株式会社エイトレッド

岡本 康広

「ワークフロー」のシステム化が迅速な意思決定に直結

テレワークを支えるデジタル稟議システム
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今回のインタビューは、社内業務を飛躍的に効率化するワークフロー製品を展開する株式会社エイトレッドの岡本氏にお話を伺います。ワークフローのシステム化が企業にもたらすものや、同じ会社に三度も入社した岡本氏の異色の経歴などについてお聞きしました。

株式会社エイトレッド 社長 岡本 康広氏のONLY STORY


【経歴】

1971年島根県生まれ。1990年に上京、システムエンジニアとして自身のキャリアをスタートさせた。その後営業に転身し、1994年株式会社ソフトクリエイトに入社を果たす。最初の入社から現職に至るまでの間に二度、ソフトクリエイトグループを離れ、富士ソフト株式会社ではソリューション営業、合同会社DMM.comでは3Dプリント企画営業、そしてロボット事業を立ち上げ、事業責任者を歴任。

2017年にソフトクリエイトグループへ三度目の入社。2018年、株式会社ソフトクリエイトホールディングスがM&Aした株式会社エートゥジェイの代表取締役副社長に就任、そして2019年6月より株式会社エイトレッドの代表取締役社長に就任(現職)。ワークフロー総研所長も兼任。

これまでシステムエンジニア、営業、事業企画、アライアンス、広報、マーケティング、新規事業など幅広い経験を積んで、現在は経営に力をそそいでいる。また、島根県のふるさと親善大使「遣島使」でもある。

企業規模に対応する3つのサービスを展開


–株式会社エイトレッドの事業内容からお伺いします。

岡本氏:弊社はワークフローをシステム化するサービスを提供し、業務の可視化・電子化を促進することで、企業の迅速な意思決定に貢献しています。

組織の業務には「申請・承認・決裁・実行」という一連の流れ、いわゆるワークフローが存在しています。たとえば申請書や稟議書は、多くの人の確認とハンコを経て社内上層部に届き、決裁されます。

しかし、紙でのやり取りでは提出した文書が今どこを回っているか分からない上、いつ決裁されるのかも不明です。おまけに印刷やファイリングなどのコストもかかり、紛失や不正のリスクもありますよね。

弊社が提供するサービスを用いれば、紙を届ける手間が省けるだけでなく、いつ誰を経由したか履歴が残るので、そうした不安も解消されることになります。

–そのサービスとはどんなものでしょうか。

岡本氏:大規模法人向けの「AgileWorks」(アジャイルワークス)、中堅・中小法人向けの「X-point」(エクスポイント)、X-pointのクラウド版「X-point Cloud」の3つのサービスを展開しています。

「AgileWorks」は、大企業ならではの組織改編や人事異動に対応した事前の設定が可能な上、他のシステムとの連携が容易であったり、英語や中国語にも対応しているのが特長です。

「X-point」と「X-pointCloud」は、中小企業が高機能のワークフローを簡単に導入できるサービスです。発売からおよそ17年が経つ業界最古参システムとして、日本の企業文化に広く浸透していることから、今でも多くの企業に利用されています。

クラウド版にセキュリティ面の不安を持つお客様は、パッケージ版の「X-point」を選ばれます。一方、初期費用を抑えられ、サーバーのトラブルやメンテナンスの心配がないクラウド版のメリットも見逃せませんね。

–競合他社と比べ、御社の差別化ポイントはどこにありますか。

岡本氏:弊社独自の技術により、紙の書式と同様のフォーマットがWeb画面に表示されるので、従来通りのイメージで申請書を作成・提出することができます。

そのためPCが苦手という人でも使いやすく、また顧客の書類管理やペーパーレス化も可能なため、現場の方々にも好評です。他社のクラウド製品ではマネのできないこの技術は弊社一番のアピールポイントであり、優位性でもありますね。

それと稟議に関する複雑な要件や申請ルート設計などにも柔軟に対応できるので、どのような稟議業務もデジタル化することができます。

–利用するお客様についてお伺いします。

岡本氏:お客様は規模や業種、業態を問わず、おおよそ日本の企業分布そのままの割合でご利用いただいています。これは企業の規模ごとに提供するサービスを分けて用意しているためですが、最近の傾向としては大企業のニーズが目立ちますね。同時に、従業員数100人以下の中小企業の「X-pointCloud」導入も増えています。

テレワークが進み、印刷の機会が減りペーパーレス化が急務となったことがニーズの増えた原因ですね。こうした流れは当然ながら弊社事業の追い風になっていて、「デジタル稟議システムのおかげでスムーズにテレワークができた」という声が多く寄せられています。

また「X-point」を評価してくださる担当者様の紹介によって、その紹介がさらに次の紹介を呼ぶことも弊社サービスの大きな特徴だと思います。

二度の退職でもなおスカウトされ社長就任へ


–今日に至るまでの経緯をお聞きします。

岡本氏:私は高校卒業と同時に島根から上京し、コンピュータが好きだったので日立のシステムエンジニアとして3年間働いた後に、営業職としてソフトクリエイトに転職しました。

当時のソフトクリエイトはパソコンショップ中心の会社で、そこで法人営業として毎年MVP評価される実績を挙げたことから「もっと大きな仕事をしたい」と思い、今度は富士ソフトでソリューション営業に就いたのですが、「上場を手伝ってくれ」とソフトクリエイトに呼び戻されました。

二度目の入社では広報の立ち上げや新規事業など、常に新たなチャレンジを続けましたが、再び辞めて、今度はDMM.comに移って3Dプリントやロボット事業の立ち上げなど事業責任者を歴任しました。しかし、そうこうしているうちにまたソフトクリエイトから声がかかったんです。

–二度も辞めてしまった会社から、またスカウトされたんですか。

岡本氏:はい。その頃はソフトクリエイトも成長して事業毎に分社化されていたので、多角経営のためにいろんな経験を積んだ人材が必要とされた時期だったと思います。また、以前に営業として実績を出し、社長室長も務めていたためか、ソフトクリエイトグループの現会長から信頼されていたようですね。

その後エイトレッドの社長が退任することになった際に、SEや営業、新規事業立ち上げ、アライアンス、広報、マーケティング、管理業務など、あらゆる経験があったことから私に白羽の矢が立ち、社長に就任することとなりました。

信頼を得るマーケットリーダー目指して


–今後の短期的、長期的展望をお聞かせください。

岡本氏:ワークフロー市場のマーケットリーダーになることが短期的目標です。

単に市場シェアのトップを取ることにとどまらず、お客様やパートナー様、社会からの信頼を得て、競合会社からも一目置かれる存在を目指しています。そのためには実績を示すことが第一ですが、弊社の業績だけにとらわれずに、ワークフローやデジタル稟議の素晴らしさを市場全体で広く啓蒙したいですね。そして、それを実現するために「ワークフロー総研」を立ち上げました。

また、私は「人と人のつながりを創り続ける」というミッションを掲げています。システムがいくら進歩しても、ビジネスは人と人の関係で成り立つものだからです。ワークフローも結局は人と人のつながりなので、つながりを創り続ける新製品を企画することが私の長期的目標になりますね。

–最後に読者へのメッセージをお願いします。

岡本氏:このインタビューの目的はビジネス展開だけではなく、私の想いを多くの経営者に知ってもらうためです。

ビジネスを離れて普段接する機会のない業界の方たちと意見を交わし、アドバイスやアイデアを交換し合えるチャンスになれば幸いです。新たなイノベーションのヒントは異業種にこそ隠れているものだと思っています。

執筆=増田
校正=米山

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