Takaya Corporation
上村 久子
POSTED | 2017.04.28 Fri |
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TAGS | 従業員数:5人以下 業種:人材(採用・派遣) 創立:11〜14年 決裁者の年齢:40代 商材:BtoB |
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医療や介護の現場でチームの力を開花させる
医療・介護に特化!チームビルディングのエキスパートTopics
株式会社Takaya Corporation 上村 久子氏のONLY STORY
病院や介護の現場で活躍する人を笑顔にしたい
Takaya Corporationは、医療現場を中心に組織力向上のコンサルティング(経営戦略及び人事)を行っています。
専門性の高さから閉鎖的になりやすい組織風土を、より良い姿へと醸成していくことを目的に、参加者の皆さんと一緒に考え、仕組みをつくり、個人の力を組織の力へと高め、病院・介護で活躍する皆さんを笑顔を増やしたいと考えています。
研修は、忙しさに追われて一体感を失った職場には「組織表情力アップ-パワータレント-」、活気が足りない職場には「組織元気力アップ研修-モチベーション-」、新入職員がすぐ辞めていく組織には「組織会話力アップ研修-コミュニケーション-」、メンタルの不調者が後を絶たない組織には「組織こころ力アップ研修-チームビルディング」の4つを提供しています。
他にも、「目指す姿構築支援」「人事制度設計」「教育計画立案支援」「病院経営支援」や、働く悩みを真面目に語らう公開勉強会「“働く”を楽しくするためのお茶会」など、様々なサポートをご提供しております。
チーム医療の重要性に気づく
元々は白衣の天使になりたいと思っていました。
大学を卒業して「白衣の天使」のイメージに合う職場を一生懸命探していた時、病院には組織としての企業倫理教育など、心の教育面をサポートする機能がなく、個人の能力に委ねられていると気がつきました。
多忙な医療現場で心身共に酷使される中、組織として個人を支える仕組みづくりが必要だと感じました。
卒業後は現場に通いながら大学院で企業人事を学びました。
組織マインドに基づいた「チーム医療」が重要だということを確信し、そのお手伝いを自分のミッションと決めました。
まずは病院におけるお金の流れを知るために、医療系のコンサルティング会社に入りました。
その会社には医療各分野の知識と経験豊かな人材が揃っており、病院の経営を知る実践的価値が高く、とても良い経験になりました。
しかし、仕事にのめり込む中で、過度の労働から鬱となって退職せざるを得なくなりました。その後の闘病生活は覚えていないことが多いほど非常に厳しいものでしたが、心理相談員を取得してからの発症だったことや周囲の温かい応援に支えられ復職することが出来ました。この時の経験も今の仕事に役立っています。
復帰後、声を掛けて下さった方がいて、セミナーや勉強会のお手伝いとして参加させてもらいました。
その後、自らの経験をお話させて頂く機会が増え、徐々に講演会や研修のオファーが来るようになり現在に至っています。
病院の「人とお金」、両方について話ができるということが貴重だったようです。
組織は生き物。問題解決には全体を俯瞰しなくてはならない。
冒頭で、概要について研修のカテゴリーについてご説明しましたが、カテゴリーは便宜的に分けているものであり、個別の研修依頼は殆どありません。
なぜなら、組織の問題ということは企業経営における全ての領域に関わっていて、「うちはコミュニケ-ションだけが問題です」という、一部の領域だけに問題があるということは考えにくいためです。
医療者やコンサルタントという職種もそうですが、職業柄、悪いところに目がいきやすいものです。
これは決して悪いことではありません。とは言え“組織”という生き物を扱うため、一部ではなく全体を俯瞰できなければ本質的な解決は難しいと考えます。
百年以上続いている老舗の技術系企業の研修をした時の話です。
経営者からは積極的に意見が出るような元気な職場にしたいという依頼でした。
参加者の中に30歳代半ばの工場長Aさんがいました。研修が進むにつれ場の空気が温かくなり会場中の会話が増えていくのですが、Aさんは微動だにしません。
Aさんは声をかけても全く反応はありません。そのAさんがあるワークで突然話し出しました。
それは「褒め合おう」というワークです。
「人を褒めましょう」というワークを始めると、固い表情がとても柔和となり、もの凄く細かな個々人の仕事の様子を終わりなく話し始めました。同僚の方々も驚く位の饒舌です。
Aさんの現場はとても雰囲気が良かったそうですが、Aさんについて社長は「何を考えているかわからない人」と思っていたようです。
しかし、実はそうではありませんでした。
Aさんのきめ細かな心配りが良い環境をつくっていたのです。
その後、Aさんの現場は更に生産性や雰囲気が良くなり、物静かなAさんが積極的な職場づくりが出来るよう、会社全体の雰囲気が変化していきました。
更なる成長の背中を押すスイッチは色々な視点があるのだと改めて考えたエピソードでした。
理想は“Takaya Corporation”が不要な社会
本当は私のような人間が不要な社会が良いと思っています。
しかし、私自身も自分の精神的の安定とビジネスマンとしての成長のためにビジネスコーチをお願いしており、成長を実感するためには第三者からの視点が必要だと実感しています。
組織の場合は多様な人がいるからこそ、本当に支えあえる高度な組織ができると思っています。
そういう強い会社が一つでも増えるためのお手伝いをしてきたい。
そして、もし私のような者やTakaya Corporationのような企業が不要なったら、サモアかどこか暖かいところにでゆっくりと過ごしたいです(笑)
そのために、私の話を聞いて下さったほんの数名の方から、その方たちの周りにいらっしゃる半径1.5メートルくらいの人たちに少しでも良い影響があるよう、今日も小さな声を上げていきます。