株式会社湘南物流企画

小山敦也

LEDの無限の可能性をもっと世に知らせたい。

物流加工業務とLED開発を両立させる会社
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株式会社湘南物流企画 社長 小山 敦也氏のONLY STORY

「代表取締役の名刺」への憧れ、行き着いた先はLEDだった。


私は現在、株式会社湘南物流企画という、物流加工から発送までトータルサービスを提供する会社を経営しています。
私がこの会社でLEDに夢中になった経緯を、これからお話しできればと思います。
私はもともと、高校を出てからずっとドライバーをやっていました。

当時は、暑い日には汗をだらだらかいて荷物を運んで、雨が降ってきたらずぶぬれになって、眠たい思いをして夜中じゅう走って。そんな働きぶりでした。

「こんなに肉体を酷使する仕事をいつまで続けられるだろう?」という疑問がずっとあったんです。
また、「代表取締役の名刺」というものに憧れがありました。それがあれば何でもできるような気がして。

それからは、友人のつてだとかとにかく使えるものは全て使って、昇進しました。
しかし、しょせんは中間管理職で。
なまじ経営の基本も勉強していた私はそこに満足できず、独立に至ったというわけです。
はじめは運送会社でしたが、営業に行った先で内職の仕事をもらったり、中国製の包装資材の品質があまりに悪いので現地で検品する仕組みをつくったり、進んでいくうちにいろんなところに派生していきましたね。

そんな中で、お客さんから「中国にLEDというすごくいいものがあるらしい」と聞き、現地で探し回って見つけたのがLEDとの初めての出会いです。
LEDの営業を始めてからは、それまで扱っていた紙コップなどとは全く異なるもので扱いも分からず、中国のLEDメーカーと何度か衝突もしました。
そのうちに、勉強を重ねてLEDのことを深く知っていくようになりました。

自分たちのテリトリーでできることは何か。


株式会社湘南物流企画では、現在物流加工業務とLED照明事業の2軸で事業を展開しています。

物流加工業務では、内職による軽作業を始め検品・積み込みなど、物流に関わる全ての業務を引き受け
ているんです。
この業務の特徴として、弊社のスタッフの99%女性であることが挙げられます。彼女らは、ほとんどが大学を出ていますし、資格を保有している方も多いです。

つまり、決して能力がないのではなくて、お子さんがまだ小さいとか親の介護が必要とか、家を長時間空けられないために自宅で作業したいというだけのことなんですよね。
LED照明事業では、LEDの開発・販売はもちろん、取り付け工事もやっています。
弊社のLEDの特徴は2つあります。

1つ目は、取り付けの際に大きな工事がいらないこと。
大手さんの商品は器具一体式で工事が大変ですが、弊社のものはすぐに取り替えられます。

2つ目は、調光の操作が簡単であること。
大手さんのものはWi-Fiを使いパソコンで光の色や明るさを変えるのに対し、弊社ではBluetoothを使い、タブレットを持って手元ですぐにそれらを調節できるものを作っています。管1本1本にアクセスポイントがついていて、10m以内なら管を操作できるんです。

また、今までの蛍光管には調光機能がついていないものもありましたが、私どもはそんな配管でも調光が可能になるよう、他社の配線にも取り付けられるモジュールを開発しました。
つまり、不要な分の電気は消しておくことができるようになったのです。
これにより、「作業しているのは1人なのに全ての電気が煌々とついている」といった状態はなくなるでしょう。

私どもは小さい会社なので、大手さんみたいに生産するボリュームで勝負することはまだできません。そんな中でも勝ち抜いていくため、私どもの人事でできることをしています。

再び競争の中へ飛び込んでゆく。


今後は、LEDの照明の効率、つまり少ない電力でどれだけ明るく照らせるかという点で、大手さんとの競争に再び入っていきたいなと考えているところです。
そのため、ネットにある商品とほぼ同一の価格帯で、高品質を維持するよう開発を続けています。

ネットの格安商品がなぜ安いかというと、環境に左右されやすく長持ちしないことが多いからなんですよね。使い方が限定されれば使えるかもしれないけれども、特定の環境以外では効果を発揮することが難しい。

それを受けて、私どもは広くいろんな環境にそこそこ適応できるものを作りました。
また、長期的な目標としては、内職のスタッフに短時間好きな時間にきて、LEDの組み付けを本数ごとで行ってもらうということがあります。

結局日本でつくるコストが高いのは、人件費が高いからなんですよね。
じゃあ内職の、今まで家から離れられなかった人が少し余裕ができて家を2,3時間でも出られるようになれば、少しずつでも作業ができるようになります。
そうしたら安価な日本製LEDというのもできますよね。

このように、LEDのことをできるだけ多くの人に知ってもらう、できれば興味を持った人にFace-to-FaceでLEDの魅力を伝える、ということがしたいです。
そのために、まずはLEDに興味を持っていただけたら幸いです。


☆取材・記事作成・構成=北本、工藤、佐久間

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