鈴木 良和

私は現在、株式会社ERUTLUCを経営し、子供たちに向けてバスケットボールの指導を行う事業を運営しています。なぜ私が起業を志し、経営者という道を歩み始めたのか、その経緯についてお話します。

私が指導者を志すことになったのは、恩師2人との出会いがきっかけでした。

1人は、中学校時代、私にバスケットボールを教えてくれた稲葉先生です。

ご自身はバスケ未経験だったのにも関わらず、当時のバスケ部員を全国大会優勝へと導いた凄腕のコーチ。バスケの勉強にも非常に熱心に取り組まれていて、「成功哲学」を体現されたようなお姿から、生き方のモデルを学びました。

現在でも私の母校の話をすると、「おお、稲葉先生のところじゃないか！」というお言葉を頂くことがあります。稲葉先生の敏腕ぶりは有名で、今なお尊敬している先生です。

もう1人の恩師が、私が千葉大学に進学した際、バスケ部のコーチをされていた日高先生です。

筑波大学のヘッドコーチとしても、わずか２年でチームを１部リーグ優勝まで導いた経歴をお持ちの方ですが、それを出さない謙虚な姿勢や、確固たる自我を持ち、成功へと繋いでいく力量に、強く惹かれたことを覚えています。

２人の恩師との素晴らしい出会いを通して、私は優れた指導者を1人でも多く増やすことで、未来の子供たちに、より良い教育環境を作れるのではないか、そう感じるようになったのです。

大学時代からバスケの教育者として、子供たちを指導する立場にいた私ですが、

改めて指導者を支え、育てたい。この思いを胸に株式会社ERUTLUCを設立しました。

株式会社ERUTLUCは、「人を育てる会社」です。

バスケットボール専門の家庭教師として、指導者や選手はもちろん、選手を支える親御さんにも、栄養管理や、バスケに最適な心理状態、持つべき価値観など、子供たちを支える上で必要となる様々なことについて学ぶ機会を提供しています。

子供たちを立派な選手に育てるためには、大人の支えが必要不可欠だと考えているからです。

中でも私たちの大きな特徴は指導者を教育するためのシステムです。実は弊社のコーチとして活動に参加する方は、36コマの指導要領を受けてもらっています。現場で子供たち一人一人にあった指導やフィードバックをするため、指導者がもっと良い指導をするための努力は惜しみません。

こうして指導者のスキルが上がることで子供たちが最大限に成長出来るような指導ができています。直近の試合に勝つことだけを目的にするのではなく、子供たちが１人のスポーツ選手として、「なりうる最高の自分」を目指して成長し続けていけるように、その子に最適な練習方法を考え、指導の舵をとっています。

家庭教師だからこそ、スキルの高い指導者が、一人一人にあった指導を行える。これこそが私たちの強みです。

今後は世界でも随一の、子供向けコーチチームを作ることが大きな目標です。

指導者として一人前になるためには、海外へ学びに行くのが主流とされている現在ですが、

むしろ学ぶために日本へ行こう、そう思ってもらいたいんです。

そのためにも、まずは弊社在籍の指導者を何千人と増やし、１人でも多くの子供たちに寄り添っていける組織を目指します。ゆくゆくは子供たちの方から、私たちの所で学びたいと言ってもらえるような組織にできたらいいですよね。

これからも、子供たちの教育環境をより良いものにするため、努力し続けていきますし、

それこそが、私自身の幸せにも繋がると考えています。

人生は時間そのものです。満足できるかどうかは、

人生をどのような時間で満たすのかにかかっています。

それを常に考えながら生きていかなければなりません。

私たちが仕事に取り組む過程で、より多くの子供たちにとって、

最高の教育環境を提供していくために、これからも進み続けていきます。