株式会社世界はもっと美しい
桑原宏明
POSTED | 2019.12.10 Tue |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:研修・コンサル 創立:5〜6年 決裁者の年齢:30代 商材:BtoB |
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人的資源マネジメントで能力最大化と収益向上を
シームレスな社会、DAOの実現を目指してTopics
今回は企業組織のコンサルティングを行う株式会社世界はもっと美しいの桑原氏にお話を伺いました。シームレスな社会、DAO組織の実現を目指す同社の取り組みや起業の経緯について語っていただきます。
株式会社世界はもっと美しい 社長 桑原 宏明氏のONLYSTORY
【経歴】
1986年、群馬県月夜野町出身。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。文化服装学院卒業。高等教育機関にて教員.金融機関.コンサルタントを経て現在
適正な人員配置で収益の向上
–まず、株式会社世界はもっと美しいの事業内容について教えてください。
桑原氏:はい。弊社は人的資源マネジメントのコンサルティングサービスを提供している会社です。その領域の中でも、収益の向上に繋がる人員配置の提案をしています。
特に大きな企業では、組織形態、オーバー・コンプライアンス、職能型の処遇等、エンゲージメントの差が生まれやすい環境にあります。エンゲージメントが低下している社員の中にも優秀な社員は多く存在し、エンゲージメントを引き出すことのできる会社で働けば、より一層能力を発揮することができます。
私たちはエンゲージメントが低下している、優秀な社員に対し、現在所属している会社に在籍しながら、他の会社で働くという提案をしていくことで、双方にとってメリットになるサービスを提供しています。
–他社との差別化をはかっている点や強みは何ですか。
桑原氏:解雇やコスト削減を実施するコンサルタントは多く存在しますが、社員を外部委託することによって収益を生み出すようなサービスを提供する会社は極めて少ないと言えます。
人員削減の必要性や、解雇回避の努力義務、解雇対象者の人選の合理性、労働者へ説明・協議等、整理解雇の妥当性のファクト積み上げには多くのコストがかかります。さらにサバイバーシンドローム(従業員のエンゲージメントの低下)の恐れも生じます。
私たちのサービスは、コストをかけることなく、さらに会社のブランドイメージの低下を招くこともなく、解雇同等の対処をすることができる点が特徴だと思います。
前職での経験から現在の事業を構想
–起業のきっかけについて教えてください。
桑原氏:私は前職でも組織開発の事業に携わっていました。その中で取引をさせていただいていた、ある会社ではグループに数十社子会社があり、数万人近くの社員が働いていました。
M&A直後の社員や業績が悪化した会社の人員を大幅に解雇するのではなく、再教育してグループ内の会社に異動させることで、グループ全体の採用費用や教育コストも抑えるというシステムを導入しました。この前職のシステムから、今の事業を着想しました。
–ミスマッチ社員に目をつけて、この事業を始められたということですね。
桑原氏: そうですね、ミスマッチの問題は個人にとっても、会社にとっても大きな損失になるので、そこを解決したいと考えたんです。
例えば40歳で年間1000万円の費用のかかるミスマッチ社員がいたとしたら、その人が今後20年勤務する間、会社は約2億円を払うことになります。あえて厳しい言い方をするとミスマッチ社員は会社の負債です。この場合、現在価値で約2億円の負債です。
高額を支払うのであれば、やはり対価として相応しいパフォーマンスが欲しいというのが会社の本音です。しかし会社とミスマッチが起きていればその人もパフォーマンスを最大限発揮することも難しいです。
そういった状況でも外部委託をすれば、PLの人件費は変わりませんが、新たな収益を上げることができ、会社全体の利益が向上するとおもったのがきっかけです。
分散型の組織をつくるために
–今後の目標について教えてください。
桑原氏:DAO(自律分散型組織)の実現です。つまり中央集権型の組織ではない組織の実現ですね。具体的には人材個人の力量が大きくインセンティブ(給与、トークンエコノミー等)に反映される、中間搾取のない組織を作っていきたいと考えています。そのために、まずは個々のインセンティブをデザインして、個々が活躍できる仕組みを考えていく必要があると考えています。
現在、インセンティブのデザインについては実験を繰り返しながら実施し社員も納得し会社も納得するアルゴリズムが見えて来ました。
共感いただくことで超優秀な社員から個性あふれる社員まで集まってきました。
「会社」という形態がなくなる世界は近いと思います。一人一人が主役で透明で公平な世界を私は作りたいと思います。
–ありがとうございます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。
桑原氏:株式会社(取締役)というものは会社経営を株主から委託されており、会社に利益をもたらす責任があります。そのため会社に損害を与えた場合は取締役が会社に損害の賠償をする責任を負います。さらには会社経営に関する説明責任、情報開示などもあります。
弊社のサービスはそういった責任を負っている個人や法人に対してのサービスであり、株主に対しても安心を与えるサービスです。
是非活用ください。