千葉　裕介

　私が現在株式会社ワンスターの代表を務めているのは、昔から「経営者」に対して憧れを抱いていたことが大きな理由です。

もともと私は、働くということに対して「誰かから指示されてやるもの」というイメージがあり、将来のキャリアに対してあまり積極的でありませんでした。

しかし就職活動を始めた当時はちょうどベンチャーブームで、自分で何かを考えて何かを生み出していく、そういった経営者を見る機会が増えていたんですね。私も彼らのように、自分の手で新しいことを切り開いていく経営者になりたいと思ったのです。

　そこでまずは経営者として成長できる環境を求め、当時少人数で裁量権の大きい株式会社ファインドスターに入社しました。

その後24歳の時に現ファインドスター代表の渡邊がワンスターを立ち上げることになり、そちらにジョインしたことが私とワンスターの関係の始まりです。

ただ、創業当初は、いろんなことをやってうまくいかないというのが半年ぐらい続きましたね。最初は通販事業をやりましたが、初期投資が必要でお金的にも厳しい状況でした。そんな中でも広告は出さないといけない。渡邊と2人で5万円の広告を出稿するのにすごく悩んだのを今でも覚えています。結果的に広告は出しましたが、ユーザーをほとんど獲得できない状態が続きました。

そこで改めて、お金がない中で広告を出すことは本当に怖いことだと感じました。それまでファインドスターでは大きい額の広告も受注していたので、そのありがたさをこの時に痛感しましたね。　

大きな金額での広告出稿もしていかないといけない、でも広告を出してもユーザーを獲得できるかは分からない。こういったストレスを改善していきたいという想いから、通販会社さん向けに成果報酬型の広告をやり始めたことが、現在のワンスターが提供するサービスのスタートです。

　ワンスターの事業内容を一言でいうと、単品リピート通販業界に特化したダイレクトマーケティングを支援する会社です。

単品リピート通販というのは、化粧品や健康食品が有名ですが、一回の販売で終わりではなく、お客様に何回も購入して頂ける商品を扱っていることが特徴ですね。

このマーケットは1兆円を超える規模とされ、単純な商品に限らずカーシェアリングや月額ビデオサービスも含まれます。

この業界ではお客様にリピートして頂くことが重要なので広告が利益に与える影響が非常に大きいんです。

　私たちは広告代理店的なサービスのみならず、システムの提案から既存顧客の育成など多岐にわたるソリューションをクライアントさんの課題に合わせて提案しているのです。

単品リピート通販業界に特化しているので、どうすればその商材を知って頂き、そしてリピートしてもらえるかというノウハウを持っていることがワンスターの強みですね。　

またワンスターは理念経営を徹底している会社でもあります。自分たちの大事にしている価値観を明文化して、その価値観に共感したメンバーを集めているんです。

理念内容は「基本的価値観」と「存在意義」から成り、新しいことを生み出す開拓精神や、お客様のために仕事をして関わるすべての人が幸せになる、ということを重視しているんですよ。

具体的な制度としては、査定において顧客貢献ができているかどうか、みんなからチェックしてもらう項目を設けたり、顧客貢献できた事例をみんなで共有しています。また、メンバーに感謝を伝えるサンクスカードや、新しいことにチャレンジした人を賞賛する試みも行なっていますね。

　直近のビジョンとしては、優れた商品を持っているのに、マーケティングの仕方が分からず困っている会社様のマーケティング支援を強化していきます。

東京エリアに限らず、日本にはいたるところに優れた商品を持っている会社様があります。そのような商品を消費者にお届けしていくことが私たちの使命なので、まずは取引企業数を広げてサービスの価値を上げていくというのが短期的な目標です。

また、私たちがビジョンとして掲げているのは、世界中の人を幸せにできるサービスをたくさん作っていくことです。日本の優れた商品を世界中に届ける、または世界の優れた商品を日本に持ってくる、というように優れた商品を世界中のユーザーに届けることも1つの使命です。

今は日本をメインにしていますが、世界中の人を幸せにするようなサービスをたくさん作って、みんなで幸せになる。長期的にはそういったことを目指しています。

お客さんや一緒に働く社員など、関わる人すべてが幸せになることを喜べる人には是非とも当社の門を叩きに来てほしいですね。これからも伸びていく業界ですし、成長意欲のある方にはとてもやりがいのある仕事ですよ。