株式会社シンプリズム
二瓶 嘉昭
POSTED | 2016.09.21 Wed |
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TAGS | 従業員数:31〜50人 業種:IT・情報通信業 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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ITサービスを、もっと使いやすくシンプルに。
「それが欲しかった!」に響く、コンテンツを生み出していきたいTopics
株式会社シンプリズム 社長 二瓶 嘉昭氏のONLY STORY
無責任な人生からの脱却。
高校卒業まで、地元から外に出た事がなかった私。
人付き合いも上手くなく、失敗は親に尻拭いさせ、イヤなことは全て環境のせいにする。
無責任な人生だったんです。
高校を卒業して、このままじゃまずいと思うようになり思い切って地元を出て長野、新潟、山形、秋田と、一人で2週間ほどかけて旅をしました。
(結局は自分探しのつもりが、さらに迷いこむ事になってしまいましたが・・・。)
そんな中、行く先々で、色んな方々と巡り会い、親切にしていただきました。
中でも印象的だったのは、山形県で路頭に迷った時。
日も暮れはじめ、田んぼのど真ん中で「どうしようか」と突っ立っていたら、見知らぬおじさんが声をかけてくれ、採れたてのキュウリをくれたんです。
めちゃくちゃ美味かったですね。優しさの味でした。
また、高速バスで隣に座ったおじさんとの出会いも印象深かったです。
車中でワインを分けていただいたことで意気投合し、そのまま山奥の大きなお屋敷に招待頂きました。
20帖もの和室のど真ん中にポツンと敷かれた布団で、ズラリと並ぶご先祖様の写真に見下ろされながら寝ました(笑)
翌朝は4時起床、軽トラで山を2つほど超え、鹿料理屋さんで朝食まで食べさせてくれました。
後日談ですが、本当は家に招待するのを奥さんから止められたそうです。
ただ、この若僧に何か自分にできる事はないかと、考えてくれたと聞き今まで味わった事のない、何ともいえない感情になったことを今でも覚えています。
それまで一人で物事を考えて、自己中心的に生きてきた私でしたが、こうした人々との出会いから「give&take」の精神の大切さを知り、親や友だち、今の自分の境遇に感謝することが少しずつできるようになってきました。
自分自身が変わらないと周りも変わらない。良い事だって起こらない。
全ては自分の責任だと思えるようになりましたね。
だんだんと自分の人生に胸をはれるようになっていったんです。
そんな私が24歳の頃、IT企業に就職し5年間営業として経験を積ませて頂き2011年にこの会社を立ち上げました。
当時思い描いていた青写真は、この5年で築き上げる事ができたのでこれからはその土台に、どんなロケットを積んでいくかの勝負になります。
エンジニアに責任と自立を。
株式会社シンプリズムでは、ネットワークやサーバーなどインフラ分野に特化した事業を行っています。
お客様の業務把握から課題解決のためのコンサルティング、インフラシステム全体の設計構築から運用保守まで幅広く対応し、ワンストップサービスを提供しています。
案件ごとの技術者派遣だけでなく、請負での実績も着実に積み、持ち帰りでの受注量も増えてきました。
メンバーも増強し、インフラ構築であれば全般的に遂行できるチーム体制を構築しています。
又、社内に請負チームが存在することで、若手育成の場にも役立っています。
要件を詰めていく場面から、ドキュメント納品まで一貫して経験をさせることで「お手伝いさん」ではなく、いちビジネスマンとしての意識を高めることに繋がっています。
社員一人ひとりが、自分の仕事に責任を持ち、他力本願にならず、人に「ありがとう」と言ってもらえるようになっていってもらいたい。
なかなか日の目を見ない職種だからこそ、そういった場面の創出をしていきたいと思っています。
これからはチャレンジ
創業から5年、随分時間はかかってしまいましたが、経営基盤を固める段階は終了しました。
今期から新規事業用の予算を用意し、今までやれなかった事にチャレンジしていきます。
「シンプリズム」という社名の由来にもある、「煩雑化されたものをわかりやすくしたい」という企業コンセプトに基づき、私たちが「もったいない」と感じるものを解決できるような、身近で利用しやすいサービスをどんどん生み出していきたいと思いますね。
また、海外マーケットへの展開や現地の方々の雇用も視野に入れています。
社内に技術が高く英語も堪能なスタッフも多いので、彼らの力をもっと活かせるフィールドを広げられたらと思います。