株式会社こころみ

神山 晃男

あなたの人生を社員・家族に伝える「自分史」作成

高齢者が幸せになれば、世の中全体が幸せになる
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今回のインタビューは、高齢者向けのコミュニケーションサービスを行う株式会社こころ
みの代表取締役の神山氏に展開する事業内容や起業の経緯、今後の展望まで、お話をお聞きします。家族のための自分史作成やインタビュー社史作成に興味のある方にとっても必見の内容です。

株式会社こころみ 代表取締役 神山 晃男氏のONLYSTORY


【経歴】

1978年5月12日生まれ 長野県伊那市出身 慶應義塾大学法学部政治学科卒業
・十年間、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズに勤務。コメダ珈琲店、ウイングアーク1st等を担当。
・2013年6月に株式会社こころみを設立、2014年2月には高齢者向け会話型見守りサービス「つながりプラス」を開始。「コミュニケーション」と「高齢者マーケティング」の専門家として数々のセミナーや勉強会に出演中。
・2014年10月より「日常会話形式による認知症スクリーニング法の開発と医療介護連携(代表研究者:佐藤眞一大阪大学大学院教授)」の共同研究者に就任。
・2014年11月より「介護のほんねニュース」公認パートナーとして、超高齢社会問題やコミュニケーションに関する記事の寄稿を開始。
・株式会社テレノイドケア顧問

お客様の人生にアプローチをします


–まずは、株式会社こころみが扱っているサービスについてお聞かせください。

神山氏:弊社では、おもに3つのサービスを展開しています。1つ目は、一人暮らしの高齢者向け会話型見守りサービス「つながりプラス」。2つ目は、親御さんにインタビューをして、人生の振り返りや思い出を雑誌風にまとめる自分史作成サービス「親の雑誌」。3つ目は、インタビューで社史を作成するサービス「創業の雑誌」です。

中でも、「創業の雑誌」では、起業に至るまでの創業者の生い立ちなどを振り返り、会社にこめた想いなどを雑誌形式で作成しています。そのため、創業時を知らない社員の方でも当時から受け継がれてきた考えを共有できると、みなさん本当に喜んでくださいます。

–御社のサービスに対して、お客様からどのような声が多いのでしょうか。

神山氏:元々私たちは、ご家族に代わって、離れて暮らす親御さんのお話相手をさせて頂
く「つながりプラス」というサービスから事業を始めていますので、聞くことをメインとした聞き上手な会社だと自負しております。

その「つながりプラス」のノウハウから生まれた「親の雑誌」「創業の雑誌」では、ご本
人がお話したいことを真剣に伺って作りますので、お客様からは「自分の想いを形として残
すことができて嬉しい」というお言葉をいただくことが多いですね。

とくに「親の雑誌」では、ご家族でも実は知らなかった親の新たな一面を知れることがで
きてすごく良かったと言っていただくことがあります。

–御社がサービスを行う上で大切にしていることはなんでしょうか。

神山氏:ご本人がお話したいことを話して頂けるように、何よりもまずは私たちがお話の
内容に興味を持って聞くことを大事にしています。そこがないと楽しくお話ができなくな
ってしまいますので。

また、私たちはお客様の生まれてから今までの人生についてお聞きしていきますので、よ
りその人らしさ、その会社らしさ、親しみやすさのようなものをきちんと文章にできるの
だろうか、元から持っている価値をしっかりと引き出せるだろうかということを、常に心
がけております。

これまでに620名以上の方の雑誌を制作してきましたが、今後もサービスを少しでも良い
ものにして行くために「聞き上手」を継続して高めていきたいと考えています。

きっかけは離れて暮らす両親


–現在の事業を立ち上げようと思ったきっかけについて教えてください。

神山氏:起業したきっかけは長野県で暮らす両親です。今は夫婦で二人暮らしをしていますが、いずれ一人になったら心配だと思うようになりました。しかし、自分が毎週電話をすることはむずかしい。そういった状態で、離れて暮らす家族をちゃんと見てくれるサービスがあったらいいな、という想いがきっかけで会社を設立しました。

–サービスを開始してから、一番嬉しかったエピソードを教えていただけますか。

神山氏:そうですね、「親の雑誌」でいうと、余命が近いと宣告を受けられた方がいらっしゃいまして、急いで来て欲しいとご家族から連絡がありました。そのお客様についてはとても印象に残っていますね。

その方は寝たきりの状態だったのですが、「あなたの昔話を聞かせてください」というところからインタビューが始まると、起き上がって元気にお話をしてくださいました。最後には昔よく着ていたスーツを着て、ビシッとした形できちんと写真を撮ることができ、その変化にご家族もすごく驚かれていましたね。

その後、「本当は余命1週間と言われていたのですが、3カ月元気になりました」とご家族
の方からお手紙を頂きまして。自分の人生を振り返って話をすること、想いを残すという
ことが、生きるエネルギーになるんだなということを実感したできごとですね。

歳をとることは幸せなことだという気づき


–高齢化社会に対する想いや今後の展望を教えてください。

神山氏:今の日本は、高齢化社会や少子高齢化が問題だと言われていますが、その背景に
歳をとることが良くないことだとか、迷惑をかけてしまうといった考えを持っている方は
少なくありません。

しかし、ここまで頑張ってきて、ようやく長生きができる時代になってきました。それをもって不幸になることは残念でなりません。

歳をとることはは楽しいことだと思えると、これまでの人生を良かったと振り返ることもできます。若いころにはそう思わなかったことも、歳を重ねることで幸せを感じられるようになることもありますよね。そして、そうやって人は成長していくと思うんです。

弊社は高齢者向けのサービスをしていますが、高齢者の方を幸せにすることで、歳をとる
ことって実は幸せなことなんだと多くの人が気づけば、世の中全体がより幸せになっていくと思います。そのための、お手伝いができる会社になっていきたいと思いますね。

–最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。

神山氏:「親の雑誌」「創業の雑誌」では、これまでの想いや考えを形に残せるだけでな
く、自分の人生を語ることでお元気になられる方もいらっしゃいます。多くの方にこのサ
ービスを知っていただきたいので、ぜひ様々な企業様と提携をさせていただければと思っております。


若い読者の方にとっては、70歳、80歳になることはまだ考えられないかと思いますが、10代、20代は一度しかないので、その間にできることを全力で取り組んでいただきたいですね。

それと同時に、物事はなるようにしかなりませんし、いつでもリカバリーがきく。その時、その時で一番いいと思うことに取り組み、出来なくても大したことはないという風に肩の力を抜いて生きていく。そういう生き方もいいんじゃないかと思っていますね。未来を担う皆さんの今後を楽しみにしております。

                                         執筆=山田
                                         校正=笠原

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