株式会社リライブ
竹本 龍二
POSTED | 2019.07.08 Mon |
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TAGS | 従業員数:11〜30人 業種:建築・不動産 創立:11〜14年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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ノウハウを積んだ多能工が、スムーズに工事を進める
建設職人がやりがいを感じられる環境作りを目指すTopics
今回のインタビューは、住宅リフォームや店舗の内装工事、家事代行サービスを行う株式会社リライブの竹本氏にお話を伺いました。ワンストップで施工を行う多能工の職人を抱える同社の取り組みや展望について語っていただきます。
株式会社リライブ 社長 竹本 龍二氏のONLYSTORY
【経歴】
1971年、大阪市出身。1991年高校卒業後、設備工事会社で建設職人になる。1994年23歳で設備工事業の一人親方として独立。2001年、30歳で職種を広げるためリフォーム工事の修行にでる。2004年にリフォーム工事業として再度独立。2009年に屋号をリライブとし、2011年3月に法人化。
1.5倍のスピードで工事を完了させる多能工
–まず、株式会社リライブの事業内容を教えてください。
竹本氏:株式会社リライブは、住宅リフォーム、店舗の内装工事、家事代行の3つの事業を展開しています。
まず、住宅リフォームについてお話しすると、リフォームに関わることであれば何でも対応しておりますが、特にお風呂、キッチン、トイレなどの水回りを得意としています。
リフォームのきっかけはさまざまですが、例えば風呂場だと、古くなって寒さを感じるようになった、年齢を重ねて掃除がしにくくなった、段差をなくしたい、といった理由を伺うことが多いですね。住宅全体のリフォームでは、子供が独立し、部屋が余ったためリフォームしたいという要望をよく伺います。
–続いて、内装工事と家事代行に関して教えてください。
竹本氏:店舗の内装工事については、他社の設計会社に設計を依頼し、私たちが施工の部分を担当して工事を行うことが多いですね。新規開店の工事が八割を占めますが、あとの二割は改装としての工事になります。
具体的な内容としては、壁紙の張り替えや塗装、床のシートやフローリングの工事、あとは家具工事、照明などの電気工事も行います。販売店だけでなく医療系の内装も請け負うので、レントゲン室などの特殊な内装工事も可能です。
家事代行は、リフォームで自宅に伺う際に「共働きで家事ができない」というお悩みをよく聞いており、そんな方たちのために何かできないかと始めたサービスです。リフォーム後のメンテナンスもかねて、家事代行でお役に立てればと思っております。
‒他社と差別化をはかっている点や強みは何ですか。
竹本氏:オープンまでに施工を間に合わせると言うことと、コストを予算内に抑えるという徹底した現場管理は弊社の特徴だと思います。特にスピードに関しては自信を持っていますね。例えばお風呂のリフォームは平均4日~7日かかるのですが、それを私たちであれば最短1日で行うことができます。
また、住宅でも店舗でも同じなのですが、一般的に工事にはさまざまな業種が入ってくるんですね。電気、水道、大工といういくつもの会社が関わって進むことが多いんです。
一方で、株式会社リライブの職人はいわゆる多能工という、一人で複数の技術を有している職人のみなんです。だから一人で電気も水道も大工もできる。そうすることで、工程の管理がスムーズになり、通常の1.5倍のスピードで工事を進められるため「幸速リフォーム」を実現できます。
職人は平均年齢40~50歳のこれまで多くのノウハウを培ってきたベテランで、工程が遅れることは今まで一度もありませんでした。
阪神淡路大震災で人生を見つめ直した
‒起業に至ったきっかけについて教えてください。
竹本氏:私はもともと職人として働いていたのですが、阪神淡路大震災を経験して、社会が不安に包まれている中、自分自身の人生について考えるようになりました。その時「このまま雇われて一生を終えて良いのか」と思い、独立を決心しました。
最初は5人程度の水道屋を営んでいたんですが、水道工事だけ行っていても正直やりがいを感じられなかったんですね。このまま誇りの持てない仕事をしていてはダメだと考え、「この現場を作ったのは自分たちだ!」と言えるようなことがしたいと、現在のリフォーム業に移りました。
‒会社を立ち上げられたあと、印象に残っていることはありますか。
竹本氏:大変だったことで言えば、キャッシュフローや人事関係でとても苦労しました。経験不足や知識不足で、売上を回収できなかったり、社員が急にやめてしまうことも一度のことではありませんでした。
その時に「この業界の以外の世界を見なければいけない!」と感じ、社外の交流を活発にしたり、外部に研修を受けに行ったり、事業所の経営者の方の話を伺うようになりました。
そうやって学び続けることで、経営や仕事に責任を持つことの大切さや、この仕事が自分の能力を一番発揮できて、一番楽しくて、一番好きな仕事であることを再認識しました。だからこそ、誇りと責任を持って、今後もいい工事ができるように取り組み続けたいと思いますね。
建設職人の社会的地位向上のために
‒今後の目標を教えてください。
竹本氏:建設職人の社会的な地位を上げていくことが株式会社リライブの大きな目標です。これまで、私自身も建設職人の地位の低さを感じることがあり、そのほかにも思うように稼げなかったり、将来の保障がないと思うこともありました。
建設というこの業界はなくなることはないのに、職人になりたいと思う若手はとても少ない。この現状を変えるために、職人をもっと夢のある、安定した職業にしていきたいと思います。
今はまだ職人になるには10~20年の修行が必要という考えが主流ですが、株式会社リライブは若手がどれだけ早く一人前になって稼ぐことができるかという点に注力していきたい。そういう意味では、教育に力を入れていきたいと考えています。
また、どうしても体力の要る仕事であるため、何歳まで働けるのかという不安を持つ人が多いんですね。そのあたりのセカンドキャリアもサポートできる会社にしていきたいです。
‒最後に、読者にメッセージをお願いします。
竹本氏:本当にモノづくりが大好きな職人集団です。大切なお住まいを一番居心地の良い空間にするお手伝いをします。ぜひご連絡ください。
執筆=スケルトンワークス
校正=笠原