監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
受注率は、商談した案件のうち受注に至った割合を示す指標です。
上がらない5つの原因と、具体的な改善方法をまとめました。

受注率とは何かを商談化率や成約率との違いから整理し、上がらない5つの原因と改善方法を解説します。ヒアリングの深掘りや差別化の明確化、KPI計測など実践的な施策を紹介します。
対策を考える前に、まずは受注率という指標を正しく理解しておきましょう。
言葉の意味を押さえておくことで、改善のポイントが見えやすくなります。
受注率とは、商談した案件のうち、実際に受注に至った割合のことです。
たとえば10件商談して4件受注できれば、受注率は40%となります。
この数値が高いほど、効率よく案件をものにできているということになります。
営業活動の「決めきる力」を測るうえで、非常に重要な指標だと言えます。
営業成果は、大きく「商談数 × 受注率 × 単価」で決まります。
商談数を増やすには、人手や時間といったコストがかかります。
しかし受注率を上げれば、同じ商談数のまま売上を伸ばせるのです。
つまり、限られたリソースで成果を最大化する鍵が、受注率にあるということです。
受注率と混同されやすいのが、「商談化率」や「成約率」です。
商談化率は、アプローチから商談に発展した割合を指します。
受注率は、その商談から実際の受注に至った割合を指します。
どの指標が課題なのかを見極めることで、打つべき対策が明確になります。
受注率を改善するには、まず「なぜ上がらないのか」を知る必要があります。
原因を正しくつかむことが、効果的な対策の第一歩です。
受注率が低い大きな原因が、相手の課題理解の不足です。
相手が本当に困っていることをつかめていないと、提案がずれてしまいます。
「自分の悩みをわかってくれている」と感じてもらえなければ、受注には至りません。
課題理解の深さが、そのまま受注率に反映されます。
自社が売りたいものを押しつける提案になっていないでしょうか。
相手が知りたいのは「自分にどんなメリットがあるか」です。
自社都合の提案は、どんなに熱心でも相手の心を動かせません。
相手目線の提案ができているかが、受注率を左右します。
相手は多くの場合、複数の選択肢を比較検討しています。
「なぜ他社ではなく御社なのか」を明確に示せていないと、受注を逃します。
自社ならではの強みを言語化できているかが重要です。
差別化の明確さが、受注の分かれ道になります。
意外と見落とされがちですが、これは非常に大きな原因です。
どれだけ良い提案をしても、目の前の相手に決裁権がなければ受注できません。
「上に持ち帰って検討します」となった時点で、受注率は大きく下がります。
そして多くの場合、その話は社内で立ち消えになってしまいます。
「誰に提案するか」を間違えると、受注率は根本的に上がらないのです。
商談の最後で、受注への一押しができていないケースです。
良い提案をしても、背中を押さなければ相手は決断を先延ばしにします。
「では、こう進めましょう」と自然に次のステップへ導くことが大切です。
意思決定を後押しする力が、受注率に直結します。
原因がわかったところで、次は具体的な改善方法を見ていきましょう。
一つずつ実践することで、受注率は着実に上がっていきます。

提案の前に、まず相手の課題をとことん深掘りしましょう。
表面的な悩みだけでなく、その奥にある本質的な課題を引き出すのです。
課題が明確になれば、それに刺さる提案ができます。
深いヒアリングこそが、高い受注率の土台になります。
自社都合ではなく、相手が得られる成果を語りましょう。
「これを導入すると、こういう状態になれます」と具体的に示すのです。
数字や事例を交えると、メリットがより伝わりやすくなります。
相手が導入後の未来を想像できれば、受注への意欲が高まります。
競合と比べたときの、自社ならではの強みを整理しておきましょう。
「他社にはないこの点が、御社の課題にこう効きます」と伝えるのです。
差別化ポイントが明確なほど、相手は選ぶ理由を見つけられます。
強みの言語化が、受注率を大きく引き上げます。
受注率は、計測してこそ改善できる指標です。
「何件商談して、何件受注になったか」を必ず記録しましょう。
数値を可視化すれば、どこでつまずいているのかが見えてきます。
データにもとづいて改善を重ねることが、着実な向上につながります。
商談の最後に、次のステップへ導く言葉を用意しておきましょう。
「決めてください」と迫るのではなく、進め方を提案する形が理想です。
相手が「イエス」と言いやすい流れをつくることが大切です。
後押しの設計が、受注率を大きく引き上げます。
ここまで、受注率を上げるさまざまな方法を紹介してきました。
しかし、これらはあくまで「従来の商談をどう改善するか」という話です。
そもそも受注率が上がりにくいやり方そのものを変えてしまう、という選択肢もあるのです。
これまで見てきた「受注率が上がらない原因」を、もう一度整理してみましょう。
課題のずれた相手に提案しているから、受注に進まない。
決裁権のない相手に提案しているから、話が前に進まない。
この2つが、受注率を押し下げる大きな根っこにありました。
逆に言えば、この2つを最初から解決できれば、受注率は劇的に上がるということです。
そこで今、注目されているのが「決裁者マッチング」というサービスです。
これは、自社が商談したい相手の決裁者と、直接つながることができる仕組みです。
課題のずれた相手に手当たり次第アプローチする必要がありません。
受付や担当者でブロックされることもなく、意思決定できる人と最初から商談できます。
決裁者マッチングが優れているのは、受注率が上がらない根本原因を解消してくれる点です。
まず、関心を持っている相手とマッチングするため、そもそも課題のずれが起きにくくなります。
次に、決裁権を持つ人と直接話せるので、「上に確認します」で止まることがありません。
その場で意思決定できるため、商談がそのまま受注へとつながりやすくなります。
「課題のずれ」と「決裁権のなさ」という2大原因が、まとめて解決するのです。
「商談まではいくのに、なかなか受注に至らない」という方にぴったりです。
「提案しても決裁者に届かず、話が消えてしまう」と悩んでいる方にも向いています。
「限られた商談数で、効率よく受注を増やしたい」という方には特におすすめです。
受注率を本気で上げたいなら、一度検討する価値は十分にあります。
決裁者マッチングを検討する際は、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
自社のターゲット層と、マッチングできる相手の層が合っているかを確認しましょう。
料金体系やサポート体制も、事前にチェックしておくと安心です。
まずは資料請求や無料相談で、自社に合うかどうかを見極めることをおすすめします。
受注率を上げる方法について、基本から具体策まで解説してきました。
受注率とは、商談した案件のうち受注に至った割合を示す、営業の「決めきる力」を測る重要な指標でした。
これが上がらない主な原因は、「課題理解の不足」「自社都合の提案」「差別化の不足」「決裁者の不在」「意思決定の後押し不足」の5つでした。
これらに対しては、ヒアリングの深掘りやメリットの具体化、強みの言語化、KPI管理、後押しの設計といった対策で改善できます。
しかし、そもそも従来の営業は、「課題のずれ」と「決裁権のなさ」によって受注しにくい構造を持っています。
その根本原因を解決してくれるのが、関心のある決裁者と直接つながれる「決裁者マッチング」というアプローチです。
課題の合う決裁者とその場で意思決定まで進められるため、商談が高い確率で受注につながります。
もし今、受注率の低さに本気で悩んでいるなら、施策を工夫するだけでなく、やり方そのものを変えることも検討してみてください。
決裁者マッチングは、あなたの営業を「受注につながらない営業」から「効率よく受注が生まれる営業」へと変えてくれるはずです。
まずは自社に合う方法から、今日一歩を踏み出してみてくださいね。
A. 商談した案件のうち、実際に受注に至った割合を示す指標です。
受注率を段階ごとの指標と合わせて見ると、営業プロセスのどこに課題があるかが分かります。
A. 商談化率はアプローチから商談に発展した割合で、段階ごとに測る指標が異なります。
どの段階の指標かを社内でそろえておくと、改善の議論がかみ合いやすくなります。
A. 課題理解の不足、自社都合の提案、差別化の不足、決裁者の不在、後押し不足の5つです。
どの原因に当てはまるかを商談ごとに振り返ると、改善すべき点が明確になります。
A. 他社にはない点が相手の課題にどう効くのかを、具体的に言葉にして伝えます。
相手の課題に合わせて伝える点を絞ると、他社との違いが伝わりやすくなります。
A. 決断を迫るのではなく進め方を提案し、相手がイエスと言いやすい流れをつくります。
導入までのスケジュールや次の手順を具体的に示すと、相手も社内で判断を進めやすくなります。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。