コロニー株式会社
清水勇樹
POSTED | 2019.04.22 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:研修・コンサル 創立:5〜6年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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事業開発経験者、起業経験者と組むコンサルティング
事業成功の型を作り、新しい働き方を身近にする会社Topics
今回のインタビューは、事業開発経験者や起業家のオープンネットワークを活用した新規事業コンサルティングに取り組むコロニー株式会社の清水氏にお話を伺いました。キャリアに悩む友人の存在をきっかけに創立した同社の取り組みや日本の現状を変えたいというの熱い想いについて語っていただきます。
コロニー株式会社 代表取締役 清水 勇樹氏のONLYSTORY
【経歴】
新卒で株式会社NTTデータに入社。システムインフラエンジニアとして勤務後、
デロイトトーマツコンサルティング株式会社へ入社。
主に、日系大手企業向けに、様々な新規事業開発案件を手掛ける。
その後、楽天株式会社へ転職し、複数サービスの新規事業をリード・推進し独立。
リディッシュ株式会社を取締役COOとして設立後、
コロニー株式会社を設立し、様々な会社の新規事業開発の推進を
全面的にサポート
事業を成功させるための型を作る
–まずはじめに、コロニー株式会社の事業内容を教えてください。
清水氏:弊社の事業内容を一言でいうと、事業開発経験者もしくは起業家のオープンネットワークを活用した新規事業コンサルティングです。
例えば、自分の勤めている会社から新しいことをやらなければならないというお達しを受けた場合、当然ですが担当者は何かを始めようと考えます。
しかしそういった担当者の多くは、ノウハウがなく、社内の人間だけでは手も回らずどうしたらいいのか分からないといった壁に当たってしまいます。そういったお悩みを解決し、新規事業のサポートをするのが弊社のコンサルティングサービスになります。
‒他社と差別化をはかっている点や強みを教えてください。
清水氏:私たちの強みは大きく分けて、価格とノウハウの2つになります。
まず価格に関して申しますと、コンサルティングにもたくさんの種類があるのですが、基本的に戦略を作る部分の単価がもっとも高いんですね。
その点弊社は、事業開発経験者や起業経験者などを400名ほど集めたネットワークがあるので、柔軟にチームを組み合わせて低価格でサービスを提供することができるんです。
具体的には、まずクライアントからいただいた案件には1人パートナーをつけ、必要に応じてほかにもパートナーを増やしていきます。パートナーは1ヵ月前には調整できるので、お客様が必要だと感じた人数やパートナーのレベル、予算に合わせてアサインが可能です。
次に、ノウハウに関しては、弊社のコンサルタントは起業経験者や事業経験者だけで構成されているので、実体験を元にしたノウハウからコンサルティングを行っています。
また、一般的に、コンサルティングは、「3人3ヶ月いくら」のようなパッケージが決まっているのですが、そういった規定がないこともコロニー株式会社のひとつの特徴だと思いますね。
‒事業を進めるにあたって大切にしていることは何ですか。
清水氏:クライアントの事業を成功させることです。
今後日本の人口が減少することは確実で、その中でいかにビジネスを大きくしていくかは、企業の大きな課題になっていくと考えています。そういった時に、0から1を生み出す事業開発力やノウハウ、人材がとても重要になってくると思うので、クライアントの事業成功例を積み上げ、採用すれば成功するような新規事業の型を作成したいと考えています。
日本人の働き方に疑問を持ち、起業を決意
‒起業に至ったきっかけについて教えてください。
清水氏:起業のきっかけは「人々に新しいライフスタイルの提案がしたい」という想いです。というのも、私の周りには自分のキャリアに悩んでいる友人が多かったんですよね。彼らは大手企業に入って何年か務めていて、30手前になってきて、これからどうしようと悩んでいました。
‒清水様の周りにはキャリアに悩んでいる方が多くいらっしゃったんですね。
清水氏:はい、みんな同じことに悩んでいると言うので、何か理由があるのかと調べたら、日本人は他国と比べて、会社への満足度が低かったんです。日本が大体60%くらいで、他のOEC諸国だと、約80%は満足している。
そのほかにも、過労死してしまうほど働いている超過労働の割合が日本は24%で他国は10%程度だということがわかりました。その一方で、年間の一人当たりの利益率は、アメリカでは12万ドル、日本は8万ドルと低い。
これら要素をまとめると、日本のサラリーマンは超過労働時間している人の割合が多いけれど利益率は低く、自分の会社への満足度が低いということ。これは、何かがおかしいと思うように感じました。
‒働いている日本人は会社への満足度が低いとのことでしたが、その理由はどこにあるとお考えですか。
清水氏:理由はいくつかあるとは思うのですが、日本は会社や組織のルールに縛られている人が多く、新卒で勤め上げるか、転職するかという価値観しか持っていない人が非常に多いことに気がつきました。
今、第三の起業ブームがきていますが、雇用されるだけではなく、独立したり、プロフェッショナルワーカーとしての働く選択肢もあるんです。そういった働き方をすることで、会社や市場に囚われず、どんどん好きなことをやれるような人が増えるはず。そのために、この会社を立ち上げようと思いました。
新しい働き方を提案する企業へ
‒今後の目標について教えてください。
清水氏:短期的な目標としては、まず会社の売上を10億円まで持っていきたいと考えています。
長期的には、新規事業の成功方法の型を作り上げて、独立者をどんどん増やしていきたいですね。仕事ができる人にはちゃんと権限と、それに見合った成果や対価が与えられるべきなのですが、日本企業はそういった状態にありません。世界的に見ても日本が遅れている部分であると思うので、啓蒙による働き方の提案を進めていきたいですね。
‒最後に、読者へメッセージをお願いします。
清水氏:日本の人口が縮小していく中で新しい次の一手を打っていく必要があると思いつつ、何をしていいかわからないという方が多いと思います。
コロニー株式会社は、新規事業の企画から、実践まで一括してサポートできるので、新規事業を推進したい、また社外と組んでCVCやM&A、アライアンスを進めたいということであれば、ぜひお声掛けいただければと思います。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原