築地ビジネスホテル バン

潘俊宏

「築地市場で朝食を」人と人がつながるホテル

戦後の傘売りから生まれた地元を愛するホテルの挑戦
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今回のインタビューは築地ビジネスホテル バンの潘氏にお話を伺います。祖父の代からホテルを営む三代目である潘氏に、長い歴史の中で揺れる地元・築地で経営するホテル事業について語っていただきます。

築地ビジネスホテル バン 取締役 潘俊宏氏のONLY STORY

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【経歴】

1984年東京都出身。2007年武蔵大学経済学部主席卒業 翌2008年YMCA国際ホテル専門学校専攻科主席卒業 ホテル経営の一族に生まれ承継を見据え幼少期から英才教育を受けながら帝王学を学ぶ。
卒業から2012年に家業のホテル取締役に就任するまでの間はスイス留学を経て帝国ホテルで3年間勤務。あまりの低賃金に嫌気がさし、社員300人ほどのフルコミッションの不動産仲介会社にて歴代最速での店舗責任者就任。不動産会社で3年目の春、リーマンショックや東日本大震災の影響で低迷していた家業のホテルから声かけがあり、現在の自社ホテル経営の道へ本格的に乗り出す。
取締役就任以降、V字回復させたことをきっかけにホテル経営を軸とし、現在では不動産、民泊、エステ、清掃業など幅広く展開。現在はホテル多店舗展開、他ホテル運営受託などを視野にいれ活動中。中学時代から部活でやっていたゴルフをいまでは趣味として月に複数回ラウンドしている。

築地という立地を活かしたサービス


–まずは築地ビジネスホテル バンが手がけている事業について、お聞かせください。

潘氏:築地ビジネスホテル バンは、ビジネスホテルを運営しています。

私たちのホテルの特徴は3つございまして、1つ目は朝食です。築地市場と連携しているため、チケットを使用しながら、ホテル館内だけでなく築地市場の中でも朝食を食べることができるのです。2つ目は、犬、猫、鳥などのペットを同伴できるホテルとなっていること。3つ目は、大手と比較して承認決済や決断といったスピードが非常に速い、ということです。そのため、お客さまの希望、要望に対して、柔軟に応えることができます。

その中でも特に築地市場で朝食が食べられるという点については、海外からいらっしゃったお客様をはじめ多くのお客様に喜んでいただいております。移転問題などでさまざまな変化があった築地ですが、築地というブランドは大きな価値があると日々感じていますね。

 
–実際にお客さまからは、どのような声がありますか。

潘氏:部屋の広さにはご好評いただいておりますね。普通はホテルというと、ドアを開けて、バスルームや水回りの細い通路があって、ようやく客室、という印象があると思います。一方、私たちのホテルは、開けたらすぐにワンルーム感覚の開放的な作りになっているので、そういった点を魅力に感じてくださるお客様は多いですね。
  
–御社の経営・事業運営にあたって、大切にしていることを教えてください。
 
潘氏:とにかく清潔感、あとは人と人とのつながりですね。直接お客様と接するフロントはもちろんのこと、お部屋に誘導する際も、一言二言お話をさせていただいております。そういった人と人とのつながりを生み出すことはやはり重要だと考えていますね。

傘、ラーメン、中華料理、民宿、ホテル


–潘様は3代目だと伺いましたが、はじめからホテル事業を行なっていたのでしょうか。

潘氏:実は、もともとは今とは全く異なることをしていたんです。この事業は中国人である祖父が立ち上げたもので、彼は戦後間もなく日本にやって来ました。そこで傘を売って、次はラーメン屋台を作って、その売り上げで中華料理屋さんを作って、また次は民宿にして、最後にホテルにして。と言った具合に、変化に変化を重ねて、今の形になったと聞いています。

–潘様が事業を継承されるまでの経歴について教えてください。

潘氏:私自身は大学卒業後、ホテルの専門学校に通い、スイスに留学しました。そこから、ヘッドハンティングを受けて帝国ホテルに3年間務め、その後は不動産仲介の仕事をしていました。その不動産業で独立を考えていたところ、父親に声をかけられ、築地ビジネスホテル バンに入社し、今に至ります。

–これまでに苦労したことはありますか。

潘氏:すでに事業に関わってくれているスタッフがいるなかで、後から入ってきたにもかかわらず立場が上、という状態になったので、そこで話し方や見られ方というのはとても意識しましたし、苦労したところではありますね。

–創業にあたり、今でも思い返すような嬉しかった出来事はありますか。

潘氏:リーマンショックや震災といった、さまざまな出来事を経験してきましたし、正直営業成績が芳しくないこともありました。しかしそれでもまだホテルとしてちゃんと続いているということは、ひとつの自信になっていますし、嬉しいことですね。
 

お客様と一緒に作っていくホテル


–今後の展望について教えてください。

潘氏:まず、ホテルの一階にあるバーカウンターを、お客さまが交流ができるようなスペースにしていきたいと思っています。出張でくる方も海外から観光でくる方も、ひとりで食事してひとりで寝泊まりされる方がやはり多いのです。
そういったお客様から「同じような境遇の方と交流したい」というお声をいただいているので、このスペースを通じて人と人とがつながる場所を作っていきたいと思っています。もちろんひとりで飲みたい方もいらっしゃると思いますから、我々スタッフが交流したい方をつなげるようなかたちにしていきたいと考えていますね。

–長期的な目標は、どのようなものですか。

潘氏:地元築地で長く営業させていただいているので、築地をもっと活性化する、観光地としての魅力を深めるために、ホテルとしてできることをやっていきたいです。まずは築地への還元をしていきたいですね。
 
–最後に読者へメッセージはありますか。

潘氏:ホテルへの要望やニーズをお知らせいただければ、柔軟に対応できるところが私たちの強みです。そういった意味では、お客さまと一緒に作っていくホテル、カスタマイズしていくホテルなので、お知恵やお力添えをいただければと思っています。
 
 
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原

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会社名:築地ビジネスホテル バン

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