経営者イベントは、業種問わず多種多様な経営者や決裁者と交流できる貴重なイベントです。さまざまな種類のイベントが開催されており、普段出会えないビジネスパーソンとの交流や情報収集の機会となります。
今回は、経営者イベントの種類や参加するメリット、参加する際のポイントや注意点などを解説します。さらに、おすすめの経営者イベントや経営者とのマッチングに活かせるサービスについても紹介しているため、経営者との人脈拡大を強化したい方はぜひ参考にしてください。
経営者イベントは、業種問わず多種多様な経営者や決裁者と交流できる貴重なイベントです。さまざまな種類のイベントが開催されており、普段出会えないビジネスパーソンとの交流や情報収集の機会となります。
今回は、経営者イベントの種類や参加するメリット、参加する際のポイントや注意点などを解説します。さらに、おすすめの経営者イベントや経営者とのマッチングに活かせるサービスについても紹介しているため、経営者との人脈拡大を強化したい方はぜひ参考にしてください。
経営者イベントとは、経営者交流会とも呼ばれ、業種問わず多くの経営者が集まるイベントです。参加者の多くは代表や取締役といった経営上層部で、異業種の経営者と知り合うチャンスとなります。経営者イベントに参加すれば、見込み客やビジネスパートナーを見つけられる可能性が高く、会社の成長にも役立つでしょう。
経営者イベントには、主に以下の種類があります。
これらの経営者イベントには、特に参加資格や条件がなく誰でも参加できる「無条件型」と、会員や取引先限定などの参加に条件を定めている 「条件型」があります。商工会議所や商工会、金融機関が主催する経営者イベントには、条件型が多いのが特徴です。一方、自治体や民間企業、個人が主催するイベントには、無条件型が多い傾向があります。
ここでは、経営者イベントの特徴を種類別に紹介します。
国や市区町村など、自治体が主催する経営者イベントは、主に中小企業の経営者や起業家、個人事業主の交流実現を目的に開催されています。
例えば、中小企業基盤整備機構は、「TIP*S」というサービスを運営し、年間200回にもおよぶワークショップやイベントを開催しています。セッションやサロンなどを通じて、参加者同士の交流も創出しているのが特徴です。
商工会議所や商工会は会員向けのサービスとして、会員企業の経営者を対象としたイベントを実施しています。例えば、大阪商工会議所は「ふらっと」や「びじこね」など、会員向けの小規模な交流会を定期的に実施しています。イベントの目的は、会員同士の交流を促進することにより、市場や取引を拡大させ会員企業を成長させることです。主に、中小企業の経営者や個人事業主が集まります。
銀行や信用金庫、信用組合といった金融機関は、取引先企業を対象に、取引先企業間の交流促進や大企業とのマッチングを目指してイベントを主催しています。中小企業に加えて、大企業の経営者が参加する可能性も高いのが特徴です。
そのため、参加することによって、普段は接触できない経営者との交流や、業界や経営に関する幅広い情報の収集、新たな取引先・ビジネスパートナーの獲得などが期待できます。
例えば、SMBCグループは、取引先の特別会員限定で経営者交流会を開催しています。会員間や三井住友銀行役員・幹部職員との交流ができるイベントです。
民間企業や個人が主催する経営者イベントも、近年増加しています。カフェでのミートアップや朝食をとりながらの交流など、小規模で気軽に参加できるイベントが多いのが特徴です。中小企業や個人の経営者が開催する小規模なイベントは、地元の経営者たちが交流することによる地域の活性化を目的としている場合もあります。
ビジネス交流会の開催や、経営者のマッチングをビジネスとしている企業も増えています。このようなビジネスマッチングを専門とする企業が主催する経営者イベントは、求めている経営者と効率よくつながれる仕組みになっているケースが多く見られます。うまく利用すれば、人脈を広げたりビジネスのヒントを得られたりするでしょう。
条件型の経営者イベントの場合、主催側からイベントの案内が来るため、イベントを見つけやすいでしょう。
一方、無条件型の経営者イベントに参加したい場合は、以下の方法で探すことができます。
イベントポータルサイトとは、さまざまなイベント情報がまとめて掲載されているサイトです。日付や希望条件などを入力すると、ニーズにあったイベントを検索できます。
SNSでイベントを告知している団体も存在します。個人がSNS上でイベントを提案し、集まった経営者たちで交流するというパターンもあるため、Twitter やFacebookなどのSNSを活用し、ハッシュタグで検索してみるのもおすすめです。
また、最近注目されている経営者マッチングサービスを利用することによっても、経営者との関係構築に役立ちます。サービスに登録すると経営者同士で直接マッチングでき、そこからイベントを紹介してもらえたり、交流につながったりします。
ここでは、おすすめの経営者イベントを6つ紹介します。
定期的に開催されているイベントが多いため、気になるイベントについては、開催日程を確認してみましょう。
SMBC経営者交流会は、SMBCコンサルティング株式会社が主催する、SMBCの特別会員向けの交流会です。1年に1回開催され、三井住友銀行の役員・会員と、会話ができるのが特徴です。
講演会と交流会の2部構成で、講演会では銀行に関する理解を深められます。交流会では、全国各地の経営者と交流でき、将来のビジネスパートナーや取引先を見つけられるチャンスになるでしょう。
参加費は無料ですが、SMBCの特別会員になる必要があります。なお、SMBCの特別会員になると、SMBCコンサルティング株式会社が主催するほかのセミナーや研修プログラムへの参加も可能です。
ダイヤモンド経営者倶楽部は、ビジネス書の出版で広く知られるダイヤモンド社が主催する経営者向けイベントです。毎月、ダイヤモンド経営者倶楽部会員を対象とした定例会が開催されています。その他、テーマ別の研究会やゴルフコンペなど、さまざまなイベントが開催されているため、会員同士で交流を深められるのが魅力です。
一部のイベントについては、非会員でも参加できます。参加費は5,000~15,000円と決して安くはありませんが、大手企業の参加も見られるため、普段接せない層と交流できる貴重なチャンスです。
アントレセミナー交流会は、銀座セカンドライフ社が主催する、独立・起業したい方向けの交流会です。メディアの取材が頻繁に行われるほど注目を集めています。
交流会では毎回名簿が作成され、参加者に配布されるため、交流会後は名簿から連絡を取れるようになっています。交流会では、自社をPRする時間も設けられており、多くの参加者に自社をアピールできるのも特徴です。
無料の交流会が中心ですが、一部有料のイベントも存在します。アントレ会員は無料で参加でき、会員でなくても2,000円ほどの費用で参加できます。
フレンドリンク異業種交流会は、2001年にスタートし、これまでに累計75,000人以上が参加している歴史ある異業種交流会です。「価値ある出会いの機会を提供する」をミッションに掲げ、全国の主要都市で定期的に開催されています。
経営者や起業家を対象とした交流会が多く開催されており、交流会ごとに「不動産関係者限定」「女性限定」といった条件が設けられています。そのため、目的やニーズにあった交流会を探しやすいのが特徴です。また、参加費も3,000円ほどと気軽に参加しやすいのが魅力です。
徳億会・ATM会は、経営者の支援を行う株式会社いかしあい隊が主催する、経営者層向けの異業種交流会です。会員間のビジネスマッチングを主な目的の1つとしているため、人脈を広げたい方におすすめできます。
徳億会は、一流の経営者が学びと交流を深める、着席型の交流会です。ATM会は、今後の成長を目指す経営者を対象に、多くの出会いを提供する立食型の交流会となっています。徳億会・ATM会ともに毎月コンスタントに開催されており、さまざまな企業の代表取締役が講師を務めています。
参加するためには、参加費とは別に月額1万円ほどの会費が必要です。
株式会社オンリーストーリーは、自社が運営する決裁者マッチングサービス「チラCEO」の利用者を対象に、企業へのオンラインプレゼン会を開催しています。企業が出したお題に対し、チラCEOに登録している決裁者が直接提案を行います。お題を出した企業がプレゼンに魅力を感じれば、後日商談がセッティングされる仕組みです。
チラCEOに登録している決裁者は6,000人を超え、そのうち8割以上が経営者です。そのため、社長との人脈を広げやすいのが特徴です。プレゼン会への参加費用は無料で、チラCEOの契約料金のみ発生します。
経営者イベントに参加するメリットは、以下の通りです。
ここでは、それぞれのメリットについて解説します。
経営者イベントに参加する大きなメリットは、業種・年齢・企業の規模を問わずさまざまな経営者と交流を持てることです。普段出会えない人とのつながりも持てるため、人脈を広げる絶好の機会となります。
イベントで出会った人とその後コミュニケーションをとり続ければ、思わぬ共通点やシナジーを発見し、よいビジネスパートナーになる可能性が期待できます。
経営者イベントでは、さまざまな領域で活躍する経営者と出会える可能性が高く、ビジネスに役立つ最先端の情報を得られます。ネットでは得られない独自の情報を入手できる場合もあり、得た情報を積極的にビジネスに取り入れることによって、自社の経営力を強化できるでしょう。
また、多様な視点・価値観に触れられる点も、イベントに参加するメリットです。経営のモチベーションが沸いたり、新たなビジネスのヒントになったりする可能性があります。
経営者イベントは、自社の従業員や周りの人にはなかなか打ち明けにくい悩みを相談できるチャンスでもあります。同じ境遇にいる経営者になら、経営者としての悩みを共有しやすいでしょう。人によっては、悩みの解決に役立つサービスを教えてくれる、別の経営者や投資家を紹介してくれるという可能性もあります。
経営者イベントに参加することは、見込み顧客の獲得にも役立ちます。多くの参加者と交流しながら、自社の商品やサービスを紹介できれば、相手に興味を持ってもらえる場合があります。経営者に直接プレゼンすることによって、通常の営業活動とは違ってすぐに契約につながる可能性も高いです。また、その時は興味がなくても、いずれ課題を抱えた時に、自社のことを思い出して連絡してくれることも考えられます。
さらに、自社商品について紹介した相手が、別の場所で自社のことを話してくれることもあります。紹介を受けてサービスに興味を持った経営者が、自社と契約をしてくれる可能性もあり、見込み顧客の獲得につながります。
すべての経営者イベントが、ビジネスにプラスになるとは限りません。以下のような経営者イベントは、参加しても期待通りの成果が得られないでしょう。
ここでは、ビジネスにつながりにくい経営者イベントの特徴について解説します。
どのような企業の経営者が参加するのか事前に情報を把握できないイベントの場合、蓋を開けてみると自社とはあまり関連性がない企業ばかりだった、という事態になりかねません。せっかく参加しても、期待した成果が得られない恐れがあります。
参加者の情報や、どのような業種の経営者が多く参加するかといった傾向が事前に公開されているイベントに参加するのがおすすめです。
参加者の人数が多く、交流の時間が短いイベントは、名刺交換だけで終わってしまう可能性が高く、軽い挨拶程度しかできないことが多いです。そのため、ビジネスへの発展や関係性の深化にはつながりにくいでしょう。
営業先を見つけるために多くの名刺を獲得したい場合は別ですが、イベントで得た人脈や情報を経営に活用したいなら、小規模で交流の時間が多く設けられているイベントに参加することがおすすめです。
経営者イベントに参加する際は、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。
ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
経営者イベントは、イベントごとに目的や対象が異なるため、ニーズや期待する成果にあったものを選ぶ必要があります。
例えば、起業の悩みを同じ目線で共有できる相手が欲しい場合は、「創業1年未満の経営者限定」のように、起業したばかりの経営者を対象にしたイベントがおすすめです。一方、ビジネスの拡大に役立つ人脈や情報が欲しい場合は、起業の成功者と交流できるイベントの方が適しています。
無条件型のイベントの方が気軽に参加できますが、経営者でなくても参加できるため、単なる営業目的の参加者が多い場合もあります。人脈形成や役立つ情報収集などが目的であれば、条件型のイベントに参加するのがおすすめです。
新たな人脈形成や情報収集を目的にイベントに参加する場合は、できれば1人で参加しましょう。多くの経営者イベントは、1つの企業から参加できる人数に制限をかけています。
1人で参加すると、同行者を気にせず自由に行動できるのがメリットです。積極的に他の参加者に話しかけにいこうという気持ちにもなりやすいです。また、顔見知り同士で固まっているより1人でいる方が、他の参加者から声がかかりやすく、相手とも打ち解けやすくなります。多くの参加メリットを享受するためには、1人で参加することがおすすめです。
経営者交流会は、自分や会社を宣伝することだけが目的ではありません。自分を宣伝しすぎて一方的に話しすぎると、印象が悪くなり、その後の関係構築には至らないでしょう。
参加者と関係を築くには、相手の話に耳を傾けることが大切です。相手が悩みを抱えており、自社のサービスがそれを解決できる場合もあります。自分の利益を優先してひたすら売り込むのではなく、相手に興味を持って話を引き出すことが、結果として自社の利益につながるものです。
気になる相手には積極的に声をかけましょう。話しかけられるのを待っているだけでは、何の収穫も得られないまま終わってしまう可能性が高いです。明るく笑顔で話しかけ丁寧にコミュニケーションをとれば、信頼を獲得でき、その後よいビジネスパートナーに発展するかもしれません。
参加後は貰った名刺に記載されている連絡先に、すみやかに挨拶の連絡をすることが大切です。連絡が遅くなれば、相手にとって自分の印象が薄くなってしまいます。イベント参加後も定期的に連絡をして信頼関係を構築することによって、商談や事業共創などにつながるでしょう。
経営者イベントに参加する際の注意点は、以下の通りです。
ここでは、それぞれの参加時の注意点について解説します。
最低限のマナーとして、身だしなみを整えて参加しましょう。身だしなみは、第一印象に関わる重要なポイントです。初対面でよい印象を持ってもらえば、後に友好な関係を築くことにもつながります。
オンラインのイベントであっても同様です。ふとしたことで全身が見える可能性もあります。カメラに映る上半身だけきれいな格好をするのではなく、全身の身だしなみを整えて参加しましょう。
経営者イベントには、参加するうえでのルールや禁止事項が存在するため、注意が必要です。例えば、政治や宗教に勧誘したり、個人情報を詮索したりすることは、ほとんどのイベントで禁止されています。
そのほか、イベントごとに独自のルールが存在する場合があります。ルールを把握せずに違反してしまうと、信用が失墜したり、同イベントに2度と参加できなくなる恐れがあるため、参加前にはルールや禁止事項をきちんと把握しましょう。
経営者イベントは、多くの経営者と交流できるチャンスです。準備が不十分で名刺が不足すると、挨拶の場でマイナスイメージを与えてしまいます。参加者の人数にもよりますが、名刺は50〜100枚ほど用意しておきましょう。
さらに、個性的な名刺入れを持参すれば、話のネタにもなります。多くの参加者に自社のことを宣伝できるよう、自社の事業やサービスを紹介できる資料を持参することも効果的です。
中には、自己PRの時間を設けているイベントもあります。1回のプレゼンで多くの経営者に自社のことを知ってもらう絶好のチャンスです。持ち時間は1分程度である場合が多いため、簡潔でインパクトがある自己PRを用意しておくとよいでしょう。
経営者イベントは、業種問わずさまざまな経営者と交流できるものです。参加すれば、人脈を広げたり、ビジネスに役立つ情報を収集できたり、見込み顧客を獲得できたりするチャンスとなります。多くの経営者イベントが、全国各地で盛んに開催されているため、イベントの目的や対象を確認し、自社にあったイベントに参加しましょう。
ビジネスチャンスを広げるためには、多くの経営者と交流すること以外に、これまでアプローチできていなかった層への営業活動を強化することが大切です。
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