株式会社廣起
廣木 雄一郎
POSTED | 2020.06.23 Tue |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:5〜6年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoC |
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スポーツイベント『フェスポ』ですべての人を笑顔に
人との繋がりがサービスを強くするTopics
今回のインタビュ―は、年間12000人以上を動員するスポーツイベント『フェスポ』をはじめ人材育成コンサル、講演会などの企画運営を行っている株式会社廣起の廣木氏にお話を伺います。
展開している事業内容はもちろん、起業のきっかけとなった事業家との出会いやこれからのビジョンについて語っていただきました。
株式会社廣起 代表取締役 廣木 雄一郎氏のONLY STORY
【経歴】
1988年、千葉県八千代市出身。2011年、明治大学法学部法律学科。小学2年からサッカーを始め、大学時代は明治大学体育会サッカー部でプレーする。大学卒業後は、シオノギ製薬に入社し、MRとして働くが、事業家との出会いをキッカケに新卒3年目から独立準備をはじめる。NTT Com マーケティングで営業を経て、個人事業主として独立。2019年に法人化し、現在は人材育成・講演会企画、スポーツイベント企画運営、レンタルスペース事業に携わる。
満足度の高いスポーツイベント『フェスポ』
––株式会社廣起の事業内容をお聞かせください。
廣木氏:弊社はスポーツイベント『フェスポ』の企画・運営、人材育成コンサルティングやビジネススクール・講演会の企画運営、企業向けのレンタルスペースの貸し出しサービスと大きく3つの事業を展開しています。
––まずは、スポーツイベント『フェスポ』について教えていただけますか。
廣木氏:フェスポは、スポーツ×エンターテイメントをコンセプトに年間で12000人以上動員するスポーツフェスティバルです。9割以上の参加者が20代の社会人で、性別や身体のハンディキャップに関係なく、する・みる・支えるすべての人が笑顔になれる場を提供しています。
具体的にはフットサル大会やeスポーツ大会を実施し、スポーツイベントの他にも、屋台やパフォーマンスの時間など、エンターテイメントの要素を取り入れ、大会がメインの一般的なスポーツイベントに比べて、どこを切り取っても楽しめるよう企画運営しています。
現在は、新型コロナの影響もあってオンラインイベントを強化中です。4月、5月は実験的に30人~50人規模でオンラインのeスポーツイベントを実施するなど、試行錯誤しているところです。
––次に、人材育成コンサルティングについて教えてください。
廣木氏:人材育成コンサルティングではいくつかのオンラインサロンを運営しており、その1つが学生×社会人のオンライン交流会『リファラボ』です。
『リファラボ』では、学生向けに社会で必要なお金の知識やコミュニケーションスキル、健康についてなど学校教育ではなかなか学べない題材を取り上げて、学生の内から自分の人生と向き合うきっかけ作りを行っています。コンセプトは「学び、成長、楽しむ」こと。特に楽しみながら学ぶことがすごく大事だと思いますので、お互いをよく知って何でも相談できるアットホームな雰囲気作りに力を入れています。
––同業他社と比べて強みや差別化できるポイントはありますか。
廣木氏:フェスポに関しては、すべて口コミで集客していますので、参加者同士の距離感が近くアット―ホームな雰囲気が特徴です。参加者からは「とても面白かった」と言ってもらえることが多いので、リピーター率が高いのも強みだと思います。
1度きりの人生、どう生きるか
––起業のきっかけを教えてください。
廣木氏:1人の事業家との出会いをきっかけに独立を目指しました。僕は就活のときにやりたいことが見つからず、たまたま内定を得た製薬会社に入社しました。しかしMR(医療情報担当者)としての仕事がうまくいかないことに加え、「本当にこのままの働き方で人生を終えていいのか」と疑問を感じるようになったのです。
社会人2年目には「今の状況を変えないとダメだ」と強く思うようになり、仕事終わりにいろいろな業界の人や経営者に話を聞きにいきました。その中である事業家から「1度きりの人生、廣木君はどう生きていきたいの」と問われたことをきっかけに、初めて自分の人生と向き合ったんです。
そこで思ったのは、「僕は年功序列ではなく成果に対して収入を得たい。尊敬できる人と働きたい。そして自分の意思で働く場所を選びたい。この3つを実現できる仕事がしたい」ということでした。そしてそれらを考えていくと独立するしかないと考え、社会人3年目から経営の勉強を始め、2019年5月に事業を立ち上げたのです。
––起業後、何か印象的なエピソードはありますか。
廣木氏:チームづくりがすごく大変だったことですね。
結果を出すためにはチームで同じ方向を向くことや価値観を共有していくことが何よりも大切です。しかし僕は「経営者らしくしなければならない」という想いが強くて、働いているメンバーに窮屈な思いをさせてしまい、事業を立ち上げから一緒だったメンバーが離れてしまったこともありました。
そういった苦しい経験を通して、より人との繋がりや人間関係の大切さに気づいたのだと思います。
––人間関係に課題を感じていた時があったからこそ、人との繋がりを大事に経営されているんですね。
廣木氏:そうですね。その想いはサービスにも活かされていますね。
例えば全然知らない人が経営しているコーヒー屋さんと仲良くて信頼している友人のAさんが経営しているコーヒー屋さんでは、後者を選んでいく方が多いと思うんです。
それはAさんの魅力や人柄、そして普段どういう影響を周りに与えているのかにもよりますが、これからの時代はそういったことが一番差別化できるポイントになるのではないでしょうか。サービスに人が集まるということは、人間関係の土台があってこそ。だからこそ人との繋がりを大事にしています。
時代の流れに合わせたサービスを提供していく
––今後のビジョンを教えてください。
廣木氏:これからも「人とスポーツの可能性を最大限に」引き出せる機会を提供し続けていきたいと考えています。
リモートやオンライン化が進む中で、これからのサービスは人の感情が動くものや、リアルに人が触れ合えるスポーツやフェスがより価値が増していくと思うんです。そういったライブ感のあるイベントなど、時代の流れに合わせてサービスを提供していけたらいいですね。
また「人生100年時代」と言われるように、国や企業はさらにスポーツの分野に力を入れていくようになると思いますので、将来的にはスポーツを通して健康に携わる事業も始めたいと考えています。
––社会的にはどういった影響を与えていきたいとお考えですか。
廣木氏:僕らとの出会いによって人生が大きく変わるきっかけが作れたら嬉しいですね。
スポーツイベントでも人材事業でも、感動や一体感を味わえる機会をどんどん作ることができれば、社会にとってすごく価値があると思っています。
––ありがとうございます。では最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
廣木氏:経営者の方に対しては、僕は志が高い人たちと切磋琢磨しながら一緒に社会をよくしていけたらと思っていますので、興味を持っていただいた方はぜひご連絡ください。
学生の方に対しては、自分の可能性を信じてほしいですね。過去を見て未来を決めるのではなく、未来のなりたい姿から逆算して今できることに努力をすること。性格や能力、自分が置かれた状況を言い訳にせずなりたい姿に向かってチャレンジをしてほしいですし、僕もそういう大人でありたいと思っています。
執筆=山田
校正=笠原