株式会社ライフデザイン・フローラ
前田智之
POSTED | 2015.07.16 Thu |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:医療・介護・健康 創立:11〜14年 決裁者の年齢:その他 商材:BtoC |
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“自分らしく生きる”ための介護を提唱
職員が一丸となって高齢化社会に寄り添う企業Topics
株式会社ライフデザイン・フローラ 社長 前田 智之氏のONLY STORY
在宅介護に特化するには訳がある
『一人でも多くの人が、その人らしく生きること』を
企業理念に掲げ、在宅介護サービスを中心に事業展開する
株式会社ライフデザイン・フローラの前田智之社長に
インタビューを行なった。
「昔は、家族で介護をする時代でした。一方、今は核家族化などに
よって、介護施設に入る人が増えています。しかし本来は、
施設に入らず誰もが自宅で暮らしていけるに越したことはありません。
そこで私たちは、介護の中でも『在宅介護サービス』に特化した
事業を行っています。特化することにより、その分野に関心の
高い従業員が集まり、利用者に必要とされる人が集まります。
一方、自分たちにできない分野のことは他社との協力を強化
することによって実現します。連携により、専門性を掛け合わせた
質の高いサービスを提供できるのです。」
『より必要性の高いサービスをする』という方針をもつ
ライフデザイン・フローラの強みは、この専門性にある。
社員個人のノウハウを蓄積できる仕組みを作る
前田社長は、学生時代に取り組んだ個人競技から団体競技までの
幅広いスポーツ経験を通じて『人』に興味をもった。大学卒業後は、
人と関わる『営業』を通じて事業開拓を行なった後、転職先で
当時始まったばかりの介護事業に出会った。
「人との関わりが強い業界であり、ここに人の原点があるように
感じました。さらに、高齢化が叫ばれ始めた時代背景もあり、
これから伸びていき、かつ、世の中に必要とされる事業だと
確信しました。」
関心があり、世の中から必要とされ、業界の可能性も大きい。
社会福祉的側面と企業経営的側面の両面で意義とタイミングが
重なり、起業に至った。しかし介護業界の歴史は浅く、
あらゆる点で遅れている業界だという。
「効率的で無駄がないメーカーなどと違い、マンパワーに
頼る業界なので、仕事の仕組みが上手くできていません。
また、需要は増えているにもかかわらず、供給できていない
という現状があります。
その理由には、人材定着率の低さが挙げられます。介護業界では
資格があればどこでも仕事ができるので、例えば職場で問題が
起きたらすぐ別へ移動してしまう人が多いのです。
しかしこれではスキルの上達や人間関係の構築などが難しく、
利用者にとっても良いことではありません。
そのため、能力や信頼といった”蓄積効果”がなくなることが
多いのです。私たちはそのような業界全体の問題解決に
貢献していく企業を目指しています。」
まだまだ未開拓な業界であるため、アイディア次第で
できることはたくさんある。
人材が定着する職場を実現
前田社長は人材定着率を高めるために、
働きやすい職場環境をつくっている。
「何か問題が起きたらやめるのではなく、足りない部分が
あっても一緒に乗り越えていく仲間でありたいと思っています。
困難を一緒に乗り越えていくこと。それこそが本当のチームワークに
つながると信じています。」
より良いチームをつくることが人材の定着につながる。
前田社長はコミュニケーションを多くとったり、資格の
取得サポートなどを行うことで、常に従業員がいやすい
会社を創っている。
時代に合った事業のあり方、サービスを提案
そんな同社の今後の事業展開を伺った。
「これからの高齢化社会に貢献したいです。まずは
いま活動している地域で貢献し、そのノウハウを
モデル化して他の地域に広めていきます。
また、今やっている『在宅』は手段なので、常に事業形態の
一番良いあり方を考えながらより良いサービスをつくって
いきます。そのためには、人材と仕組み作りが非常に重要です。」
前田社長が求める人はどんな人物像であろうか。
「人に関心があり、他者貢献の心を持つ人です。ボランティア
ではなくビジネスなので、収益を考える時もあります。しかし、
それが福祉の心をなくす理由にはつながりません。
だからこそ、少しでも人の役に立ちたいといった精神を
持っていることがとても大事です。」
最後に、若者へのメッセージを伺った。
「常に当事者意識を持つことが大切だと思います。みんなが
批評家になっては何も解決されません。プレーヤーでいる以上、
文句は言わず、常に当事者でいて欲しいですね。どこに行っても、
そういう人が求められると思います。」
こうした想いや行動が、お客様も従業員もビジネスパートナーも
『みんなが自分らしく生きる』ことにつながっていく。
編集後記
とにかく「人」を大切にしている前田社長の下では、良いチームが
できると感じました。また、当事者意識を持ち、仕事にまい進する
という姿勢に、人として大切なこともたくさん気づかせていただく
時間となりました。
これから採用を始めるそうなので、”在宅介護”にピンときた人、
”自分らしく生きる人”という理念に共感した人、”人の役に立ちたい”と
思う人は一度ホームページをご覧になってください。