anyenv株式会社

八並嶺一

エンジニア不足を解決するオフショア開発ラボ

雇用リスクなしで大幅なコストカットを実現
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今回のインタビューは、インドのバンガロールでオフショア開発ラボを運営するanyenv株式会社の八並氏にエンジニア不足の今後と対策、アウトソーシングの利点などをお聞きしました。

anyenv株式会社 代表取締役 CEO 八並 嶺一氏のONLY STORY

有数のIT都市・バンガロールで事業展開


–まず、anyenv株式会社の事業をお伺いします。

八並氏:弊社はインドのバンガロールでオフショア開発のラボを展開している会社です。これはエンジニアを採用するのではなく、業務をアウトソーシングする形でエンジニア不足に解消するサービスになります。

具体的には、クライアントにシステム開発からWebサービス・アプリケーション開発、カスタマイズまで幅広い言語に対応した人材が在籍するラボを提供しています。

–同業他社との差別化ポイントは何でしょうか。

八並氏:大別して3つのポイントがあると考えています。

まず1つ目は多言語に対応した開発が可能であることです。幅広い言語に対応したエンジニアを確保しているので、最先端技術からレガシー言語まで、日本では対応しにくい案件を処理できる点は大きな差別化になりますね。

続いて2つ目はコストパフォーマンスが良いこと。このサービスは採用の代替とするもので、自社採用と業務委託を比較すると従来の半分から3分の2程度のコストカットが見込めます。

最後3つ目は外国人材と十分にコミュニケーションが取れることです。オフショア開発で懸念されることの多いコミュニケーションの問題。ただ私たちは現地で日本語の教育サービスを提供しているため、弊社の3分の1のエンジニアが日本語を話すことができ、その問題も解決できるんです。

特に1つ目2つ目のポイントは2020年には世界最大のIT拠点になると言われているインドのバンガロールで事業展開していることが大きく関わっていると思います。

–それはどういうことでしょうか?バンガロールについて教えてください。

八並氏:バンガロールはインド第3の都市で、GoogleやMicrosoftをはじめ各国のIT企業が開発拠点を置いています。そしてそこには日本の2倍にあたる200万人ものエンジニアがいると言われている。これほどの数のエンジニアがいるからこそ、優秀なエンジニアに開発依頼ができ、その上安く採用できるんです。

10年後には80万人のエンジニアが不足する


–現在のオフショア開発のラボ事業を始められた経緯をお聞かせください。

八並氏:私はこれまで最高人事責任者として、3年間日本国内でエンジニア採用を担当していましたが、優秀なエンジニアはすぐに辞めてしまったり、好条件のオファーでも見向きもしなかったりと苦戦続きでした。

また私はグローバル事業推進責任者でもあるので、海外の採用アウトソーシングのイベントにもよく参加していました。そこで多くの学生さんたちと話をする中で、インドのバンガロールは活気にあふれ、エンジニアの数やスキルが他の地域を圧倒していることがわかりました。

そこから、バンガロールで日系企業向けにエンジニアの紹介イベントを展開したのですが、当時の日系企業は同じオフィスで外国人エンジニアと働くことに抵抗感が強く、エンジニア不足のソリューションとしてはなかなか浸透しませんでした。

しかし、10年後には80万人もの不足が想定されているほどで、依然としてエンジニア不足は解消されません。それならば「エンジニアを連れてくるのではなく、日本の仕事を現地にアウトソースする手もあるのでは」と思い至りました。

–エンジニア採用の難しさを体感されたとおっしゃっていましたが、具体的にはどこにその難しさがあるのでしょうか。

八並氏:企業は即戦力のあるエンジニアを欲しがりますが、なかなか採用できません。そのため20代前半の若い人を採用して教育し、一人前のエンジニアにするんですが、5年もするとフリーランスとして出ていく人が多いんです。こうした流動性の高さを見る度に、エンジニアの採用の困難さを痛感していました。

弊社のこのサービスは「脱エンジニア採用サービス」なんです。安定したチーム体制が外部にできて、事業の継続性が担保できれば、無理してエンジニアを囲い込む必要はありませんからね。

–アウトソーシングと安定とは親和性がないと感じる企業も多いと思いますが…。

八並氏:私は開発における最大のリスクは属人化だと考えています。スーパーエンジニアがいなくなると開発がパタッと止まってしまう。それでは困りますよね。

一方のラボチームはメンバーの入れ替わりを見込んでいるので、バックアップ体制も整い、引き継ぎもスムースにできるメリットがあるんです。

–これまでを振り返り、印象に残っていることを教えてください。

八並氏:事業を始めた当初、クライアントのニーズを「安く開発を行うこと」と捉え、それに見合った価格設定をしましたが、エンジニアの質や経験、コミュニケーションコストなどのために、トータルでは安くはなくなったことがありました。

今はそうした問題を改善したことでトータルコストも下がり、50%ほどあった解約率もゼロにすることができました。

最先端人材をそろえた1000人のラボを目指して


–今後の展望をお伺いします。

八並氏:現在、弊社には40人のエンジニアがいますが、今後は100人体制を目指して、将来は1000人規模のラボを展開し、最先端の人材を活用して、顕在化していない開発をどんどん提案していきたいと思っています。

そのためには、日本語でのコミュニケーションスキルがポイントになってきます。日本の文化や風習を理解してもらえるような指導・教育をしていきたいですね。

–ありがとうございます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。

八並氏:エンジニアの有効求人倍率は8倍超と言われている中で、エンジニア採用は今後もますます困難になることが予想されます。

エンジニアの採用に悩む企業さま、新しいアプリやサービスを検討している企業さま、そしてインドに興味のある企業さまはぜひご連絡ください。お待ちしております。

執筆=増田
校正=笠原

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