株式会社雄進プラス
小桧山 隆
POSTED | 2017.07.21 Fri |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:製造業 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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企画から販促まで。印刷のことなら全てお任せ!
デザイン&印刷専門ならではのワンストップサービスTopics
株式会社雄進プラス 社長 小桧山 隆氏のONLYSTORY
クライアントではなくパートナーとしてお客様と向き合う
私が大学を出て証券会社に勤めていたのは、バブルがはじけてお客様に損をさせてしまった時期でした。社内では管理職や同期もどんどんリストラされ、私も外資の生保会社などからヘッドハンティングの話をいただいたりしていましたが、当時の私には、お客様のためという建前がありながら、実際には自分の数字を上げることばかり求めて、お客様のためになっていなかったという悔いがありました。
その頃、義理の父の経営する印刷会社があったのですが、印刷の仕事というのはよいものが出来上がればお客様に喜んでいただけて、継続的にお客様のお役にたてるはず。どうせ辞めるならそういう仕事に就きたいと思って、この会社の母体である雄進印刷に入りました。
仕事は楽しく、新しいつながりも増えましたが、会社は下請けが大半で同業者さんからの仕事が多く、その先のクライアントさんやデザイナーさんと直につながってはいませんでした。
印刷会社だから印刷しかしないのではなく、直接お客様と向き合い、こんなものを作ってみてはどうかという提案や、印刷に関わるすべてのことに対してお手伝いできる会社が作りたいと思い、会社を立ち上げました。
母体である雄進印刷は、ただ進むのではなく、大地を踏みしめてしっかりと進んでいくと言う意味をこめていますが、私はそれにプラスアルファすることによってお客様の利益にもプラスになるということで「雄進プラス」という社名にしました。
仕事をいただくというより、われわれとパートナーを組むことでお客様のやりたいことを共に実現して行く。
私たちの持つデザイン技術や印刷技術、印刷工場をお客様の物と考えていただきたいというのが、私たち雄進プラスのコンセプトです。
印刷とデザインの専門性を持つワンストップサービス
印刷に関しては、企画の提案からスタートします。社内に専門のデザイナーがいて、ディレクター、プロデューサーが付きますので、外部に委託したらクライアント様の思いが断絶されることもありますが、ワンストップで納得の行くまでアテンドさせていただき、100ご希望に沿ったものを一緒に作り上げて行きます。
印刷以外では、販促ツールという考え方で、写真撮影やHPの作成もしています。例えばパンフレットを作るにあたって、撮影が必要となったり、ホームページを作ったりする時も、社内のディレクターが元のコンセプトがぶれない形で作っていくので、作る物に統一性があります。
販促としては、展示会のブースの作成もしています。ポスターやチラシはもちろん、会社のイメージに合ったブースのデザインも提案しています。
その他に、『スーパーショット』というテニスショップを店舗運営しています。これは私の趣味がテニスだったことに始まっていますが、テニス協会のデザインコンペに参加して、大会やセミナーのポスターを作らせていただいてます。協会の広報物のノウハウやテニス関連の人脈もあるということで始めたショップですが、そこで私たちの広告や販促ツールを駆使してどれだけ売り上げが上がるかとか、営業方法やイベントでの集客などを検証しながら運営しています。
テニス大会のポスターから選手のユニフォーム作りまで、デザインと印刷両方を専門としている弊社ならではのサービスを展開しています。
ショップで行うガット張りは、日本でも有名なストリンガーを招いてその技術をスタッフが全員身につけていますので、トッププロのガット張りが出来るほどのレベルです。
ネットでにはないプラスαの価値
会社はまだまだチャレンジの途中です。社内だけで出来ないこともありますが、それを逆手にとって、内部をブラッシュアップしつつ、社外でやる部分でもっと強力な外部スタッフと提携し、サービスを拡大していきたいですね。
中長期的には、スーパーショットの拡大も進め、雄進と雄進プラスのようなしっかりとした関係を保ちつつ分社化していければと思っています。
社会にとっての会社という部分では、趣味が同じだと言う事でビジネスの話が加速することがありますので、テニスを入り口としてビジネスに通じるコミュニティーを作りたいですね。
また、テニスコーチや個人のテニスクラブのためのイベントを企画提案したり、テニス選手を育てるというような教育の部分で社会貢献が出来たら嬉しいです。
正直なところ、現在、印刷業界は厳しいです。
ネット印刷というものも出来て、一般的に印刷の価値というものが認められておらず、お客様から見ればどこでやっても、綺麗でスピーディーに出来るのが当たり前のようになってしまっています。
しかし私たちは、ネット印刷ではできない「プラスα」の部分、お客様の顔がちゃんと見えていること、そこだけはぶれずに成長していこうと思っています。
☆取材・記事作成・構成=小山、川角、佐久間