株式会社リアステージ

中村 文則

年間250件の就活イベントで企業と新卒の架け橋に

離職率低下の鍵!10時間面談でイメージギャップ解消
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今回は、創業4年目にして急成長を遂げている株式会社リアステージの中村氏に、新卒の学生と企業のマッチングに大切なものは何かを伺います。

どのような採用が離職率を下げ、人材不足の解決につながるのか、中村氏がその原因と解決策を明示する必見のインタビューです。

株式会社リアステージ 取締役社長 中村 文則氏のONLY STORY

学生との10時間の面談と、企業への選考アドバイスで最適なマッチングを


―最初に、株式会社リアステージ様のサービスの内容をお伺いしたいと思います。

中村:新卒紹介の人材コンサルティング事業がメインで、2014年2月にスタートして、現在は業界5位くらいの実績です。「就活市場」というインターネットメディアの事業も展開しています。

―新卒の紹介で実際に関わった学生の数はどのくらいになりますか。

中村:4年前に始めてもうすぐ15万人ですが、今期1年で過去3年分の7万もの登録があり、急成長していますね。どうしても1都3県が中心になりますが、地方の学生でも電話やSkypeで対応しています。

―御社の強みや、他社との差別化ポイントはどういったところにあるのでしょうか。

中村:まず、学生約30人に対して企業が3~5社のマッチングイベントを年間250回くらい開催していることと、学生1人あたり10時間を目安として面談をしていることですね。

3年で4割が早期退職すると言われる現在、その原因は企業の表面しか見ないで入社することによるイメージギャップが大きいのではないかと思います。これは1回だけ面談して、企業の紹介は電話かメール、選考間際になって面接対策、というやり方にも問題があると思います。

弊社では、その学生のビジョンや目標を数回の面談で明確にして、それに最もふさわしい企業を紹介することで、学生により大きな将来の可能性を提供しています。そこが強みであり、差別化ポイントだと自負しています。

私たちが学生に理解してほしいのは、会社のビジネスモデルやお金の流れ、給料をもらえるから働くのではなく、働いたことによって給料がもらえるということ。そういうことも面談できちんと伝え、社会人としての責任を理解して入社してもらうため、10時間もの面談が必要なんです。

もちろん、多くのデータから、その学生に適応した面接対策にも抜かりはなく、またこれは弊社独自の強みですが、場合によってはご両親への対応までしています。

―ミスマッチを防ぐために、企業側へはどのような働き掛けをされるんでしょうか。

中村:弊社の収益は学生ではなく、企業からいただくので、企業の説明会や選考フローについてのリクエストや、採用対象の学生個人に見合った選考アドバイスをしています。

また、人が集まらない、質が悪い、説明会止まり、内定辞退が多いなど、課題は会社ごとにあるので、そういった個別の事情にも細かな提案をしています。

企業、学生、弊社の3者がかみ合わないといい採用はできません。そのために時間をかけ、面と向かって話をすることが重要だと考えています。

―もうひとつの「就活市場」はどんな事業なんでしょう。

中村:リリースはしてあるので、検索すれば就活準備、インターンシップからビジネスマナーの話まで、たくさんの記事が見られますが、まだまだ改善中で、今後もっといいメディアにしていくつもりです。

市場の発展性と離職率解決の自信から創業へ


―創業に至った経緯をお聞かせください。

中村:いまでこそ100社もある新卒の紹介事業も、創業当時は少なくて、この市場に発展性を感じていたことと、人事担当の経験から離職率の問題解決に対して自信を持っていたこともあって、この事業が立ち上がりました。

結果が出せて、キャリアアップして、年収が増えて、楽しく働けることが、社員やその家族の幸せにつながります。そのためには何よりもマッチングが大事なんですね。

「やりたい」と「できる」は違うので、より活躍できそうな会社への変更などもアドバイスして、多くの人がより良い環境に身を置けるようにしたいという想いが創業に繋がったと思います。

―創業以前の中村様の経歴もお伺いしたいと思います。

中村:私は勉強嫌いで、野球ばかりの学生生活でしたが、子どものころから経営者になりたいと思っていました。

大学を卒業して、新規事業を次々に立ち上げているリアホールディングスという会社が目に留まって、チャンスがありそうだと、新卒の1期生で入社したんですね。

そこでフレッツ光の訪問販売やテレアポをやった後、人事を任されてアルバイト、新卒、中途の採用に携わり、人材の面白さを知ったことで、リアステージの立ち上げと責任者を任されました。

最初の半年はいくら頑張っても結果が出なくて、それが一番つらかったですが、それがあったから、今こうして事業が大きくなったと思っています。

目標はリクルートを抜いて業界ナンバーワンに


―今後の短期的、長期的な展望や施策などをお聞かせください。

中村:この2、3年の短期で言えば、新卒の紹介領域に特化して、リクルートを抜いて業界ナンバーワンになることが一番の目標です。

弊社のような小さな会社が、あのリクルートを抜けば、これはとんでもないインパクトを社会に与えるし、そんな会社にしたっていう経験は今のメンバーにとって貴重な財産にもなります。

当然、認知度も上がって、より多くの企業、学生と接点を持てるようになれば、ベストマッチの精度も高まり、離職率の低下にもつながります。

さらにその先では、ナンバーワンの実績を、必要とされる人材のニーズやタイミングのキャッチアップにつなげて、人材分野すべてに絡む横展開のサービスを構築していきたいと思っています。採用HPやコンサルティングで、もっと企業に入り込めれば、その企業にとって、より良い採用につなげられると思います。

―最後に、学生や求職で検索している人に、メッセージをお願いします。

中村:ナンバーワンを目指すのが社員の共通認識になっているので、それに共感し、自分も参画するんだという意志を持つ人であれば、ぜひ一度お会いしたいと思います。

執筆=増田晶嗣

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