株式会社Cube-up
内田 由美
POSTED | 2016.04.22 Fri |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:研修・コンサル 創立:11〜14年 決裁者の年齢:60代 商材:その他 |
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絵本で、人材育成はもっと面白くなる。
研修から絵本セラピーへシフトを目指す、人材育成のプロ。Topics
株式会社Cube-up 社長 内田 由美氏のONLY STORY
株式会社Cube-up
~代表取締役社長 内田 由美(うちだ ゆみ)様~
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1959年横浜市生まれ。
総合建設会社・生命保険会社で、人材育成に従事した後、株式会社話し方教育センター入社。研修講師として、全国自治体・社会福祉協議会・民間企業等に登壇。
2013年独立、株式会社Cube-upを設立。
人材育成と子育てを並行し、気づけば30年余り。
ひとづくり、こころづくり、きずなづくりに力を入れている。
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リーダーシップを発揮して、誰かに何かを伝えたい。
初めて社外の人に研修するようになったのは、株式会社話し方教育センターに勤務した時。
企業や行政、福祉施設などでの新人研修やリーダー研修、覆面調査(ミステリーショッパー)などを行い、年間150日は各地を飛び回っていました。
思い返せば、昔からリーダーシップをとるのが好きでした。
中学生の時は、教師になるのが夢でしたし、学生時代も率先して幹事をしたり、頼まれてもいないのにマニュアルを作成したりしていましたね。
初めて就職した建設会社で後輩の指導を任された時は、「どういう風に教えれば上手く育つのか」ということを常に考えて指導をしていました。
人に何かを教えたいというよりは、「伝えたい」という思いが行動の源になっていたような気がします。
話し方教育センターでの勤務を経て、2013年に株式会社Cube-upを設立してからも、その思いは変わらないですね。
たとえば市役所の場合は、職員が市民に挨拶をするようになったことで、市民からも「ありがとう」と言われるようになり、良い相乗効果が生まれました。
民間企業のコールセンターでは、それまで5分かかっていた電話対応が3分になり、お客様をお待たせする時間が少なくなりました。
応対が良くなれば、それをやっているご本人も楽になりますので、メンタル面でも必ずプラスになります。
その楽しさを、人材教育を通じて伝えて行きたいのです。
絵本は、大人の人材教育に役立つ教科書になる。
私は、会社のテーマとして「ひとづくり、こころづくり、きずなづくり」を掲げています。
人は人とつながることで、人も作られるし、心も作られる。より良く生きられ、笑顔が生まれます。
その軸にあるのが、「自分を好きになってもらうこと」だと思います。
自分を肯定できない人は、他の人を肯定できません。
自分との関係を築けていないのに、人との関係を築くことはできないからです。
「絵本」と言うと子ども向けのものというイメージがありますよね。
でも、大人になってから読むと、非常に奥深いものがあるんです。
人間関係に置き換えて考えることができたり、自分の強みや弱みに気付けたり、人材育成の良い教材になるんですね。
同じ絵本でも人によって感じるところは違いますから、みんなで1冊の絵本を読んで感じたことをアウトプットしてシェアすることで、それぞれの考え方を理解してもらうことができますし、相手に分かりやすく話す工夫を促すことで、話し方や聞き方の研修にもつながります。
絵本は短い文字の行間に、自分の気持ちを埋めて行くという良さがあります。
自分が今生きていること。
自分が素晴らしい存在であること。
自分も社内で誰かに影響を与えている存在であることを、講義という押しつけではなく、絵本を通じて感じてもらいたいのです。
ボランティアとして、月1回グループホームへの慰問もしているのですが、研修や、絵本や、ボランティアは、あくまでもコミュニケーションの方法のひとつです。
心のケアが叫ばれている今、参加者に前向きな気持ちで帰っていただけるように、背中を押してあげられるよう心がけていますね。
人生は素敵な一人旅。後悔しない選択肢を選びたい。
人生は自分を磨く、素敵な一人旅。
自分の人生をどう生きるかですし、周囲にどれだけの名脇役を揃えた主役になれるかが大事だと思います。また、人生は選択の連続ですから、たくさんの良い選択肢を持つことが大事です。
来年は何をやっているかわからないというのも、人生の面白さじゃないでしょうか。将来の目的をきちんと掲げて計画的に生きるのももちろん素敵ですが、時には横道や裏道にも入ってみて、柔軟に生きるのも面白いですよね。
実は、私が絵本セラピーの道を知ることになったのも、夫のリストラがきっかけでした。
夫がゼネコンの研究職から大学教授へ転身したのを見て、運命とはわからないものだなと思い、私も興味のあることを勉強しようと思ったんです。
自分が楽しむために何を選ぶか。「あの時こうしておけば良かった」と思うよりも、「失敗したけど、あの時やって良かったな」と思える選択肢を、これからも選んで行きたいですね。