かったんです。オーナーがかなり仕事を任せてくれて。損益計算書など、会社の内部情報も見せてもらいましたね。元々ラーメンに限らず、食べることや料理することが好きだったこともあり、飲食店で働くことが天職だと思いました。
歩合で働いていたこともあり、当時はかなりいいお給料をもらっていたと思います。こうして開業資金を得たのちに、ラーメン店として開業することを決めました。
開業しようと決めた後は水周りも何もないところから図面を引いたり、アナログですが、開店前には自分たちでビラを配りにまわったりもしました。こうして泥臭く頑張れた事で今があるのだと思います。
今の若い人たちはチャンスが減ってきていると耳にします。本当はやりたいことがあってもチャンスがないんです。もちろんITなどで成功している人もいます。ですが、ITやネットで一発当たったとして、そこには運も入っています。一発を狙うだけではなく、下積みや自分の体も半分入れることも大切だと伝えたいですね。
これは私自身が下積み時代を、泥臭く積み上げてきたからこそ分かるものだと思っています。
みんなで働き、みんなで稼ぐ。それが一番嬉しいこと。
ジンアンドパートナーズ株式会社は現在、ラーメン店運営を事業の核としています。同時に、エステ事業も展開しています。とりわけ力を入れているのは、ラーメン店の運営ですね。
私たちの一番の強みは、全店に共同経営者がいることです。雇われ店長ではなく、オーナー自らがお店に立つことで、それぞれのお店でオーナーがお店のことを考えて考えて、毎日改善しているんです。この仕組みがあることで、努力した結果が全て自分に返ってきます。
例えば、ある店舗が利益貢献をしたら、インセンティブという形で時給を上げていったり、賞与に反映していきます。そうして各店舗の店長が個々で経理を担い、従業員を雇い、みんなで稼ぐことで、若い人たちの起業のサポートを行なっているのです。オーナーたちは私にとってのビジネスパートナーですね。私一人が稼ぐのではなく、働いてくれているみんなが稼げるようにしていきたいのです。
なぜなら一緒に信じてやってくれる人が楽しみながら稼げて、そこから先の自分のやりたいことができる形を目指しているからです。何をしたいかはそれぞれ違うと思いますが、新しいことを始めたくなった時、元手があるに越したことはないと思います。そんな会社になれるよう、小さな目標から取り組んでいます。
若い人たちが自分の好きなことで輝ける社会を作りたい
今後は数店舗直営店の経営を行ったのち、フランチャイズか直営店を出していきたいと思っています。これが軌道に乗ってきたら、将来的には社会問題が解決できる新しい事業モデルを始めていきたいですね。
今の日本は東京に一極集中してしまっています。これによる地方との収入格差、年齢格差などが増えてきてしまっているので、もっと日本全体を活性化していけるような取り組みをしていきたいのです。
また、自分の中で、若い人たちにも機会が与えられる社会であってほしいと強く思います。私の友人で障害者支援を行なっている人がいるのですが、彼は身体・知的障害のある人が社会に溶け込めるように、職業訓練学校のような場所を経営しているんです。私も同じようなことを始めたいと思います。次世代の人が稼げたり、起業しやすくなるような環境づくりです。
世の中にはループがあります。例えば、お金持ちの子はお金持ちの、貧困の子は貧困の、という感じで。仕事をしていると交流会やパーティなどに呼ばれるのですが、身内のものだと平均年収が高い人たちで集まるんです。その人たちの中で情報交換をすることで、その人たちの中でのつながりが強くなって格差が大きくなります。それなら、私はみんなが平等に機会を与えられるような社会づくりを行なっていきたいですね。