株式会社フリー・ウエイブ
高橋 睦実
POSTED | 2016.03.11 Fri |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:人材(採用・派遣) 創立:15年以上 決裁者の年齢:60代 商材:BtoB |
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モデルマネジメントで外国人と日本を結ぶ!
登録数2500名以上。創業25年目の外国人専門モデル事務所。Topics
株式会社フリー・ウエイブ 社長 高橋 睦実氏のONLY STORY
国際電話から始まった外国人タレントビジネス
「こっちには素晴らしいダンサーがたくさん居るのよ!!」「日本に紹介したいから手伝って!」始まりは、アメリカに住んでいる友人からの一本の国際電話でした。
当時の私は、英語は話せず、海外に住んだ経験もなし。街角でダンスをしている外国人がいることすら知りませんでした。でも、衝撃と同時に強い好奇心が湧いたんです。これって、ビジネスになるんじゃない?と。
私は、小さい頃から好奇心旺盛で、独立心が強く、思った通りにやってみないと気が済まないタイプ。勇気だけはあったんです。好奇心の赴くまま、1992年に外国人専門エージェンシー「フリー・ウエイブ」を設立しました。
請求書の書き方もろくに知りませんでしたから、分からない事は、周囲に頭を下げて、ひとつずつ教えていただきましたね。「仕事は目で盗め」と言いますが、まさにその状態でした。
外国人ダンサーのマネジメントを皮切りに、イベント、ミュージシャンのマネジメント、レコードレーベル設立など色々やりました。設立から10年程して、モデル部門を始めたことで経営は軌道にのりましたが、それまでは失敗も多かったです。電話が1度も鳴らず、いつまでこの会社を続けられるのかと不安に駆られた夜もありました。
経営者だった父に「儲からない会社ならさっさとやめろ」と言われた時は、悔しくて、陰で涙も流しましたね。おかげさまで、私を応援してくださる素敵な方々との出会いに恵まれ、口コミでお仕事の輪を広げながら、今日までやってくることができましたが、あの頃の悔しさと辛さは今でも忘れません。若い頃の失敗は、全てが大切な勉強の時間でしたね。
信頼こそが、マネージャーの喜び
現在は、「モデル・エキストラ部門」「ナレーター部門」「俳優部門」「ミュージック部門」「ダンス部門」「パフォーマンス部門」と様々な部門を通じて、クライアント様のご要望に日々お応えしています。中核はモデル部門、ナレーター部門へのニーズも高いですね。
数人だったタレントも今では常時2500名を超え、多様なニーズに安定してお応えできるようになりました。弊社の強みは、人材力と、対応スピードの速さです。私たちは、急なご依頼であっても「できません」とは言いません。登録者ネットワークを駆使し、豊富な登録数の中から迅速にタレントを選出します。たとえ今日中であっても、タレントをご用意するのが私たちの使命ですから。
マネージャーにとっての一番の喜びは、クライアントや所属タレントから信頼されることです。タレント達は、言葉も違えば、考え方や文化、国民性も違う日本で頑張っています。だから商品としてたくさん売ってあげたいし、人間同士とことん向き合い、ファミリーのような絆を築きたいんです。
クライアントとタレントの間に挟まれる難しさはありますが、タレントの行動は、私たちの責任。私たちも常に自分を磨き、人間力を高めて、タレントから尊敬されるマネージャーであり続けるよう努めています。その結果が「やはりフリー・ウエイブのマネジメントは違う」と、クライアントの信頼にもつながっていくんです。自分たちの取り組みが良い仕事につながり、クライアントとタレントから「ありがとう」と言われた時は、頑張って良かったと涙が出ますね。
お金を追わず、若い力で夢を叶えよう
「業界や世界を変えていく自由な波のようになりたい。」そんな思いを込めて立ち上げた株式会社フリー・ウエイブも、気付けば創業25年。国際電話とFAXで孤軍奮闘した頃と違い、スタッフも増え、私自身はマネジメントから手を引きました。
今後は、経営者として、若いスタッフの面白いアイデアや意見をどんどん取り込んで、個々の実力を100%発揮できる会社作りを進めたいと思っています。「お金を追う仕事をするな」とよく言うのですが、お金ばかりを見てしまうと本質が見えなくなってしまいます。スタッフには、クライアントに喜んでいただいた時の気持ちを大切に、夢をここで実現して欲しいですね。
今の日本には、外国人に対する偏見も少なからずあります。若い世代には、国際社会の一員として、もっと世界を見て欲しいですね。そのためには語学やコミュニケーション力も必要ですから、どんどん勉強して、色んな人の意見を聞いてほしいです。
自分を押し通すことも大事ですが、そればかりでは成長の機会を逃してしまいます。誰かの言葉を素直に聞ける人は、成長できる人だと私は思います。夢を持つ事を忘れず、どんどん挑戦してください。