監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
経営者交流会で成果が出るかどうかは、交流会そのものより参加の仕方で決まります。
失敗しやすい理由と、出会いを人脈に変えるための具体的なコツをまとめました。

経営者交流会が「意味ない」と言われる理由を、目的のない参加・場の選定ミス・その場での売り込みの3点から整理しました。参加前の目的設定、参加者層の見極め方、交流会後のフォローなど成果につなげるコツも解説します。
監修:平野 哲也(株式会社オンリーストーリー 代表取締役)
経営者交流会で成果が出るかどうかは、交流会そのものより参加の仕方で決まります。
失敗しやすい理由と、出会いを人脈に変えるための具体的なコツをまとめました。
交流会が無駄に終わるとき、そこには共通したパターンがあります。
多くは、交流会の質ではなく参加者側の準備や姿勢に起因します。
代表的な失敗の理由を見ていきましょう。
なんとなく参加するだけでは、得られるものも曖昧になります。
誰と出会い、何を得たいのかが定まっていないと、行動も散漫になります。
目的がなければ、会話も世間話で終わり、関係に発展しません。
目的のない参加が、意味なしという感想を生む最大の原因です。
交流会ごとに集まる経営者の層は大きく異なります。
決裁者と会いたいのに、目的の違う層ばかりでは成果は出ません。
業種や事業規模が噛み合わなければ、関係が生まれにくいのも当然です。
場の選定を誤ると、どれだけ動いても噛み合わないのです。
出会ってすぐに自社の売り込みを始めると、相手は警戒します。
交流会は受注の場ではなく、関係づくりの入口にすぎません。
焦って成果を求める姿勢が、かえって信頼を遠ざけます。
売り込み先行の参加は、悪い印象だけを残しがちです。
失敗の理由を裏返せば、成功の条件が見えてきます。
少しの準備と意識の違いで、交流会の価値は大きく変わります。
ここでは、実践したいポイントを紹介します。
誰とつながりたいかを、事前に具体的に決めておきましょう。
目的が明確なら、当日の会話も自然と的を射たものになります。
限られた時間の中で、声をかけるべき相手も判断しやすくなります。
終了後に何を得たかを振り返る、明確な基準にもなります。
決裁者と出会いたいなら、決裁者が集まる場を選ぶことが前提です。
参加者の属性や主催者の意図を、事前に確認しておきましょう。
自分の目的と合致しない場には、無理に参加しない判断も大切です。
場選びの精度が、成果の大半を決めると言っても過言ではありません。
成果は、交流会の当日ではなくその後の行動で決まります。
出会った相手には、早めにお礼の連絡を入れましょう。
一度きりで終わらせず、継続的に関係を温めることが重要です。
丁寧なフォローこそが、名刺を人脈へと変えていきます。
交流会を成果につなげるには、参加する場の選び方が決定的に重要です。
数多くある交流会の中から、自社に合うものを見極めましょう。
ここでは、選ぶ際にチェックしたいポイントを紹介します。
どのような立場の経営者が集まるのかを、事前に確認しましょう。
決裁者と出会いたいなら、決裁者が集まる場かどうかが重要です。
参加者の業種や事業規模も、相性を左右します。
層と質の確認が、ミスマッチを防ぐ第一歩です。
交流会には、主催者ごとに異なる目的があります。
純粋な交流が目的か、特定の商材販売が目的かで雰囲気は変わります。
運営が丁寧で、参加者同士をつなぐ工夫があるかも見極めましょう。
信頼できる運営の場ほど、良質な出会いが生まれやすくなります。
一度きりのイベントより、継続的に集まれる場のほうが関係は深まります。
定期開催のコミュニティは、信頼を育てる時間を確保できます。
顔を合わせる回数が増えるほど、つながりは強固になります。
長く付き合える場を選ぶことが、人脈づくりの近道です。
ひとくちに交流会といっても、主催者や形式によって集まる人はまったく異なります。
代表的な型と、それぞれが向いている目的を整理します。
商工会議所や自治体が開く会は、参加費が抑えられており地域の事業者が集まります。
営業目的の色が薄く、腰を据えた関係づくりに向いています。
会員向けの事業が中心になるため、入会の要否を先に確認しておきましょう。
月会費を払って定例会に参加する形で、同じ顔ぶれと何度も会えるのが特徴です。
関係が積み上がるため、紹介が生まれやすい環境になります。
出席が義務づけられている会もあるため、自分の予定と合うかを確認します。
6名から10名程度で食事をしながら話す形式です。
一人あたりの会話時間が長く、人柄まで伝わります。
費用は高めですが、一人あたりの会話時間で割ると割安になる場合もあります。
条件を指定して相手を探せるため、当たり外れが少ないのが利点です。
会いたい相手の条件が明確なほど、効率よく接点をつくれます。
交流会と併用すれば、偶然の出会いと狙った出会いの両方を確保できます。
合わない会に通い続けても、時間と費用が積み上がるだけです。
続けるかを決める目安を示します。
移動と滞在で3時間かかるなら、自分の時給を掛けた金額が実質のコストです。
参加費より時間のほうが高くつくことが多いという前提で判断します。
移動時間の短い会を選ぶだけでも、継続のしやすさは変わります。
成果が出るまでに時間がかかるため、一、二回で判断するのは早すぎます。
半年ごとに、取引や紹介が生まれたかを振り返るくらいの間隔が適切です。
振り返りの結果、続ける会を絞り込んでいく形が現実的です。
主催者は参加者の顔ぶれを把握しており、条件に合う相手を紹介してくれます。
開始直後の余裕がある時間に話しかけておくと、その後の紹介につながります。
関係ができれば、次回以降の案内も届きやすくなります。
一度だけの参加では、顔を覚えてもらう前に終わってしまいます。
三回続けて参加すると顔を覚えられ、四回目から紹介が生まれ始めます。
毎回違う会に出るより、絞って通うほうが成果につながります。
会場に着いてから考え始めると、挨拶だけで時間が過ぎてしまいます。
何人と、どの程度の深さで話すのかを先に決めておくと、動きに迷いがなくなります。
一人あたり5分から10分を目安にすると、無理のない配分になります。
経営者交流会が意味ないと感じるのは、交流会自体の問題ではありません。
目的のない参加や、場の選定ミス、その場での売り込みが失敗を招いています。
参加前に目的とターゲットを定め、それに合った場を選べば成果は変わります。
そして、交流会後のフォローを徹底することで、出会いは確かな人脈に育ちます。
ただ顔を出すのではなく、戦略的に活用する姿勢を持ちましょう。
正しく使えば、交流会は人脈と事業を広げる有力な機会になります。
A. 交流会自体ではなく、目的のない参加や場の選定ミスが成果の出ない原因になっています。
参加の目的を決め、目的に合う会を選べば、交流会は新しい出会いの有効な入口になります。
A. 出会ってすぐの売り込みは警戒を招くため、交流会は関係づくりの入口と捉えるのが有効です。
まずは相手の事業や課題を聞き、後日あらためて個別に話す機会を作るほうが関係を築きやすくなります。
A. 参加者の層と質、主催者の目的と運営体制、継続的に集まれる場かどうかを事前に確認します。
可能であれば体験参加などで雰囲気を確かめてから、継続して参加するかを判断しましょう。
A. 出会った相手に早めにお礼の連絡を入れ、一度きりで終わらせず継続的に関係を温めます。
連絡の際は当日の会話内容に触れると、相手に覚えてもらいやすくなります。
A. 信頼を育てる時間を確保できる定期開催のコミュニティのほうが、関係は深まりやすくなります。
定期的に顔を合わせることで、相手の人柄や事業への理解も深まっていきます。
この記事の監修者
平野 哲也(ひらの てつや)
株式会社オンリーストーリー 代表取締役
BtoB営業と決裁者マッチングの領域に12年間携わり、決裁者同士をつなぐマッチングサービスを運営。
累計26億円の資金調達を実施し、「ベストベンチャー100」にも選出されている。
「つよいい会社をつくる」を掲げ、経営の中でのしくじりや営業の現場で得た知見を発信中。