最終更新日: 2023.09.27

経費の申請時間を大幅に削減できる、経費精算システム。自社への導入を検討しているものの、どれを導入しようか悩んでいる方がいるでしょう。

そこで、本記事ではおすすめの経費精算システム10選を紹介しています。選び方も説明しているため、業務を効率化したい方はぜひ参考にしてください。

経費精算システムとは

経費精算システムとは、経費精算をおこなう際に必要となる書類の作成や承認などを効率的におこなえるシステムです。

自動計算できる機能が搭載されており、申請者は手作業によるミスを減らせるうえに業務時間を削減できます。また、経理担当者も手作業で計算する必要はなく、入力漏れも簡単に確認できるため、経理担当者の業務負担も削減可能です。

経費精算システムの主な機能

経費精算システムの主な機能には、以下のようなものがあります。

【経費精算システムの主な機能】

  • 申請の承認機能

オンラインで申請を承認できるため、申請者はわざわざ申請書を印刷する必要はない。

  • 経路情報との連携機能

ICカードの履歴から適切な経路を利用しているか確認できる。

  • 出張費の自動計算機能

出張にかかる宿泊費や交通費・日当を自動で算出できる。

  • 仕訳作成機能

会計ソフトと連携して、自動で仕訳を生成する。

経費精算システムの種類

経費精算システムを大きく分けると、オンプレミス型とクラウド型に分かれます。オンプレミス型とは社内にサーバーを構築する運用形態であり、クラウド型はオンライン上のサーバーでシステムを利用する運用形態です。以下の表で、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

 メリットデメリット
オンプレミス型外部に情報が洩れるリスクが低いシステムのカスタマイズ性が高い導入コストが高額である導入にかかる期間が長い
クラウド型導入コストを抑えられる導入にかかる期間が短いセキュリティ対策が必要になるインターネット障害時に利用できない

経費精算システムの選び方

経費精算システムを選ぶ際は、以下の点を意識することがおすすめです。

  • 自社が抱える課題の解決になるか
  • 価格は問題ないか
  • 自社のワークフローに合うか
  • サポート体制は十分か

自社が抱える課題の解決になるか

経費精算システムを導入するきっかけとなった課題は、企業によって異なります。「申請者の負担を減らしたい」「経費精算を効率的におこないたい」など、課題を解決できる経費精算システムを選びましょう。例えば、申請者の負担を減らしたいの場合は、スマホで領収書を読み取るOCR機能が搭載されているものを選ぶことがおすすめです。また、経費精算を効率的におこないたいのであれば、承認申請を通知をメールなどで受け取れるアラート機能が搭載されているものを選びましょう。

価格は問題ないか

経費精算システムは単発で利用するものではなく、数ヶ月から数年など継続的に利用するものです。導入費用の安さのみで経費精算システムを選んでしまうと「運用時に多額のコストが発生して継続が難しい…」という事態になりかねません。そのため、導入費用と併せて運用費用も確認しておきましょう。将来的に従業員が増えた場合も考慮して試算することもおすすめです。

自社のワークフローに合うか

組織形態によって経費精算の承認フローが異なります。例えば、大企業の場合は承認フローが複雑であり、中小企業の場合はシンプルであることが多くなっているのです。経費精算システムもサービスごとに承認フローが異なるため、自社の承認フローにあった経費精算システムを選びましょう。

サポート体制は十分か

経費精算システムを導入する場合、従業員は操作方法を覚えなければならず、一時的に業務負担は大きくなります。わからない部分が発生しても社内で解決できなければ、なかなか社内で浸透しないでしょう。

サポート体制が充実している経費精算システムを選んだ場合、わからない部分をメールや電話・チャットで質問可能です。不明点をすぐに解決できて、従業員の理解度は高まり、社内に浸透しやすくなります。サービスによってはサポート費用がオプション費用として別途発生する場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。

オンリーストーリーでは、現役の経営者に自社の課題を相談できるサービス「カウンセル」を提供しています。相談内容に応じて適切な相談相手をご紹介するため、手探りで悩みを解決する必要はありません。

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おすすめの経費精算システムを徹底比較

数ある経費精算システムの中から、おすすめののシステムを厳選して10個紹介します。

 提供形態初期費用月額費用主な機能無料お試し
楽々精算クラウド型110,000円33,000円~経費精算交通費精算出張精算請求書処理電子帳簿保存法対応 など×
ジョブカン経費精算クラウド型×1ユーザーあたり400円/月交通費明細ICカード読み取り仕訳データ生成申請の共有承認経路分析・作成 など〇 (30日間)
マネーフォワードクラウド経費クラウド型×3,980円~要問合せ×
ハイ!経費クラウド型1ユーザーあたり1,100円1ユーザーあたり330円交通系ICカード取り込み定期区間自動控除「駅すぱあと」経路検索国内・海外出張対応日当自動計算 など  〇 (期間は要問合せ)
jinjer経費クラウド型×1ユーザーあたり500円~/月電子帳簿保存対応スマートフォンアプリ対応規定違反の確認クレジットカード連携領収書の読み取り など〇 (期間は要問合せ)
eKeihiクラウド型×31,900円~電子帳簿保存対応スマートフォンアプリ対応規定違反の確認クレジットカード連携領収書の読み取り など×
SmartGo Stapleクラウド型×1ユーザーあたり660円~/月交通費申請経費申請プリペイドカード連携不適切な利用の自動判定判定 など  ×
Concur Expenseクラウド型要問合せ要問合せ交通費申請経費申請交通系ICカード連携法人カード連携レポート作成 など〇 (無料デモ)
Spendiaクラウド型×1ユーザーあたり660円~/月予約・手配機能経費精算機能分析・連携機能領収書OCR・費目自動判定交通系ICカード明細スマホ取り込み など×
WAVE225旅費・経費精算/稟議オンプレミス型ライセンス:150万円年間保守:30万円×旅費・経費精算機能経理業務支援機能経路検索サービス電子帳簿保存法対応スマートフォン対応 など×

中小企業におすすめの経費精算システム7選

中小企業におすすめの経費精算システムを7つ紹介します。

  • 楽々精算
  • ジョブカン経費精算
  • マネーフォワードクラウド経費
  • ハイ!経費
  • jinjer経費
  • eKeihi
  • SmartGo Staple

1万件以上の導入実績「楽々精算」

引用:株式会社ラクス

楽楽精算は、株式会社ラクスが提供するクラウド型経費精算システムです。これまでの導入企業は、10,000社を超えています。

カスタマイズ性の高さが魅力で、申請の項目や承認フローなどを自由に変更可能です。導入前に使用していた申請書の書式を再現できるため、あまり入力に手間がかからず、申請者の負担を軽減できます。また、経理業務を熟知した専任のスタッフが電話やメールでサポートしてくれるため、社内にシステムが浸透しやすいでしょう。

【主な機能】

  • 経費精算
  • 交通費精算
  • 出張精算
  • 請求書処理
  • 電子帳簿保存法対応
  • 汎用ワークフロー
  • 会計ソフト連携
  • 経費・予算管理
  • クレジット連携
  • スマートフォン対応
  • API連携
  • 規定違反チェック など

【基本情報】

サービス名楽楽精算運営会社株式会社ラクス
提供形態クラウド型料金
実績公式サイトhttps://www.rakurakuseisan.jp/

費用が安い「ジョブカン経費精算」

引用:株式会社DONUTS

ジョブカン経費精算は、株式会社DONUTSが提供しているクラウド型経費精算システムです。導入実績はシリーズ累計で15万社を超えています。

初期費用や月額固定費用はかからず、毎月1ユーザーあたり400円の料金が発生します。業界の中でも最安クラスである点が特徴です。

また、承認フローをカスタマイズできるため、申請内容に応じて設定できます。申請者が入力した金額や項目に応じて、自動であらかじめ設定した承認フローに切り替わるため、申請ミスを減少できるのです。

【主な機能】

  • 交通費明細
  • ICカード読み取り
  • 仕訳データ生成
  • 申請の共有
  • 承認経路分析・作成
  • 代理申請・承認
  • コーポレートカード連携
  • Googleアカウント連携
  • チャットツール連携
  • タイムスタンプオプション
  • スマホ申請・承認
  • 英語表示
  • Amazonビジネス連携 など

【基本情報】

サービス名ジョブカン経費精算運営会社株式会社DONUTS
提供形態クラウド型料金1ユーザーあたり400円/月
実績株式会社コロプラ株式会社Wiz株式会社サービシンク など公式サイトhttps://ex.jobcan.ne.jp/

AIが勘定科目を提案してくれる「マネーフォワードクラウド経費」

引用:株式会社マネーフォワード

マネーフォワードクラウド経費は、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型の経費精算システムです。

人工知能が勘定科目を提案してくれる点が特徴で、多くの人が使用するほどに正確性は高まります。勝手にデータをもとに学習するため、段々と自動入力が楽になる点が魅力です。

また、WindowsやMacにとどまらず、iPhoneやiPad・Androidにも対応しています。外出先など社外からでもスマホやタブレットから申請業務をおこなうことが可能です。

【主な機能】

機能について、公式ホームページにくわしい記載はありませんでした。

【基本情報】

サービス名マネーフォワードクラウド経費運営会社株式会社マネーフォワード
提供形態クラウド型料金月額3,980円~
実績JPトールロジスティクス株式会社株式会社ファミトラ株式会社ユニークワン など公式サイトhttps://biz.moneyforward.com/expense/

電子帳簿保存法に対応した「ハイ!経費」

引用:株式会社バルテック

ハイ!経費は、株式会社バルテックが提供している経費精算システムです。

経費の申請や承認・経理処理・請求書の管理などこれまで紙でおこなっていたものが、導入によってすべてペーパーレス化できます。また、請求書・帳簿の電子化とのサービス連携によって、電子帳簿保存法にも対応しています。スマホで撮影した領収書データをシステムに添付して、原本を電子化センターへ郵送すると、電子帳簿保存法に対応した保存方法です。

【主な機能】

  • 交通系ICカード取り込み
  • 定期区間自動控除
  • 「駅すぱあと」経路検索
  • 国内・海外出張対応
  • 日当自動計算
  • チケット・宿泊予約連携
  • 領収書の電子化対応
  • プロジェクト申請
  • 会計ソフト連携 など

【基本情報】

サービス名ハイ!経費運営会社株式会社バルテック
提供形態クラウド型料金初期費用:1,100円月額費用:330円
実績株式会社オオトリインターナショナル株式会社ビサイドピーズコーポレーション株式会社公式サイトhttps://www.hi-keihi.com/

24時間365日相談できる「jinjer経費」

引用:jinjer株式会社

jinjer経費は、jinjer株式会社が提供するクラウド型経費精算システムです。

誰にとっても使いやすいシンプルなUIが魅力です。パソコンだけではなく、スマホからも申請・承認できるため、スムーズに経費精算をおこなえます。

また、専任の担当者が導入から運用まで徹底サポートしてくれる点も魅力です。24時間365日問い合わせできる窓口が用意されているなど相談しやすい環境が整っており、疑問点をすぐに解消できます。

【主な機能】

  • 電子帳簿保存対応
  • スマートフォンアプリ対応
  • 規定違反の確認
  • クレジットカード連携
  • 領収書の読み取り
  • 申請承認
  • 経理処理
  • データ出力 など

【基本情報】

サービス名Jinjer経費運営会社Jinjer株式会社
提供形態クラウド型料金1ユーザーあたり500円~/月
実績株式会社水上株式会社関東製作所株式会社EPOCH など公式サイトhttps://hcm-jinjer.com/keihiseisan/

60種類以上の会計ソフトに連携している「eKeihi」

引用:イージーソフト株式会社

eKeihiは、イージーソフト株式会社が提供するクラウド型経費精算システムです。これまで2,600社を超える企業で導入されてきました。

60種類以上の会計ソフトに連携しており、手動による入力・転記作業は不要です。証票改ざんなどの不正やケアレスミスを防止できて、経理ガバナンスを強化できます。

【主な機能】

  • 交通費申請
  • 経費申請・経費精算
  • 出張申請・出張精算
  • 支払い依頼
  • 承認フロー
  • AI-OCR機能 
  • ICカード読み込み
  • クレジットカード連携
  • プリペイドカード連携
  • Amazonビジネス連携
  • 会計ソフト・各種連携
  • 送金システム連携
  • 電子帳簿保存法対応 など

【基本情報】

サービス名eKeihi運営会社イージーソフト株式会社
提供形態クラウド型料金月額31,900円~
実績株式会社JOINT ONE共和薬品工業株式会社NX商事株式会社 など公式サイトhttps://www.ezsoft.co.jp/ekeihi/

従業員全員にコーポレートカードを発行できる「SmartGo Staple」

引用:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社

SmartGo Stapleは、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が提供するクラウド型経費精算システムです。

コーポレートカードを発行する際の個人の与信が不要であるため、雇用形態に関わらず、従業員全員に配布できます。チャージして使用するタイプであり、紛失した際にもリスクを低く抑えることが可能です。

また、システムが私的な利用などの不適切な利用を自動で判断できます。従業員の通勤経路と照合することで、通勤費と交通費を区別可能です。

【主な機能】

  • 交通費申請
  • 経費申請
  • プリペイドカード連携
  • 不適切な利用の自動判定判定 など

【基本情報】

サービス名SmartGo Staple運営会社エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
提供形態クラウド型料金1ユーザーあたり660円~/1D
実績株式会社JOINT ONE共和薬品工業株式会社NX商事株式会社 など公式サイトhttps://www.ntt.com/business/services/application/smartworkstyle/smartgo-staple.html#tab1

大企業におすすめの経費精算システム3選

大企業におすすめの経費精算システムを3つ紹介します。

  • Concur Expense
  • Spendia
  • WAVE225旅費・経費精算/稟議

世界規模で導入実績あり「Concur Expense」

引用:株式会社コンカー

Concur Expense(コンカーエクスペンス)は、株式会社コンカーが提供するクラウド型経費精算システムです。IT Reviw 経費精算部門やグッドデザイン賞など多数の受賞実績があります。

QRコード決済アプリやコーポレートカードによる決済・交通の手配などで出た経費支出明細が自動でシステムに取り込まれる点が特徴です。経費や交通費の申請・承認をスマホからおこなえるため、時間を有効に活用できます。

【主な機能】

  • 交通費申請
  • 経費申請
  • 交通系ICカード連携
  • 法人カード連携
  • レポート作成 など

【基本情報】

サービス名Concur Expense運営会社株式会社コンカー
提供形態クラウド型料金要問合せ
実績日本郵船株式会社東急株式会社株式会社ADKホールディングス など公式サイトhttps://www.concur.co.jp/expense-management

経理の年間業務時間を200時間も削減した「Spendia」

引用:TIS株式会社

Spendia(スペンディア)は、TIS株式会社が提供するクラウド型経費精算システムです。

柔軟性が高い点が魅力で、経費の紐づけ先は改装管理で自由にカスタマイズできます。申請者が入力する画面において、経費の紐づけ先を検索できるため、申請業務をスムーズに進めることが可能です。大企業における経理部門の業務時間の削減に成功しており、その中には経理の年間業務時間を200時間の削減に成功した事例も。

【主な機能】

  • 予約・手配機能
  • 経費精算機能
  • 分析・連携機能
  • 領収書OCR・費目自動判定
  • 交通系ICカード明細スマホ取り込み など

【基本情報】

サービス名Spendia運営会社TIS株式会社
提供形態クラウド型料金1ユーザーあたり660円~/月
実績八千代工業株式会社株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド中部テレコミュニケーション株式会社(ctc) など公式サイトhttps://www.tis.jp/service_solution/spendia/

「WAVE225旅費・経費精算/稟議」

引用:株式会社NTTデータウェーブ

WAVE225旅費・経費精算/稟議は、株式会社NTTデータウェーブが提供するクラウド型経費精算システムです。14年連続シェア1位のintra-martを基盤としています。

カスタマイズ性が高い点が魅力で、1,000名を超える大企業でも導入されてきました。紙ベースの稟議書をノンプログラミングでシステム化できます。また、ユーザーニーズに応える機能拡張もおこなっている点も魅力です。

【主な機能】

  • 旅費・経費精算機能
  • 経理業務支援機能
  • 経路検索サービス
  • 電子帳簿保存法対応
  • スマートフォン対応 など

【基本情報】

サービス名WAVE225旅費・経費精算/稟議運営会社株式会社NTTデータウェーブ
提供形態オンプレミス型料金ライセンス:150万円年間保守:30万円
実績八千代工業株式会社株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド中部テレコミュニケーション株式会社(ctc) など公式サイトhttps://www.tis.jp/service_solution/spendia/

まとめ

経費の申請時間を大幅に削減できる、経費精算システム。一口に経費精算システムと言っても、機能や特徴によって大企業向け・中小企業向けと異なるため、特徴を理解したうえで自社にふさわしものを選びましょう。無料トライアルや無料でもで実際に操作することがおすすめです。

最後に、当社オンリーストーリーでは現役の経営者に自社の課題を相談できるサービス「カウンセル」を提供しています。営業やマーケティングなどさまざまな悩みを解消できる経営者が揃っているため、一人で悩む必要はありません。

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