株式会社アドップ
渡邊和則
POSTED | 2015.05.03 Sun |
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TAGS | 従業員数:51〜100人 業種:広告・マーケティング・制作 創立:15年以上 決裁者の年齢:50代 商材:BtoB |
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制作会社の常識を覆す!
制作から広告代理店まで、一貫して行う会社Topics
株式会社アドップ 社長 渡邊 和則氏のONLY STORY
お客様の願う100%の広告を作る
「Webソリューション」「セールスプロモーション」「イベント」の3つの事業を中心に展開する、株式会社アドップ。
同社は、「制作会社」「広告代理店」双方の特徴を一社で実現するという特徴を強みとしている。
制作会社にも、広告代理店にもできない、営業、制作、キャンペーン実施をワンストップで手がける仕事をしているのだ。そのような事業形態をとる理由を、渡邊社長はこう語ってくださった。
「一般的に、制作会社は大手の広告代理店とつながり、広告代理店がクライアントとつながっています。そのため、制作会社は代理店を挟むことで、お客様からの声が届きづらくなり、細かい要望に応えにくくなるのです。
その点、私たちは制作から営業まで全てを自社内で行い、クライアントさんと直接つながっているので、細かい要望にもお答えできますし、お客様の不便なことや、求めているサービスを、他の事業で提供することもできます。」
「一般的に、制作会社はあまり営業をしません。ですが、私たちは最初から営業会社のように、テレアポをかなりの数やってきました。たしかにその大半は断られますが、何100社と声をかけているうち、1社くらいは興味を抱いてくれるんです。
大変でも、お客様の願うものを作りたい。だから直接取引をしたい、そのようにずっと思い、行動をし続けました。そのおかげもあり、今では多くの企業の方と取引を行い、お客様を口コミで紹介もいただいています。」
中小企業を応援するスイーツイベント
営業も手がける広告制作会社として、独自性を持つアドップだが、イベント事業にも独自の強みを持っている。
アドップのイベント事業では、商品を売りたい業者のために販路開拓のイベントを主催している。そして、そのイベント事業の取引先のほとんどが「スイーツ事業社」だというのだ。
その背景には、中小企業を応援する気持ちがあると渡邊社長は語る。
「パッケージデザインの仕事をしていたことがきっかけとなり、スイーツ系事業社のためのイベント事業を始めることになりました。そのような企業と一緒に仕事をしているときに、売る場所を確保したり、サンプリングをしたいという声を聞いていたんです。
その中でも催事に慣れていない企業のために、イベントを開催しようと思いました。店舗を構えていて、催事の経験もないけど、売り上げに悩んでいる事業社さんはたくさんいます。
そういうお客さんに対して、『初期費用も定額の料金もいりません、売り上げの成果報酬でいいですよ、リスクはないですよ』という提案をしたら喜んでくれるんですよね。そういう企業って世の中にあまり知られていないんです。美味しいけど、その分販促費をかけることができていない。
そこで販路を開拓してあげて、近くの施設やホール、百貨店などでイベントをやってあげる。そうすると、施設にも、会社さんにも喜んでもらえます。
私たちは売り上げよりも、中小企業を応援したいというも思いで、イベント事業をやっているんです。」
他者とは違うインバウンド
アドップはウェブ事業でも差別化を図っている。
それが「インバウンド」事業である。
インバウンドとは「訪日外国人向けのプロモーション」のことだ。その中でも同社のインバウンドの特徴は、「日本に来る前に、認知をしてもらうためのプロモーションをする」という点にある。
「大手さんがやっているインバウンドと違うのは、外国人が日本に来る前から、外国人向けにプロモーションをするという点です。海外でサイトを作り、現地の人々に向けて広告を打つ。そういうノウハウはまだまだ日本に広まっていません。
対策をしている企業はほとんどなくて、そこをうちが担当しているんです。おかげ様で、空港や百貨店、様々な企業様と組ませてもらうこともできました。そこでも実際にかなり成果が出ています。」
なんと、空港での成果は、最大で50倍の売り上げ、少なくても通常の10倍を超える成果を出しているという。
事業シナジーで勝つ制作会社
「インバウンドは2020年、オリンピックまでには必ずドーンと来ます。
セールスプロモーションは、紙の制作だと厳しいんです。ですが、うちはそういうところでも生き残っている。というのは、ウェブ、イベントで仕事を持っているので、そこでシナジーを生んでいるんです。そこの連携を今後も強化したいと考えています。
あとは、システム面での強化もしていきたいと思っています。IT化はまだまだ進んでいて、うちもエンジニアの採用を強化しようと思っています。
そしたらウェブ制作と連動して、稼働していくと。
5年10年先のことを考えると、うちはシステムがないと絶対にだめなんですよ。そこで、うちにはエンジニアがいることが大切なんです。
各事業が協力しあって事業を成長させていく。そういう未来を描きながら、進めています。」
編集後記
アドップさんは、紙、オフラインの仕事が多い印象の広告代理店の中でも、ウェブの色が強い会社。
ウェブ広告代理店以上にオフラインに強く、広告代理店以上にウェブに強い、いいポジショニングを取っている、魅力的な会社だと感じました。
広告に憧れている学生にとっても、自社内で企画、営業、制作までを一貫して行えることは魅力的なのではないでしょうか。
取引先にも、社員にもストレスフリーで、成果の出る、魅力的な業態。さらに多くの事業で差別化を図り、成長していく企業、とてもいい会社さんでした。