医療法人社団ヒューマントラストクリニックすずき
鈴木洋平
POSTED | 2020.04.10 Fri |
---|
TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:医療・介護・健康 創立:15年以上 決裁者の年齢:その他 商材:BtoB |
---|
多忙な企業人のための遠隔診療と土日対応が好評
検査から手術までのワンストップ医療が信頼を得るTopics
医療法人社団ヒューマントラストクリニックすずき 理事 鈴木 洋平氏のONLY STORY
今回のインタビューは、神奈川県横浜市にある医療法人社団ヒューマントラストクリニックすずきの鈴木氏にお話を伺います。医療経営管理の観点から推進する新しい医療の在り方や、患者との信頼関係に立つ医療の形などについて語っていただきました。
遠隔診療で企業の健康管理をサポート
–医療法人社団ヒューマントラストクリニックすずきの特徴をお聞かせください。
鈴木氏:弊社の名前が示すように、患者との信頼関係に立つ医療の提供を理念とし、検査から手術までの医療サービスをワンストップで提供しています。
具体的には、最初の診察、検査の段階で何か見つかれば提携する病院へ紹介をし、場合によっては診察した医師自らが執刀し、退院後も当クリニックへ通院してもらう手厚い体制をとっています。これは他のクリニックとは異なるところだと思いますね。
–このインタビューの読者は経営者の方が多いので、企業向けのサービスについてもお話を伺えますでしょうか。
鈴木氏:忙しい企業人でも初診を気軽に受けられるように、企業向けサービスとして遠隔診療を始めました。
現代社会ではストレスが胃に悪影響を及ぼすと言われています。2020年4月21日現在、新型コロナウィルスが猛威を奮っておりますが、当院では新型コロナウィルスへの感染のリスク軽減の観点から、胃をはじめとする消化器系の診療科目を中心に遠隔で問診を行い、気になる点があれば検査などに来院していただく形をとっているので、移動経路でのコロナウィルス感染への防止や、従業員の健康管理全般でお役に立てると考えております。
胃は胸やけや胃の痛みなどの症状が出ますが、大腸はあまり自覚症状がないので、可能であれば早めの診療、検査と治療を心掛けてほしいですね。もちろん、定期的に健診を受けることが大切なのは言うまでもありません。
–企業向けのサービスへの反応はいかがでしょうか。
鈴木氏:平日は仕事で多忙な企業人のみなさんは、クリニックに行ける日がどうしても土曜日・日曜日になってしまうため、弊社は土日も休まず診察・遠隔診療に対応しています。これには「助かった」という声が多く、特に遠隔診療はコロナウィルスへの感染のリスクを軽減できるだけでなく、病院への往復の時間が節約できるところも喜ばれております。
企業が人材を獲得するのは大変だと言われている昨今、従業員の健康管理のために福利厚生の一環として遠隔でのかかりつけ診療サービスを導入することは離職率の低下にもつながります。自費診療(自由診療)部分は会社の経費に計上もできますので、ぜひご相談いただきたいですね。
–その他、御社の強みをお聞かせください。
鈴木氏:弊社の鈴木和信医院長は東京医科大助教授だったこともあり、医療界の人脈が豊富です。適切な病院機関や担当医などのご紹介が可能な点は大きな強みと言えます。
また自費診療(自由診療)にも対応しているため、薄毛やEDの改善など診療科目が幅広いことも強みと言えるでしょう。
業務のデジタル化が従業員と患者に好影響を
–クリニックの仕事を選んだのはどうしてでしょうか。
鈴木氏:父をはじめ親族が医療関係に従事していましたが、医師というのは職人的な傾向が強く経営やサービスに疎いため、視野を広く持つタイプだった私は医師よりも経営者に向いていると思っていました。そのため、大学では医療経営管理学科で学ぶことを高校生の頃に決めました。
大学卒業後、当クリニックに参画した私は、当初は患者へのサービスやアンケート、仕入れ、相見積もり、人材採用、経理まで幅広く事務全般に携わりました。リハビリ補助や医療事務を担当したこともありましたね。
–医療経営管理学科での学びはどう生かされましたか。
鈴木氏:経営の観点から当クリニックを眺めたときに、患者の満足度や新サービスの導入、デジタル化推進などの必要性を痛感したのですが、そうした意識を持って大学で学んでいたおかげで、電子カルテの導入やレントゲンのデジタル化が順調に運びました。これは私の実績だと自負しております。
–クリニックでの苦労はどんなものがありましたか。
鈴木氏:一番の苦労は制度変更への対応ですね。診療報酬の細かい部分が1、2年でよく変わるため、その対応が大変でした。
また、患者さんも病気で大変な想いをしている毎日なので、応対にはことのほか気を使いますね。
–反対に、喜びを感じたことは何でしたか。
鈴木氏:医療機器関係や、勤怠管理などをデジタル化したことで業務の改善が進み、従業員の労力軽減になったことへの喜びの声を聞けたのが嬉しかったですね。仕事が楽になると余裕ができて、患者さんへの対応もよりきめ細かくなります。そうなると患者さんもよりオープンに接してくれますので、好循環が生まれます。
また、私はクリニック経営以外に別の会社も経営しているため、人脈やリソースなどをうまくクリニックにリンクさせることができれば面白いと感じています。
規制緩和が予想される遠隔診療とAIを融合
–今後の目標をお聞かせください。
鈴木氏:長期的な目標として、企業で働く人の健康を支える遠隔診療サービスと、私が他に経営している起業支援の会社による医療ベンチャーへの支援に力を入れたいと思っています。AIが医療分野に入ってくることは間違いないので、その活用も課題になりますね。
短期的には、企業向けのストレスチェック案件を年間5~10件は受けることが目標です。また、おそらく5年以内に院長の代替わりがあると思うので、それに合わせた組織整備を目指していきます。
遠隔診療の法規制は、今後どんどん緩和されることが予想されております。そうした動きとAIをうまく融合させて、より一層みなさんの健康維持に寄与したいと考えております。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
鈴木氏:神奈川県内がメインになりますが、県内最安値ベースのストレスチェック提供に最も力を入れ始めています。また、従業員のストレスや胃が気になる場合は遠隔での問診を実施し、場合によってはご来院をいただき検査を行い、その結果次第で必要な措置を提供いたします。
この一連の流れは県内では他にあまり見られません。従業員の健康のために、ぜひご一考ください。
執筆=増田
校正=米山