インターナップ・ジャパン株式会社

奥野 政樹

日米のビジネス文化を融合させて難題に挑む

和と空気のしがらみを断ち切って果敢に前に進む会社
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インターナップ・ジャパン株式会社 社長 奥野 政樹氏のONLY STORY

新しい世界に飛び込み、自分の手で成功させる


インターナップ・ジャパン株式会社(INAP Japan)は、日本のNTTグループとアメリカのINAP 社のジョイントベンチャーとして設立された会社です。このINAP Japan設立の話が持ち上がるまでは、私はNTTの国際部門に所属しており、その仕事内容に対する不満はなく、面白くやりがいのあるものでした。

しかし会社の規模が大きい分、全体としての「結果」を考える事がなかったんですね。
つまり何か大きな仕事を成し遂げたとしたとしても、その仕事の最終的な成果が見えづらかったのです。

また、日々の業務とは全く異なる新しい世界に飛び込み、結果を出してみたいとも以前から思っていました。そんな中でINAP Japan設立の話を聞いた時には、自分自身の手で「成功させてやりたい」、「新しいことをやりたい」という想いが芽生えましたね。そこで私は合併事業の交渉から携わり、数年間実際の業務を経験した後、2006年にCEOに就任しました。

自分の手で、新しい世界で成功する。そのために私は今、INAP Japanの代表を務めているのです。

日本とアメリカの文化的な「橋渡し」へ


INAP Japanは、主に2つの事業を軸にしています。

1つ目は企業向けインターネット接続サービスです。
これは独自技術「Route Optimizer」によるインテリジェント・ルーティングにより、インターネットの最適経路を自動的に選択する高品質なネットワークサービスで、オンラインゲームをはじめとするコンテンツ配信やeコマースなど、ネットビジネスに適したプロユースのインターネット回線です。

そしてもう一つ力を入れている事業が、IT企業の言語サポート「トリプル・トリニティ・サービス」です。この事業を始めたきっかけは、自分たちの経験から強くニーズを感じたことにあります。というのも、ネットワークに関する事業をしていると、24時間365日、日本語と英語でいつでもサポートできる環境を整えなければなりません。当初この部門はアウトソースしていたのですが、ある事情から急に自社でこのサポート部門を持たなければいけない状況になりまして。もちろん短期間でそのような環境を整えることは非常に難しく大変なものだったのですが、どうせやるならいずれこれも事業にしようと思った事がきっかけです。

こうして24時間日本語-英語で対応できるグローバルITサポートセンターサービスをはじめました。このサービスは、IT企業のユーザーや取引先の国際間のメールや電話のやり取りを日本語/英語に翻訳して仲介するものです。ただ、このサービスは単純に翻訳をするだけではありません。そのまま翻訳するだけだと、どうしてもその言語の背景にある文化や価値観の違いから、話の内容も食い違ってしまうんですね。この食い違いが結果として国際ビジネスの難易度を上げているんです。そんな中でINAP Japanは「異なる文化や価値観をつなぐ橋渡し」としての役割で差別化を図っているのです。

客観的に第三者目線で翻訳に入るため、お互いの認識のズレに気づく事ができますし、話し合いのスピードを上げることも期待していただけます。いわゆる日本人的な、「とりあえず話し合って決める」というスタンスだけでなく、アメリカの「決断し、すぐに行動する」思考法も熟知しているので、話し合いがスムーズに進むわけです。INAP Japanを間に挟んでいただくことで、国際ビジネスを円滑に進めることができるかと思います。社員は国籍も年齢もバラバラで、ダイバーシティが進んでいることがこの事業を可能にしているのです。現在は某大手FX会社や衆議院TVにもサービス提供しており、会社として着実に前へ進んでいる段階ですね。

成長し、成功する事こそが社員のために


先ほども述べたように、日本とアメリカでは文化が違うので、同じサービスや製品を輸入したとしても成功するとは限りません。しかし文化などの違いだけで国際ビジネスを諦めてしまうのはもったいないですよね。

加えて多様化という面でも国際的な柔軟性を持っていないと、今までのやり方では世界に通用しなくなるとも考えられます。
そこで私たちINAP Japanが国際ビジネスの世界で存在感を発揮していけるのではないかと思っています。アメリカとの連携をより強め、成功する外資系会社の代表的な存在になることを目的としているんです。もちろんそれはアメリカの価値観に染まり切ることを意味しているわけではありません。
日米両国の良いところを取り入れ、お互いの悪いところも理解することで本当の意味で成功する外資系企業になれると考えています。

この「成功する外資系になる」という目標は、実は社員のためでもあるのです。
本当に楽しいと思い、成長しながら仕事に取り組める環境を用意することこそが、私が社員にできる最大のギブだと思っているからです。そんな中で、まずはアメリカINAP 社が提供する「AgileCLOUD」という新しいクラウドサービスを日本に展開していく事が第一歩ですね。社会のためというよりは私の周りの人々を確実に幸せにするため、これからもINAP Japanは成長し続けていきます。
日本では何でも話し合いをベースに和を保ち、’空気’の中で物事を進めていくのがベストという価値観があります。それは安定と一貫性を保つという意味では良い面もありますが、新しいことにチャレンジしようという段になると、しがらみに縛られて身動きできなくなってしまうという大きな弱点もあります。今は革新の時代であり、こうしたしがらみは断ち切って、果敢に前に進んでいかなければならない。そのための新しいやり方をいつも模索しています。


編集=勝野・山崎

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