株式会社美心舎
野沢信利
POSTED | 2016.08.26 Fri |
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TAGS | 従業員数:6~10人 業種:卸売業・小売業 創立:9〜10年 決裁者の年齢:50代 商材:BtoC |
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美を追求する女性たちに、もっと「感動」を!
〜プロユースの商品を全国に広め続ける理容総合商社。〜Topics
株式会社美心舎 社長 野沢 信利氏のONLY STORY
営業の本質に目覚めた30代
22歳の時に、美容用品の老舗輸入問屋である(株)イケナガに入社。10年間は、美容ディーラーを相手にマンネリと仕事をしていました。
「新商品が出れば売れる」という時代でもありましたから、お客様にどう売り込めば商品の魅力が伝わるのかなんて考えることもなく、ただ伝言ゲームのように営業をかけていたんです。
それが、32歳になった頃から「もっと商品の魅力を伝えたい」と思うようになり、自らの意思で、全国の美容ディーラーに飛び込みで営業をかけるようになりました。
イケナガ未開拓の地ばかりで、ツテなんてありませんでしたし、何をしなくても買ってもらえる時代は終わっていましたから、人に受け入れてもらうにはどうするか、商品の魅了を広めるにはどう伝えるか、自分なりに考え、行動に移したんです。
すると、ツテのなかった場所での出会いが増えていき、販売実績が上がるようになっていきました。こうなると、営業することが快感になるんです。
特に、美容ディーラーから美容師へ、美容師からエンドユーザーへと、わっ!と伝達していく時の感動は今だに感じますね。その頃、成分や原料にこだわり抜いてつくられた凄いまつ毛美容液に出会いました。
良い商品だからこそ広めたいと、すぐに営業に持ち回りましたが、美容ディーラーは男性が多いので、「まつ毛美容液」と聞くだけで「売れない」と閉ざされてしまいます。
それをどうやって開くかをさらに考えて、商品イメージを持ちやすいようにマーケティングデータを添えて商談をする。今ではエンドユーザーにも当たり前に使われる商品になりました。こうして、伝えることの楽しさを感じると同時に「本物を届ける」ことへの責任を強く感じるようになりましたね。
女性の悩みと戦うブランド「アロンザ」
「イケナガを任せたい」と前社長から言って頂いた時は、正直迷いました。営業こそ天職だと思っていましたし、社長になるからには、従業員とその家族の生活も背負わなくてはならない。
自分にその覚悟があるんだろうかと。でも、従業員全員が、一緒に頑張りたいと声を上げてくれました。その声に背中を押されて、販売部門を継承する決意をしたのです。
美心舎設立後、真っ先に手がけたのが、オリジナル化粧品ブランド「アロンザ」の開発です。世の中にないものを出したい。全ての女性が感動できる商品をつくりたい。そんな思いで、特に第一弾の商品には慎重に信用を重ねました。
パッケージデザインや試作品のチェックなど、全てにおいて従業員の意見を反映し、オール・メイドインジャパンで作り上げました。「アロンザ」には「・・・と戦う」という意味があります。
第一弾は、毛穴との戦いをテーマに、毛穴隠しの「アロンザエックスポインツシーラー」を開発しました。最大の特徴は、商品の見た目とつけ心地のギャップですね。最初はふわふわのパウダー状なのですが、肌に塗るとツルツルに変わるんです。
毛穴の黒ずみや広がり、シミを防ぐ成分などスキンケア成分も配合し、防腐剤など体に悪い成分は徹底的に排除しました。また、日本最先端の3D技術で、凹凸肌が瞬時に美肌に変わるのも特徴ですね。
光拡散パウダーのソフトフォーカス効果で、お肌をきれいに見せますし、肌から出る汗や皮脂も、オールラウンドエラストマーが吸収しますから、メイクのりが全然違いますし、透明感を出したい方や、ナチュラルメイクが好きな方は絶妙なメイクに仕上がります。
これは、7月の発売以来、全国の美容師さんから大変支持を頂き、おかげさまで販売一ヶ月で欠品になるという好評ぶりでした。更に、若者をターゲットにしたショップなどへの販路拡大にチャレンジしています。
第二弾は、しわとの戦いをテーマにしたスキンケアシリーズで、美容液クリームの「アロンザエックスポインツレスキュー」を開発しました。
たった24時間で、ぷるぷる弾力肌の源であるコラーゲンの合成量を、体内で19.3%も増やす希少な海藻エキス「マリンブルーバイタルC」を日本で初採用しているのが特長です。
体内のコラーゲンの代謝は、10年で10%も落ちると言われていますので、20年で失ったコラーゲンを、24時間で取り戻せるのです。ナチュラルバターホイップクリームみたいなテクスチャーにもこだわりました。
国内の製造工場を何箇所も廻り、その甲斐あって完成することができましたね。全くの無名ブランドが、ここまで販売実績を上げたこと自体奇跡とも言えますが、もちろん私一人では成し遂げられなかったことです。従業員はもちろん、ご協力くださった方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。
アロンザを通じて業界に恩返しを
アロンザブランドは、2017年度の販売を目指して、シミとの戦いをテーマにした商品の開発を進めています。また、「メイドインジャパン」に対する信頼感が圧倒的に高い東南アジアへのマーケット拡大にも取り組みたいですね。
ずっとお世話になっている美容業界に恩返しがしたいという思いがありますので、アロンザを通じて美容室の繁栄を担い、業界全体を盛り上げていけたらと思っています。
これからも従業員はもちろん、たくさんの方々と協力しつつ、「あそこの美容室で買ったアロンザが良いんだよね」と、世界中で少しでも言っていただけるようになったら、こんな嬉しいことは無いですね。