株式会社トリプル
蒲谷 智寿
POSTED | 2019.07.04 Thu |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:飲食・サービス 創立:7〜8年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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完全オーダーメイドの旅を演出する6名以上の団体旅行
丁寧なヒアリングを経たプランと想い出のDVDが好評Topics
株式会社トリプル社長 蒲谷 智寿氏のONLYSTORY
完全オーダーメイドの受注型企画旅行で好評を博している株式会社トリプル。今回は同社で代表取締役を勤められている蒲谷氏に、手作り感いっぱいの旅行プランを提案する上でのこだわりや大切にしているお客様との信頼関係、多くの同業他社に伍する戦略などをお聞きしました。
他社にはない小回りの利いたサービスと提案
–まずはじめに、株式会社トリプルの事業内容からお尋ねします。
蒲谷氏:弊社は第3種旅行業者として6人以上の団体旅行に特化した、国内・海外双方の完全オーダーメイドの受注型企画旅行を提供している会社です。
なぜ6人以上の企画旅行に特化しているかというと、そもそも国内外ともに航空券の団体扱いが6人以上からという航空会社が多いのです。昨今、団体旅行は予約が取りにくいという現状があるので、そういったニーズに対応できるよう、6人以上の団体旅行に特化させています。
また、この話は旅行会社だけのことではありませんが、時代の流れによりお客様は会社に、ただ用意されているものを売るだけではなく、提案力を求めることが多くなりました。
提案に関して言えば、私たちの得意としていることでもありますので、中堅や大手ではできない小回りの利くサービスで、お客様のご要望を的確に捉えた旅行を企画できるよう尽力させていただいております。
–6人以上の団体になると、どういったお客様が多いのでしょうか。
蒲谷氏:一番多いのは6人から40人の規模の社員旅行のご依頼です。大手では6~15人規模の団体旅行を扱わないことが多く、扱うとしてもパッケージへ組み込む形になってしまいます。それを完全オーダーメイドで組み立てて提供できる点は他社との大きな違いになります。
次いで多いのは、報奨旅行や企業が催行する顧客サービスの旅行です。それから最近は家族旅行が増えております。3世代そろえば6人は超えますし、兄弟までが加われば15人近くになるので、特別な思い出作りに弊社をご利用いただいております。
–6名以上に特化されているという事は、5人以下での申し込みは難しいのでしょうか。
蒲谷氏:5人以下の場合、ネット上には安いプランがたくさん出ており、価格競争では弊社は太刀打ちできません。5人以下での旅行を希望されるお客様には、そのような事情をお伝えして、他社の旅行プランをネットで予約していただくことををお薦めしています。
ただ、探すことが煩わしいお客様やネット検索が苦手なお客様もいらっしゃいますので、そのような場合には、手数料をいただく旨をお話した上でトリプルで手配をさせていただきます。
私たちはビジネスをしていく上で、お客さまの信頼を何よりも大切にしています。 お客様の信頼という点では、大手の旅行会社のように広告費もふんだんにあり、テレビのCMも多く、ブランドも確立している企業には及ぶべくもありません。
ただ弊社のような小さな会社でも、ひとつひとつ信頼を重ねていくことはできる。そうやって、ある意味私たちの不得意としている分野まで全てお伝えすることで、お客様からの信頼を得られていると考えています。
ヒアリングによるプラン設定と細かなフォロー
–旅行プランの提案に強みがあるとおっしゃっていましたが、具体的にはどういった形で提案をされているのでしょうか。
蒲谷氏:どんな旅行にしても、旅行の目的やコンセプト、こだわりなどによって提案の仕方が変わるので、必ず事前に旅行プランのヒアリングをさせていただいております。また、予算はもちろん、目的地、時期、日数によっては大きく旅行プランの組み立てが変わるので、その点はしっかり確認させてもらいます。
またお客様の年齢への気配りも欠かせません。例えば、高齢者のグループであれば、立ち振る舞いに不自由がないよう、宿泊施設は座敷を避けベッドの部屋にしたり、椅子で食事ができるところにしたり、お風呂も使いやすいところを選ぶようにしています。
そのほかにも男女でホテルの好みが違うようで、男女比によってもホテルを使い分けています。
こうしたところも説明させてもらい、お客様にとって最高の時間が過ごせるようなお手伝いをさせていただきます。
–丁寧なヒアリングをした上でこだわり抜いたオーダーメイド旅行の企画をする。旅行に行かれる前に細部まで行き届いた事前準備をすることが御社の強みということですね。
蒲谷氏:それだけではありません。私たちは旅行の準備とその内容だけでなく、帰ってきた後のフォローアップにも力を入れているんです。
例えば、旅行後の反省会。現地に向かわれたお客様の声は最新情報でもあるので、その貴重情報を伝えていただき、今後に生かしていきます。「ホテルのここがよくなかった」というお言葉をいただいたら、その声をホテルにも伝え、改善してこそ、お客さまに「次回もお声がけください」と自信を持って言えるんです。
臨機応変な対応で「想定外」を「予想以上」に
–実際に株式会社トリプルの企画旅行に行かれたお客さまからはどのような声いただきますか。
蒲谷氏: 弊社では旅行の想い出を何回でも楽しんでもらいたいと考え、旅行中の写真を5~10分のDVDにしてお客さまに無料で進呈しているのですが、このDVDについて喜んでもらうことが多いですね。
また、旅行中の急な変更にも柔軟に対応できる添乗員(ツアーコンダクター)にも好評をいただいております。例えば、旅行中にお客様が、プランに入っていない観光地に行きたいとおっしゃられた時。バスのルート変更やその後の調整などがきちんとできるツアーコンダクターをアテンドしています。
そのほかにも先日、34名で地中海クルーズに行かれたお客様がいらっしゃいました。その旅行では事前にあるレストランを予約していたのですが「代わり映えがない」という話になり、「ここのレストランであれば空いているので変更できます」とその場で提案させていただきました。
いくら打ち合わせをしても、旅行では想定外のことが起きるものです。そんなときも「すぐにその場で対応してくれた」「安心感があって楽しめた」といった声をいただきます。
–今後の事業展開をどう考えていますか。
蒲谷氏:現在は、の夏頃開設予定の旅行グッズを主体としたECサイト「worth it」の立ち上げに力を入れています。これは「ビューティー」「ヘルス」「スポーツ」の3つを軸に、添乗員の経験から“価値あるグッズ”の紹介・販売をするプラットフォームです。
企画旅行に関してもECサイトに関しても、お客様からの信頼を大切にしたいので、自信を持ってお勧めできるものばかりを取り揃えたサイトにしていきたいと考えています。
–最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。
蒲谷氏:旅行は非日常に身を置くことに他なりません。そして、非日常の中でこそ「信頼」「絆」「愛情」が育まれるものだと思っております。
株式会社トリプルの理念である「いつもお客さまのために」を念頭に置き、何よりも信頼関係を大切にし、お客様同士の「信頼」「絆」「愛情」が育まれる旅行を提供できればと思っています。ご連絡お待ちしております。
執筆=増田
校正=笠原