監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
闇雲に情報を集めて分析しても、判断に使える形には整理できません。
目的別に使えるフレームワークをまとめました。

新規事業に使えるフレームワーク19選を、計画立案・市場分析・アイデア発想・検証など目的別に紹介。活用するメリットや、選ぶときのポイント、使う際の注意点まで整理して解説します。

新規事業の計画を立てる際に活用できるフレームワークは以下の2つです。
それぞれのフレームワークについて解説します。
ビジネスロードマップとは、最終的な目標を達成するためには何をすべきかを可視化できるフレームワークです。
横に時間軸、縦に事業規模軸や売上を設定して流れを予測します。
時間の変化によってどのような問題があるのか、それぞれの問題を解決するにはどのような対策が必要かなどを書き出すと目標ごとの具体的な対策を把握できます。
ロジックツリーとは、マインドマップ形式で1つの事柄を深掘りするフレームワークです。
想定される課題や問題をどのように解決していくかを予測すると、中間目標を設定する際の指標ともなるでしょう。
新規事業でアイデアを出す際に活用できるフレームワークは以下の4つです。
それぞれのフレームワークについて解説します。
ペルソナ分析とは架空のターゲットを1人思い浮かべて、その人物像から顧客のニーズを深掘りするフレームワークです。
「30代・男性」といった漠然とした人物像ではなく、人物を特定できそうなほど細かな設定をするのがポイントです。
例えば、以下のような項目を埋めていきます。
これらの項目を埋めていくと、ペルソナが抱える悩みや思考パターンを把握しやすくなります。
顧客が抱えている課題が明確になれば、新規事業に必要なアイデアが浮かびやすくなるでしょう。
マンダラートとは、アイデアを広げたり、整理するのに役立つフレームワークです。
9マス×9マスの升目を利用することで、アイデアや発想を広げられます。
マンダラートの手順は以下の通りです。
アナロジー分析とは、他業種での成功事例を参考にして新規事業に役立つアイデアを導き出すフレームワークのことです。
例えば他業種の成功事例を自社と置き換えて「自社であれば、どのような事業展開を行ったか」などと分析することで見えてくるアイデアがあります。
他にも成功事例と自社との共通点がわかれば、新規事業に活かせるヒントも明確になってくるでしょう。
なお、ここで重要なのは他業種の成功事例を分析することです。
自社とは違う業種の成功体験を分析することで、業種の常識に捕らわれない発見ができるでしょう。
スキャンパー法とは、以下の7つの質問に答えることでアイデアを拡大させていくフレームワークです。

新規事業でアイデアを整理するときに活用できるフレームワークは以下の3つです。
それぞれのフレームワークについて解説します。
6W3Hとは、以下の9つの項目に沿って分析するとアイデアを整理できるフレームワークです。
新規事業に関する事柄をこれら9つに分類しながら決めていくと、抽象的なテーマがはっきりとした情報に変わっていくでしょう。
MVVとは、自社の強みやビジョンを元にアイデアを整理するフレームワークです。
以下の3つの軸に沿ってアイデアを整理すると、自社だからこそ成し遂げられる事業が見えてきます。
新規事業を進めるにあたって、最終的に企業として成し遂げたいことを確認しておくのは重要です。
MVVを活用すると自社の社会的な役割を再確認した上で、新規事業を展開できるでしょう。
ビジネスモデルキャンバスとは、以下の9つに分類することでアイデアを整理できるフレームワークです。
ビジネスモデルキャンバスは他の手法よりも多角的な視点でアイデアを整理できるのが特徴です。
広い視野を持ってアイデアを深掘りしたいときにも役立つでしょう。

新規事業のために市場調査を行うときに役立つフレームワークは以下の5つです。
それぞれのフレームワークについて解説します。
3C分析とは、以下の3つの「C」を分析することで市場調査を行えるフレームワークです。
3C分析でもっとも重視すべき項目は顧客です。
顧客を中心に競合と比較することで、何を優先すればいいのかが把握できます。
SWOT分析とは、以下の4つに分類することで自社のポジションを可視化できるフレームワークです。
Swot分析を行うと、自社にとっての良い影響と悪い影響の両方を把握できます。
内部要因と外部要因に分けて分析できるため、主観・客観の両面を持ち合わせた戦略の構築に役立つでしょう。
VRIO分析とは、自社の経営資源(ヒト・モノ・カネ)を把握するために活用するフレームワークです。
新規事業を展開する際、自社がどのような資源を持っているのか事前に把握することは極めて重要です。
そうすることで、自社はどのような事業を展開できるかが見えてくるでしょう。
ポジショニングマップとは、市場全体の中で自社の立ち位置を明確にし、今後狙うべき立ち位置を可視化するフレームワークです。
以下の流れに沿ってマッピングすると、自社と競合の立ち位置を把握できます。
例えば顧客が重視するべき要素が値段と見た目だった場合、縦軸には高級・大衆を設定し、横軸にはデザイン性と機能性を設定します。
すると2つの線が交わるところを中心として4つの空白ができ、そのうちのどこに競合他社の商品が該当するかが可視化できるようになります。
競合の商品といかにして差別化を図るべきかが見えてくるでしょう。
PEST分析とは、以下の4つに沿って項目を埋めることで外部環境を分析できるフレームワークです。
新規事業の戦略を立てていく上でのヒントが見つかるでしょう。
新規事業でマーケティング戦略を行う際に役立つフレームワークは、主に以下の5つです。
それぞれのフレームワークについて解説します。
カスタマージャーニーマップとは、見込み客の購入フェーズを可視化したフレームワークです。
横軸に顧客の購入フェーズ「興味・関心」「比較・検討」「購入・契約」「継続・再購入」「共有」を、縦軸に「自社との接点」「行動」「思考」「感情」を設定します。
各フェーズでの見込み客の反応を予測できるため、どのような戦略が必要となるかを把握しやすくなります。
顧客視点を重視しながら、新規事業の戦略を立てられるでしょう。
STP分析とは、以下の3つの項目に沿って分析することで、多角的にマーケティング戦略を構築できるフレームワークです。
4P分析とは、商品やサービスを販売するための行動指針を可視化するフレームワークです。
企業側の視点を重視しながら、顧客にとっての価値を見い出すときに用いられます。
4C分析とは、4P分析とは対照的に顧客にとって必要なマーケティング戦略を可視化するフレームワークです。
4P分析を活用すると、顧客に受け入れてもらえる戦略を立てやすくなります。
5フォースとは、業界全体の状況を可視化することで自社の収益性を分析できるフレームワークです。
以下の項目を分析することで、収益化が見込めるかを把握できます。
新規事業でフレームワークを活用するメリットは、主に以下の3つです。
それぞれのメリットを解説します。
新規事業でフレームワークを活用すると、アイデアをまとめやすくなります。
頭の中に散らばっている思考を1つにまとめ、新規事業にアイデアを活かしやすくなるからです。
フレームワークはある程度の方向性や考え方が決まっているため、短時間で思考をまとめられるでしょう。
アイデアを書き出すことで情報を整理できるほか、それぞれの関係性も明確になりやすいのもメリットです。
すると新規事業に関するアイデアの課題も見つけやすくなるでしょう。
フレームワークはルールに沿って項目を埋めていくため、情報の漏れが起きにくいのが特徴です。
何の決まりもなく、思いつくままにアイデアを並べることも可能ですが、そうすると漏れが起きやすくなったり、課題を見落としやすかったりします。
一方、フレームワークはあらかじめ流れが決まっているため、その項目を埋めさえすれば漏れが起きにくく必要な情報を集められます。
効率よくアイデアを実現化できるほか、新規事業を展開していく上での問題点も見つかりやすいでしょう。
フレームワークは抜け漏れの防止や客観的な視座を与えるため、第三者が見ても具体的なイメージを抱きやすいのがメリットです。
社内で情報を共有しやすく、効率的に新規事業を進められます。
特に他部門との連携が必要な事業を展開する場合に、有効だといえるでしょう。
新規事業でフレームワークを活用する際のポイントは、以下の3つです。
それぞれのポイントを解説します。
フレームワークは多岐に渡るため、事業に適したものを選ぶことがポイントです。
例えばアイデアを出したいときとマーケティング戦略を構築したいときでは活用するフレームワークは異なります。
フレームワークを活用するときは、今何をしたいかを明確にした上で、その問題を解決できるものを選びましょう。
新規事業を展開する際は、複数のフレームワークを活用しましょう。
フレームワークにはそれぞれ役割があります。
そのため1つのフレームワークだけでは偏った観点のみしか検討できません。
複数のフレームワークを活用すると、あらゆる観点から検討できるようになります。
すると、さまざまな視点から新規事業を検討できるようになるため、より良い事業を展開できるでしょう。
フレームワークを活用するときは、客観的な視点で分析することも重要です。
例えば新規事業を成功させたい想いが強すぎて、主観的なアイデアしか反映されなければ顧客のニーズを満たすのは難しいでしょう。
その結果、顧客からの信頼も得られずに、新規事業が失敗に終わってしまう可能性もあります。
顧客のニーズや市場を把握しつつ、客観的に分析できるフレームワークを活用するとより良い結果を得られるでしょう。
ここでは、新規事業のフレームワークについてよくある質問をまとめました。
A. フレームワークのデメリットは、主に以下の通りです。
フレームワークは既存の課題を解決してきた枠組みであるため、革命的なビジネスを生み出すのは困難です。
そのため新規事業を展開する場合は、フレームワークを利用しながら仮説や検証を繰り返して新たな事業を見い出す必要があります。
またフレームワークの種類は多岐に渡ることから適切なものを選ぶのが難しいのもデメリットです。
何を検証したいかを明らかにしておき、その目的を達成できるフレームワークを選ぶといいでしょう。
A. 新規事業は、以下のステップで実行するといいでしょう。
新規事業を成功させるためには、適切な流れで実行するのがポイントです。
各過程の中で必要な情報を精査したいときに、フレームワークを活用するといいでしょう。
A. 多く使うほど良いわけではありません。
計画、分析、発想など目的ごとに一つずつ選び、結論まで出せる範囲に絞ります。
使った結果を次の行動に結び付けられているかを、定期的に確認しましょう。
A. 枠を埋めること自体が目的になっている可能性があります。
何を判断するために使うのかを先に決めてから着手します。
新規事業を展開する際は、フレームワークの活用がおすすめです。
理由としては、以下の3つが挙げられます。
フレームワークを活用するとアイデアを効率よく可視化できるため、新規事業を展開していく上での情報を把握しやすくなります。
その一方で、主観的な思いがありすぎると情報に偏りが生まれるため、客観的な分析を心掛けることも大切です。
チラCEOでは、決裁者と出会えるプラットフォームを提供しています。
会いたい決済者を見つけたらメッセージを送信できるため、新たな出会いも生まれやすいでしょう。
また出会った決裁者から紹介をもらったり、意思決定者の生の声を聞けたりするのも特徴です。
多くの決裁者と出会うことで、新規事業に役立つヒントも得られるかもしれません。
決裁者との関わりを持ちたい人は、ぜひ利用を検討してください。
判断の基準を事前に決めておくと、分析の結果から結論を出しやすくなります。
この記事の監修者

平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。