旺中科技株式会社

安西厳

人事・物流管理システムの設計・開発で20年の実績

上海の子会社との連携により、大幅コストダウンを実現
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今回のインタビューは、コンピューターシステムの設計・開発で企業の業務効率向上に貢献する旺中科技株式会社の安西氏にお話を伺います。ネットバブル崩壊やリーマンショックでの苦労、日中間の交流を目指す想いなどを語っていただきました。

旺中科技株式会社 社長 安西 厳氏のONLY STORY


【経歴】

中国上海の出身で、昭和60年に来日し、東海大学工学部電子工学科卒業。平成10年に日本国籍帰化すると同時に今の会社を起業しました。以来、20年間、東京と上海でシステム開発の仕事をしてきました。

創業20年で蓄積したノウハウが強み


–旺中科技株式会社の事業内容を教えてください。

安西氏:弊社は人事給与システムや物流管理システムなど、お客さまのニーズに合わせた情報システムの設計・開発をしています。

–他社と比べて、御社の強みはどこにあると考えていますか。

安西氏:弊社は設立から20年になりますが、創業時から一貫して人事給与システムを扱ってきており、その間に蓄積された膨大なノウハウを持っていることで、他社よりもはるかにお客さまに貢献できると自負しています。

また、中国・上海に子会社を持っており、大幅なコストダウンを実現していることも、弊社の強みだと言えますね。

–お客さまの反応はいかがでしょうか。

安西氏:古いシステムや手作業での管理業務に多くの労力や時間を費やしていたお客さまからは、弊社のシステムによる業務効率の向上はもちろん、データの保管や再利用にも大いに役立っていると評価をいただいています。

一例として、上海にある日系のメッキ会社へ販売管理システムと在庫管理システムを提供したところ、かなりスムーズに管理できるようになったと喜んでもらったことがあります。それから10年以上、ずっと使っていただいていますね。

–そうした目に見える効果が表れるのはうれしいですね。

安西氏:システム開発は昼夜を問わない作業の連続になりがちで、厳しいテストを繰り返してようやく納品まで辿り着く、とてもハードな業界です。

だからこそ、納品後にお客さまの会社を訪ね、システムが稼働している現場を見たり、お客さまの喜んでくれる声や評価を聞くたびに、私たちの努力が報われたと実感しています。

創業直後の不況期を乗り越え、学んだもの


–創業後、強く印象に残っている出来事はありますか。

安西氏:1998年の創業直後に起きたネットバブル崩壊や、その後のリーマンショックにより、数年間の不況に見舞われたことが大きな経験となっています。

そこで学んだことは、やはり企業は独自の質の良いサービスを持たないといけないということでした。

また、会社の維持・発展には、会社の強みをどんどん伸ばしていくことも必要です。弊社が得意とするシステム開発も日進月歩の業界である以上、他社に先駆けて新たな技術を追求し続けていく必要があると感じました。

–不況の数年間をどう克服したのでしょう。

安西氏:不況時には仕事が半分近く減ってしまい、経営者として社員の給料の心配をしなくてはならず、資金繰りに相当悩みましたね。

家族から借金をしたり、自分の給料を削るなどして、どうにか乗り切って今日に至っていますが、私自身も精神的にだいぶ参っていました。

今思えば、その間は社員も大変だったでしょうが、一丸となって乗り越えてくれたことに感謝しています。

システム開発と日中ビジネスを両輪に


–今後の目標をお聞かせください。

安西氏:システム開発においては、AIやビッグデータをはじめとするイノベーションに後れを取らないよう、引き続き全力で取り組んでいきます。

それと合わせて、今後は日中間のビジネスもしたいと思っています。

私は上海で生まれ、日本の大学を卒業し、以後20年東京と上海でシステム開発事業に携わってきました。年齢を重ねたことで、故郷である中国と日本の橋渡しに貢献したい想いがより強くなっています。

システム開発と日中ビジネスの2つを両輪として、今後の事業を展開していきたいですね。

–日中ビジネスの第一歩はどういう形になるでしょうか。

安西氏:現在、中国はハードとソフトの技術開発に相当な力を入れており、日中で連携・協力し合って、この世界をリードできればと思います。

具体的には、まずはすぐに始められそうなECビジネスを考えていて、中国と日本の商品双方を、インターネット経由で手軽に買えるようにしたいと思っています。

–社会的にどういう存在でありたいと考えていますか。

安西氏:中国と日本で生きてきた私としては、システム開発の人材交流や日中間の物流促進を通して、両国がもっと仲良くなれればと願っています。そのためのサポート役として、助力は惜しまないつもりでいます。

–最後に、読者へメッセージをお願いします。

安西氏:日中両国が手を携え、仲良くともに発展するために、中国でビジネス展開している方々やこれから中国で仕事をしようと考えている方は、ぜひお声がけをしていただければと思います。一緒にお仕事ができたら嬉しいです。

執筆=増田
校正=米山

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